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【RIZIN】朝倉未来は置いてけぼり、記者会見はメイウェザーの独壇場に「お金を払ってよりエキサイティングなものを見せたければそれに対応する。今のままぬるい感じで3Rやりたいのであればそのままでもいい」

2022/06/14 13:06
 2022年6月14日(火)、RIZIN公式YouTubeチャンネルにて記者会見が行われ、9月に日本でプロボクシング5階級制覇フロイド・メイウェザー・ジュニア(アメリカ)と朝倉未来(トライフォース赤坂)が拳を交えることが発表された。日程と会場、ルールは今月中に発表予定。  会見の冒頭、榊原信行RIZIN CEOは「再びフロイド・メイウェザーがRIZINで戦うことを発表で着て非常に嬉しく思います。彼の相手は日本で一番のMMAスター朝倉未来選手になります。この試合は9月某日、日本で行われることになります。日付、ルールその他詳細は今月発表させていただきます。こうしてフロイドと未来がこうしてここにいる。RIZINとしては誇りに思いますし、この試合が実現できたことを嬉しく思います。この試合に関しては当初日本のフロイドの試合は、コロナの前に『MEGA』っていうイベントで開催することで話を進めて、我々もそれに協力するっていうことだったんですが、MEGAから契約を引き継いで今回はRIZINで今年の9月に2人が戦います。日付と詳しい場所についてはまた、今月中には発表します。いずれにしてもこれからもメイウェザーと共に、単に1試合だけ出るということではなくていろいろな形でメイウェザーと協力していきたい、そう思っています」と、この対戦が実現した経緯と今後もメイウェザーと協力体制を進めていくと挨拶。  登壇した朝倉未来は「始めまして、朝倉未来です。今回フロイド・メイウェザー選手と戦えるということで、僕はMMAファイターなので今後世界に名前を売るために今回利用させてもらいます。倒します。以上です」とコメント。  しかしこの後、会見はメイウェザーの“独壇場”と化した。以下、そのコメントの抜粋。 「こうやって自分がキャリアを終えた後もエキシビションを経て世界中を旅しながら自分の能力で世界中のファンにエンターテインメントを届けられることを自分は非常に恵まれていると思っています。自分はこれを楽しみながらやっていますので、彼は一生懸命にやって私を倒しに来ると言っていますが、私は楽しみに行ってそれでも勝つ自信があります。とにかく私はキャリアを終えた後、エキシビションをして楽しんでいます」(中略)「ボクシングの殿堂入りしましたが、様々な殿堂入りのチャンピオンの中でも、それこそ障害を持って歩けなくなったり、後遺症で喋れなくなったり、そういうチャンピオンがたくさんいる中、私は心身共に健康です。当てられずに当てる、これが私のモットーであり、エキシビションではありますが対戦相手の彼は一生懸命に来るでしょう。自分の能力に自信を持っているでしょう。しかし、どうあっても私は50勝0敗のまま生涯を終えます。(中略)(写真)メイウェザーのあまりの話の長さに朝倉は会見中に「メイウェザーマジで話なげぇ」とあくびの絵文字と共にツイート 前回の日本でのエキシビションでは逆に私は訪ねました。これって3Rもたせた方がいいの? 1Rで終わらせた方がいいの? と訪ねました。遊ばないでくれと言われたので1Rで終わらせました。何が言いたいかというと、自分のコントロールがある中で、自分の用件の中で物事を進めてきている。それが今につながっていると思います。(中略) 朝倉選手はRIZINの選手で、RIZINは本当に素晴らしい団体ですし、大きなイベントもたくさんやっています。日本の中で間違いなく素晴らしい会社だと思いますので、とにかく自分の条件次第で、もし彼が本気で本当にやりたいのであればRIZINがもうちょっとお金を払ってくれれば5Rだろうが8Rだろうが全然やります。あくまでも自分の条件でやってくれれば8R一生懸命やってくれても構わないです。ただ、彼は8R持たないと思いますが、お金次第で今から調整してもいいですよ。(中略) ローガン・ポールは自分とエキシビションをやってお金をもらっていないと言っているんですが、同じプロモーターから再戦しようとオファーが来ています。言ったもん勝ちみたいな光景になっていますが、ジェイムスから一昨日その話を聞きました。そもそもお金をもらってないならなぜもう1回やる必要があるのかと。私たちは何が起きたか分かっています。お金も払っています。メディアの方々にも人の言葉は精査して判断して考えてください。ということで今のフォーカスは9月の日本。とにかく楽しんで日本の人々を楽しませること。対戦相手には悪いけれども、対戦相手の一人だと思っています。なぜならば俺はフロイド・メイウェザーで、それ以上の相手はいない」  約15分間にもわたるメイウェザーの1人語りに、感想を求められた朝倉は「長すぎて全然分からない」と苦笑。その後の質疑応答は第1部としてメイウェザーへの質問という形となった。以下、その抜粋。 ――対戦相手の試合映像を見たことがありますか、もしくはみる予定はありますか? 「全く見る必要はありません。自分はこの競技のキングであって、キングは一人しかいない。全ての記録は自分が塗り替えてきているので、そんな人間がただの対戦相手の映像を見る必要がない。自分はMGM、マンダレイベイ、そういったところで全ての記録を塗り替えてそれを品を持って努力して執着してやってきました。なので自分は何事も心配する必要はないし、全ての対戦相手の技術やスタイルを見てきた。逆に対戦相手の映像を見る必要があるのは彼の方じゃないか? ムーアだろうがパッキャオだろうが俺の対戦相手のただの一人になるので対戦相手の映像は見る必要がありません」 ――日本のファンの前で試合をすることに特別な想いはありますか? 「自分は日本のファンが求めることを提供するだけだ。それは彼にかかってくるかもしれません。それは彼がどういう風にやりたいのか、どのようなものを日本のファンに見せたいのか、それ次第で私の対応も変わって来ます。当然それはお金を払ってよりエキサイティングなものを見せたければそれに対応しますし、もし今のままぬるい感じで3Rやりたいのであればそのままでもいいでしょう。とにかく日本のファンが見たいものは私が見せたいと思います」 ――キャリアを終えてもこうしてボクシングに注目を集めてくれることに感謝しています。 「世界に知ってもらいたいのは、このボクシングのエキシビションを開拓したのは俺だ。みんなヘッドギアを着けてエキシビションだなんちゃかんちゃらとやっていますけれども、俺のスタイル、こうやって世界中を虜にしてやり続ける、これを作り出したのは俺だということを世界中の人に分かってもらいたい」  最後にボクシング界についての質問を受け、それに答えたメイウェザーは立ち上がり、朝倉とのツーショット撮影をして会見を終えた。
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