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【K-1 KRUSH】決勝は九州対決で10年来の付き合い、それでもK-Jeeは「KOを見せたい」

2019/06/13 22:06
2019年8月31日(土)東京・後楽園ホールで開催される『K-1 KRUSH FIGHT.104』の対戦カード第一弾が、6月12日(水)都内で行われた記者会見で発表された。  1月大会から開幕した初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント決勝戦として、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)とRUI(K-1ジム蒲田チームキングス)が対戦。  K-Jeeは1回戦で初代蹴拳ライトヘビー級王者・工藤勇樹を2R1分13秒、飛びヒザ蹴りでTKO撃破。5月の準決勝では杉本仁を2R1分24秒、右フックで倒して連続KOで決勝進出を決めた。  RUIは2月の1回戦で愛鷹亮を3R2分31秒、顔面ヒザ蹴りでKO粉砕。5月の準決勝では植村真弥を判定3-0で破り、決勝へ勝ち上がっている。  会見でK-Jeeは「いつかやるとは思っていたが、けっこう早かった。試合するにあたってワンマッチではなくタイトルマッチという舞台でできるのは凄くよかった。全力で来て欲しいと思います」、RUIは「1月からトーナメントが始まって順当に勝ち上がり、1回戦から決勝はK-Jee選手とやりたいと言っていて、8月にとうとう試合が決まりました。嬉しいです。その一言に尽きます」とそれぞれコメント。  実は両者、元々は同じ福岡のジムに所属しており、「学校一緒、バイト一緒、ジムも一緒」(K-Jee)、「あとは遊ぶ時も飲みも一緒でした」(RUI)というほどの親友で10年来の付き合いがある。  K-Jeeが「RUIは1回戦で負けると思っていた。まさかここまで勝ってきたので俺も覚悟を決めないと」と言い、RUIは「俺は勝ち上がると思っていたんですけれどね。向こうのブロックはK-Jee選手が勝ち上がって妥当でしょう」と、対照的な感想。  お互いの印象については、RUIは「ずっと一緒にスパーリングや走り込みもしてきました。でも上京して練習環境が変わって、このトーナメントでもっと成長できていると思う。今までの感じで行くとダメだなって思います。僕が伸びている実感はあるけれど、それと同様にK-Jee選手も成長していると思うので別物ととらえている」と、一緒に練習していた時代とはお互いに違うと話す。  K-Jeeも「精神的にも技術的にもかなり強くなっている。手の内は分かっているが、試合は実力だけじゃないし、積み上げてきた運も大事。そこで結果は変わってくる。どれくらい強いかは気にしないです」と、RUIの成長を認めるところ。  しかし、RUIが警戒する技として「右ストレートじゃないですか。パンチだと思います。蹴りは問題ない」とあげたのに対し、K-Jeeは「あまりないです。イメージとしては別に警戒するものはないし、彼はヒザで倒したけれど、自分の感覚では分かっています」と、特に驚くようなものはないと評した。  目の前に置かれているベルトを見てどう思うかとの質問には、「始めた時からK-1のベルトが目標だから、KRUSHのベルトを欲しいと思ったことは一度もないので思い入れはない。ただの通過点で、ここを通過することがK-1への近道だと思っている。その過程になるだけ」(K-Jee)、「僕もK-1の世界王者のベルトが欲しい。目の前にあるのは日本最強の証だと捉えています。獲って当たり前だと言ったら僕の意識が低くなりますが、しっかりとこれを巻いてその先の景色を見たい。そのために必要なものがこれというだけ」(RUI)と、お互いにK-1王座への通過点だと言い放つ。  九州対決ということで地元でも注目を浴びそうな一戦。RUIは「この決勝を福岡でやらないことに申し訳ないですと言いたいです。僕が最初に九州でK-1をやりたいと言い出したので。ただ今回は九州出身の2人で決勝をやることで、K-1福岡大会の起爆剤になると思うので、僕ら2人を知っている人間からすればしっかりと目に焼き付けて欲しい」と、この一戦をK-1福岡大会開催へつなげたいとする。K-Jeeは「九州ではまだKRUSHは知られていない。それは自分の力不足もある。これを機に九州も盛り上げていきたいです」と、九州での人気を高めたいとした。  記者からは「やりづらくないのか?」との質問も飛び、K-Jeeが「あまりやりたくないですね。僕は優しいので殴れないかもしれません」と言うと、RUIはすかさず「嘘つけ!」とツッコミ。続けて「結局、彼を超えていかないと先の夢に近づけないので、これは避けて通れない道。一人の人間として大好きで実の兄のように慕っていますがこれは試合だし、タイトルマッチなのでプロとして切り替えて戦います」との決意を語った。  さらにRUIは「今回で日本一が決まりますが、お互い上に勝ち上がっていけばどうせまたやる。その時は世界最高峰のK-1のベルトを懸けてやりたい。そうすれば地方に夢が広がる。九州ももっと盛り上がる」との思いを話し、K-Jeeも「同じ土俵にいるので、理想はK-1のベルトを懸けて戦うこと。やらなくていいならやりたくないが、ほかに強い選手が現れなければそうなる。その時はまた思い切りやります」と、いつかK-1のベルトを懸けてまた戦う日が来るかもしれないとした。  最後に、RUIは「僕はK-1に来る前にいろいろな人にお世話になって支えられて、人とのつながりを感じます。僕が前所属していたジムはリアルディールという名で、本当の強さって意味が込められている。8月は自分が育ってきた場所、その想いを背負って僕のリアルディールをK-Jee選手にぶつけたい」との想いを伝えた。  するとK-Jeeは「俺もリアルディールだよ!」とツッコミ。続けて「RUI選手は確かにたくさん苦労してここまで上がってきたと思います。でも、上に行くにはもうちょっともがいて強くなる必要がある。見ている皆さんの前で気持ちのいいKOを見せたいと思います」と、RUIの壁になるためにもKOで決着をつけると宣言した。
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