暫定王者に就いた一馬が待望の王座統一戦、正規王者チャンヒョン・リーが2年半ぶりに来日(C)RISE
2022年7月29日(金)東京・後楽園ホール『RISE 160』の対戦カード第一弾が発表された。
RISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リー(韓国/RAON GYM)が2019年12月以来2年半ぶりに来日、暫定王者の一馬(MONSTAR GYM)と王座統一戦を行うことが決定した。
“韓国の鉄拳”チャンヒョンは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破。2017年には野辺広大を破りRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2018年KNOCK OUTで開催されたアジアトーナメント(ヒジあり)に出場すると町田光、森井洋介をTKOで下し決勝戦へ駒を進めたもののヨードレックペットに敗れ準優勝。2019年3月より開幕した「RISE WORLD SERIES -61kgトーナメント」では1回戦で裕樹に勝利したが、準決勝で梅野源治に敗れてトーナメントからは脱落した。同年12月にはBOMでRISEのトーナメントで同じく準決勝敗退となったスアキムと対戦(ヒジあり)。3Rにダウンを奪うも4R開始前に左目に異常を訴え、セコンドからのタオル投入でTKO負けを喫している。
一馬は中学時代に野球で日本代表になった経歴を持ち、海上自衛隊・航空士として体力測定で全隊員中トップの成績を収めたという身体能力を持つ。早くからYouTuberとしても活動していた選手で、2018年6月にはボクシングからキックボクシングにカムバックした白鳥大珠の復帰第一戦の相手を務めた(1Rで白鳥がKO勝ち)。その後は竹内皇貴を初回KO、前口太尊を3RでKO、ノラシンを初回KOと3連続KO勝ち。スーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーへの挑戦が決定していたが、コロナの影響で王者が来日できず、2021年10月に石月祐作との暫定王座決定戦が行われ、大激闘の末にTKO勝ちで一馬が王座に就いた。今年2月には元ボクシング世界王者テーパリットをKOしている。戦績は14勝(8KO)6敗3分。
一馬が熱望していた王座統一戦がいよいよ実現する。うなりを上げるのは相手のアゴを三日月蹴りで蹴る一馬の“上弦ノ三日月”か、それともチャンヒョンの鉄拳か。
ヘビー級3分3R延長1Rには、4月の『ELDORADO』で南原健太を1RでKOし衝撃のRISEデビューを果たしたGLADIATORヘビー級王者カリュ・ギブレイン(ブラジル/ブラジリアン・タイ)が再登場。元インターナショナルマーシャルアーツ王者のMAX吉田(BLUE DOG GYM)と対戦する。
ギブレインは『HEAT』でヘビー級王者となったMMAファイター。あの石井慧とも対戦したことがある。4月に南原をKOした後は、5月の『GLADIATOR』に参戦して1Rわずか35秒でTKO勝ち、第2代GLADIATORヘビー級王座に就いた。MMA戦績は6勝(6KO)1敗。
吉田はかつてアントニオ猪木が立ち上げたIGF所属の元プロレスラー。柔術にもチャレンジし、JBJJF全日本大会などで優勝した実績を持つ。2021年6月のシュートボクシングで立ち技に初挑戦したが、SB日本ヘビー級2位・坂本優起と1Rから打ち合いを見せたもののTKO負けを喫している。
スーパーフライ級3分3R延長1Rでは、同級11位で第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者の翼(TARGET)が、第2代CMA KAISERバンタム級王者・溜田蒼馬(CRAZY WOLF)と対戦。
翼は2019年11月に流血戦を制してジャパンキックバンタム級王者となり、デビュー以来9戦無敗を誇っていたが、2020年11月にWBCムエタイ日本統一&NJKFバンタム級王者の一航に判定で敗れ初黒星。2021年7月の『NO KICK NO LIFE』では加藤有吾にも判定負け。2022年2月にジムを移籍してRISEに初参戦すると鳩にKO勝ちを収めたが、続く3月は京介にKO負けを喫した。
対する溜田の戦績は12勝(11KO)9敗と勝つ時はほぼKOと相手を倒しきる攻撃力を持ち、2021年2月大会でRISEバンタム級王者・鈴木真彦の相手に抜擢され、左フックで鈴木からダウンを奪うと壮絶な打ち合いの末に初回KO負けを喫した。その後は5月大会で政所仁にも初回KO負け、11月大会ではKING剛に判定負けと3連敗しており、RISE初白星を目指す。
また、フライ級3分3Rで酒井柚樹(TEAM TEPPEN)vs.松本天志(HAWK GYM/JAPAN CUP2021 -55kg準優勝)も決定した。