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【THE MATCH】朝倉未来が炎上した「地上波って今そんな大事かな」の真意を説明「この試合を機にPPV志向に変わった方が日本の格闘技の未来はめっちゃあると思う」

2022/06/02 13:06
 2022年6月19日(日)東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』に関する緊急記者会見が5月31日(火)都内にて行われ、榊原信行ドリームファクトリーワールドワイド代表(RIZIN CEO)、伊藤隆RISE代表、中村拓己K-1プロデューサーが出席。同日の正午過ぎに発表されたフジテレビの放送見送りについての経緯説明や見解についてが語られた。  この件を受けてYouTuberとしても活躍するRIZINファイターの朝倉未来(トライフォース赤坂)が、独自の見解をSNSに連投した。しかし、この投稿が反響を呼び、朝倉は「真意が伝わらなくて炎上したので緊急で動画を撮りました」と自身のYouTubeチャンネルに『天心vs.武尊の地上波放送がなくなった件について』と題した動画を公開。 (写真)2021年10月に有料配信メインのRIZIN LANDMARKで行われた萩原戦は相当な数字を叩き出したと言われている 朝倉は「地上波って今そんな大事かな」とつぶやいたことに関して「まず大前提として、俺が(地上波は)なくてもいいんじゃないかって意見の理由のひとつは『もうなくなった』って現実があるから。地上波が決まっているにも関わらず『なくていいんじゃね?』って言っているのではなく、もうなくなりましたって言うのは現実的に起こってるわけじゃん。もう発表されていますよね。そのうえで、そこまで必要じゃないんじゃないかっていう俺の意見なんです」と説明を始める。 「もちろん地上波でやって欲しいっていうのはむっちゃ分かるし、俺も一視聴者だとしたらそれは分かる。俺もそう思う。でも格闘家の目線として、あと興行主的な目線で見たら、地上波は今後なくなっていった方がいいと思う。ただ天心君と武尊選手、本人たちは地上波で絶対にやりたいと言っているので、そこに関してはやった方がよかったんじゃないのかなっていうのは思うんです。やっぱり試合する2人がいろいろな人に見てもらいたい(んだから)」と、この試合を地上波でやることを否定していたわけではないとした。  朝倉の考えは「俺が元々なんで地上波がなくていいんじゃないかって言ってるのかと言うと、日本だけなんですよ、無料で地上波で配信しているの。そもそも格闘技を。海外はPPVだし、全部。PPVを買う文化なんですね」と、海外では格闘技をPPVで見るのは当たり前だとし、「今ってそれをやる必要はないと思うんだよね。今の時代っていいものって絶対に拡散される時代なんですよ。ネットで拡散されて。だから別に地上波でやらなくても武尊・天心の試合なんてTikTokでめちゃバズるだろうし、会見でもバズってるだろうし」と、地上波でプロモーションしなくてもいい試合だとする。 「そんな中で地上波で無料配信するのは視聴者からするとめっちゃいいことなんだろうけれど、天心君が言っていたのは未来を見ているから地上波で流したいんだ、子供たちが見る環境とか、それを何気なく見て格闘技を始める子がいたり、いろいろな可能性があると発言していたんだけれど、俺は全く反対の意見で。俺はPPV志向に切り替えない限り、格闘技の未来はないと思っている、逆に。だって現状を見てください。格闘家一本で食っている人って、0,001%くらいしかいないですよ。みんな仕事しながら格闘技やってる。格闘技一本で食っていけている人なんてほぼいないです。本当にトップどころ。武尊君、天心、俺たち兄弟、堀口選手とか。他の格闘技一本だけで食っていけている人なんて、YouTubeで成功した人の中でちらほらいるかもしれないけれど、大体仕事しながら格闘技をやって試合も出てって環境。だから日本人は勝てないと思うんですよ、環境がよくなくて」と、格闘技の未来を考えるなら格闘技はPPVで見るのが一般的にならないといけないという。 「海外みたいにPPVの文化に変わったら、選手たちに入るお金が確実に増えるわけ。多分、ゼロがひとつかふたつ増える。そうなってくると格闘家として一本で食べていける人も増えるし、そうしたら格闘家のレベルが上がって世界と戦える選手がどんどん出てくると思う。格闘技は夢があるから、始めたいって人もめちゃ出てくると思う」と、PPVが成功すれば選手の収入が大幅に変わるので、格闘技の未来を考えるならPPVにすべきだとの持論を展開した。  さらに「俺は武尊・天心の試合はお金を払って見る試合だと思うけれどね。正直。今まで2人が積み上げてきたものがぶつかり合うわけでしょう。そこはお金を払うべきだと思うんだよね、2人に。子供たちが見れないってそういう意見も分かるんだけれど、そういうのってABEMAがPPV配信するのを年齢の低い子たちにはもっと格安にして売るとかさ。出来るのか分からないけれど。そういう策はありだと思う。子供が見れないから、だから無料にした方がいいって意見は違うと思っていて。日本の格闘技の未来を見るんだったら、この試合を機にPPV志向に変わった方が日本の格闘技の未来はめっちゃあると思う」と、那須川vs.武尊の試合はお金を払ってみるべき試合だと話す。  また「俺、地上波の影響力って相当下がってきていると思っていて。それは自分で試合に出たりしていて、RIZINで一番視聴率をとったことがある身からすると凄い感じていて。BraekingDownのオーディションとかやっていても全然反響が違うし、他のインスタやTwitterのノビとか見たら違うんですよ。だからそんなに力を持っていないんじゃないのかなっていうのが自分は感じていて、なおかつテレビの視聴者層って子供が一番少ないんですよ、実は。年を追うごとに段々と増えていて60代以上が一番高いんですけれど。いまテレビ離れが凄くて、若者ってほぼほぼYouTubeとかTikTokで面白いものを見つけているので、そういうものを含めて意味がないんじゃないかなっていうのがあったんですよね。どっちの意見も分かるんですけれどね」と、どちらの意見も尊重するが、自分は地上波にはもうそこまでの影響力はないのではないかと語った。  なお朝倉は、動画のコメント欄で「この2人の試合を沢山の人に見てもらいたいって意見は皆さんと同じです」と、注釈を付け加えている。
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