三階級制覇四冠王の知花に3連続KO勝利で波に乗る京介が挑む
2022年6月24日(金)東京・後楽園ホール『RISE 159』の追加対戦カードが発表された。
バンタム級(-55kg)3分3R延長1Rで、同級3位・知花デビット(エイワスポーツジム/Aimhigh)とスーパーフライ級5位・京介(TOP DIAMOND)が対戦。
知花は三階級制覇四冠王でムエタイにて活躍した選手だが、パンチ&ローを得意とする。2019年7月以来勝ち星から遠ざかっていたが、2020年12月のRISEで元DEEP☆KICK-55kg王者・内藤凌太を左フックでKOして復活の雄たけびをあげた。2021年7月にはバンタム級2位の良星を延長R判定2-1の僅差ながら破り、トップ戦線へ浮上したのも束の間、11月に拳剛に判定で敗れタイトル挑戦から一歩後退した。戦績は20勝(8KO)14敗4分。
対する京介は風音、政所仁、大﨑孔稀、有井渚海らに苦杯をなめさせられてきたが、2021年11月から現在まで3連続KO勝利と勢いに乗る24歳。前戦3月大会では第2代ジャパンキックボクシング協会バンタム級王者の翼を相手に2R開始30秒でKOし、55kgランカー選手との対戦をマイクでアピールした。その念願が叶って今回3位の知花との対戦が実現した。戦績は11勝(3KO)11敗2分。
アトム級(-46kg)3分3R延長1Rでは、同級2位・平岡琴(TRY HARD GYM)と同級3位・百花(魁塾)が対戦する。
平岡は極真会館の『全日本女子ウェイト制空手道選手権』軽量級優勝の実績を持ち、多彩な蹴り技が持ち味の選手。2020年2月には3連勝でRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑み、ダウンの応酬の末に判定で敗れると、同年8月にerika、10月にはsasoriに判定負け。2021年4月には小林愛理奈に判定2-0で惜敗と泥沼の4連敗。しかし、9月の奥脇奈々戦で勝利をつかみ復活の狼煙をあげると2022年2月には田渕涼香に判定で勝利して連勝を飾った。歯に衣着せぬ発言で話題を呼ぶ“怖いお姉さん”。戦績は11勝(3KO)7敗1分。
百花は中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2020年11月の『QUEEN of QUEENS 2020』ではベスト4に進出。2021年1月、erikaに敗れてミネルヴァ・アトム級王座を失った。9月のRIZIN初参戦ではぱんちゃん璃奈と対戦し、敗れはしたものの好試合を展開。11月もRIZINに参戦して未來に圧勝したが、前戦は今年2月に現アトム級王者・宮﨑小雪に判定負け。戦績は21勝(1KO)19敗3分。
両者は2019年9月に対戦し、延長戦にもつれ込む接戦の末に平岡が判定勝ちしている。百花は「リベンジしてみせる」と息まき、平岡は「20戦目にして初の再戦。3年前の私に勝てなかったのに今の私に勝てるわけないでしょ」と言い放つ。
スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1Rでは、同級7位・金子梓(新宿レフティージム)が同級9位・佐藤九里虎(FAITH)と対戦。
金子はRISEスーパーフライ級新設時からこの階級を盛り上げてきた第一人者で、田丸辰と初代王者を争った経験もある。空手とレスリングをバックボーンに持ち、田丸に敗れるまではデビュー以来8連勝を記録していたが、タイトルを逃してからは55kg転向などでスランプが続いた。2021年は匠朗、鳩に連勝したが、7月に大崎孔稀に敗れた。今年3月には『HOOST CUP』に乗り込み滉大と対戦するも判定負け。戦績を11勝(1KO)7敗としている。
対する佐藤は26戦の戦績を持ち2020年6月にはWMC日本スーパーフライ級王座を獲得している32歳。泥臭い試合に巻き込み若手の壁となっているが、今年に入り2連敗中。金子と同様に連敗からの脱出を懸ける。戦績は10勝(1KO)14敗2分。