キックボクシング
ニュース

魔裟斗が語る那須川天心がやりづらいタイプと名試合三番、そして武尊戦でのキーポイントは「ジャブとステップワーク」と指摘

2022/05/28 11:05
 2022年6月19日(日)東京ドーム『THE MATCH 2022』で行われるRISE世界フェザー級王者・那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級王者)vs.武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級王者)。  この世紀の決戦に注目する魔裟斗が、自身のYouTubeチャンネル『魔裟斗チャンネル』にて、那須川のこれまでの名試合三番を選ぶと共に武尊との試合展開についても予想した。  魔裟斗が選んだ那須川の名試合三番は、2018年9月30日の堀口恭司戦、2019年12月31日の江幡塁戦、2016年12月5日のワンチャローン・PKセンチャイジム戦の3つ。 「何といっても皆さん一番記憶に残っている試合じゃないかなと思うのは、堀口恭司との試合」と切り出した魔裟斗は「凄い試合だったね」と振り返る。 (写真)2018年9月30日の堀口恭司戦。那須川自身も印象に残る試合としてたびたびあげている「2人とも速かったね。でも1、2Rを見てたら俺が見たポイントだと堀口が取ったような感じがしたんだよね。それはなぜかと言うと2人とも凄い距離の取り合いで凄い緊張感のある試合だったんだけれど、そんな手数は多くないのよ。距離が遠いから。(そこで)飛び込み際のパンチで堀口が何回かクリーンヒット取ってるんだよね。だからこのまま行くと堀口勝利なんじゃないかなっていう風に俺は見てたのね」と、1Rと2Rは堀口が優勢だったと見たという。  しかし「このままだったら堀口勝っちゃうかなと思ったんだけど、3Rラスト1分くらいだよね。それまで天心、ジャブが出てなかったの。ジャブが全然出てなかったんだけど、3Rの1分過ぎから右のジャブを出すようになったんだよね。自分がサウスポーとやる時でも何が一番大事かっていつも言うのは左のジャブが出ること。それでラスト1分、天心のパンチが面白いように当たって。あと一歩まで追い込んだ」と、那須川のジャブが出たことによって試合の局面が大きく変わり、那須川の他の攻撃も当たりだしたと指摘。  このことから魔裟斗は「だから今度の試合、お互いジャブがポイントだよ。どっちが自分の距離で戦えるか」と、那須川も武尊もジャブが勝敗を分けるポイントになると話した。  ジャブがなぜキーポイントになるかを説明した後、魔裟斗は続けて「あと天心の試合を何試合か見てきた中で、天心が最も得意とするタイプは動かないタイプ。ムエタイみたいなタイプ。武尊も動いた方がいいね、間違いなく。止まってたら天心のやりたい放題」と、ステップワークを使わない相手に那須川はめっぽう強いと指摘する。 (写真)魔裟斗が「この試合を見た時に『うわ、天心強いな』と思った」という2019年12月31日の江幡塁戦 その代表的な試合が江幡戦で「56kg契約での試合でこの試合での天心は本当に速かった。めちゃくちゃ出入りのスピードが速くてパンチもキレてるし、この試合を見た時に『うわ、天心強いな』と思ったんだよね」と、魔裟斗が那須川を“強い”と認識した試合だったという。  さらにワンチャローン戦も同じく那須川が得意なタイプだったとし、「なぜあのバックスピンキックが当たったかと言うと、動かない選手だから。動かないと天心の好き放題」と技の引き出しが多い那須川は、動かない相手だとその技の数々を出せるとした。 (写真)ムエタイ現役王者をバックスピンキック一発でKOするという衝撃的な試合だった2016年12月5日のワンチャローン戦 同時に「だから堀口も動くじゃん。この間やった風音も動くからやりづらかったと思う」と、ステップワークを多用する選手とはやりづらいのではないかとの仮説を立て、「武尊はそっちのパターンで行った方がいい」と武尊もステップワークを使った方がいいと、その理由を説明していった。  最後には改めて「キーポイントは、2人に言えることはジャブだよ」と、那須川天心vs.武尊の“世紀の決戦”はジャブがカギを握ると語った。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント