キックボクシング
ニュース

【RISE】王者・宮﨑小雪、小林愛理奈の強打に対して「私はパワーじゃなくて技術のあるパンチで見せられたら」

2022/05/23 21:05
 2022年5月29日(日)東京・後楽園ホール『RISE 158』のセミファイナルで、同級1位・小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)の挑戦を受けての初防衛戦を行うRISE QUEENアトム級(-46kg)王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)が公開練習を行った。  宮﨑は“宮﨑姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、今年2月には百花にも判定勝ち。戦績は6勝1敗1分。  サウスポーから繰り出す左ストレートを中心に、ワンツー、左右の連打、右アッパーなどを繰り出すミット打ちを公開した宮﨑。真っ直ぐに繰り出されるパンチはワンテンポ遅らせて打つなどバリエーションも豊富だった。  以下、公開練習での一問一答。 ――試合まであと少しとなりました。現在のコンディションはいかがでしょうか? 「いい感じに疲労が溜まってますが、減量もすごいいい感じです。あと少し追い込みを頑張って最高の状態でリングに上がることができると思います」 ――昨年3月に獲ったタイトルで今回が初防衛戦です。プレシャーはどうでしょうか? 「なんかあまりそういうプレッシャーとか全然感じてなくて、自分でもびっくりするぐらい平常心です。普通の試合と変わらないような感覚なので良い精神状態で挑めるんじゃないかなって思います」 ――守らなきゃいけないという部分はあまり感じてないですか? 「あんまり無いですね。守らなきゃいけないとか、行かなきゃいけないとかそういう気持ちになると絶対良くない動きになるだろうなっていうのは自分で思ってるんで。だから平常心というか、何があってもぶれないようにっていうのは常日ごろ心がけてはいますね」 ――今回、挑戦者になる小林選手とは昨年と一昨年に対戦してますけど、以前と最近の何か印象の違いとかありますか? 「試合を見てやはりパンチが強いというか、パワフルになってるなっていうのは実感するし、パンチだけじゃなくて蹴りとかの技術も多少上がってるのかなっていうのは最近の試合見てて結構思いますね」 ――戦ってみた時も、そのパンチ力っていうのは他の選手よりあるなと感じたりはしますか? 「そうですね。今まで戦った選手の中で一番小林選手がパンチ力があるなと私は思ってますね」 ――最近の小林選手の試合を見て(前より)強くなってるなっていうのは実感は有りますか? 「自分が強くなってるぶん相手も確実に強くなってるし、まあ練習してれば弱くなる訳がないんで、成長してるというか、強くなってるっていうのは思いますね」 ――先ほど公開練習の時に見せたのがパンチのみでしたけど、何か意識してるところはあるんですか? 「特にこれといった理由はないんですけど、でも相手がパンチ得意なんで相手は結構パワーのあるパンチだと思うんですけど、私はパワーじゃなくて技術のあるパンチで見せられたらなっていうのはありますね。スピードで対抗したいですね」 ――今回もカウンターとかも見せながらの戦い方になりますか? 「そうですね、向き合ってみないとどうなるか分からないですけどそういう展開になるのかなとは思いますね」 ――今回最も警戒しているところはありますか? 「やっぱりパンチが一番強いと思うんでパンチを警戒してるんですけど、4ozになって初めて戦うのでそこがどう響くかなっていうのはありますね」 ――小雪選手は4oz使いましたよね。実感としては今まで(6oz)と違う所は有りますか? 「私はあまり自分が打つ分にも打たれる分にも6ozの時と全然変わらないなとは思うんですけど、姉の若菜が言うにはなんか全然違うって言います。階級の差なのか分からないですけど私はあまり変わらないなというかその違いは分からないですね」 ――これまでの試合と違うところで言ったら、タイトルマッチなので3Rではなくて5Rになる。試合の作り方とかどの様に考えてますか? 「5Rを経験してる人と、経験してない人の差は結構大きいと思います。私は一回経験して、ペース配分だったり5Rのキツさだったり体力面もそうですけど精神的な部分もあると思うので、一回経験したことを生かして戦えればなっていうのは思ってます」 ――今回スタミナとかも結構大切になってくると思うんですけど、重点的に練習とかメンタルの部分で調整したり強化した部分ってありますか? 「特別な練習をしているわけではないんですけど、試合が決まる前から以前より練習量が増えてたので、最近は練習の質を重視することをやっています」 [nextpage] 有名になって色んな人に格闘技の魅力を知ってほしい ――今回の試合ではどんな所に注目して欲しいという所は有りますか? 「パワー対スピードみたいな感じの展開になるのかなとは思います。スピードや技術が自分の持ち味だと思うので、前回より成長した姿やチャンピオンとして見せるべきところとか、山場を作れたらいいなとは思いますね」 ――今回の試合でポイントとなるところは自分で何か考えてますか? 「ラウンド数もありますし、スタミナ、経験値。5Rやったことないところとか出てくると思うんですけどラウンドの使い方、ペース配分、リングの使い方とか全てがポイントになります。ひとつでもミスったら結構やられるとは思ってるので完璧な試合を目指して、やってきたことをやるだけです」 ――試合後、初防衛戦をクリアした後に小雪選手が次やりたいことはありますか? 「目の前の試合が一番大事だと思ってるんで、目の前の試合に勝たないかぎり何もいう事はできないですけど、最終的にはもっと強く、有名になって色んな人に格闘技の魅力を知ってほしいなっていうのがあります。日本だけじゃなくて海外の選手とも戦ったことないから戦ってみたいし、いずれ階級を上げて二階級制覇とかも面白そうだなっていうのは思ってますね」 ――海外の話が出ましたが、小林選手がGLORYに挑戦しました。 「海外はすごい強いなっていう印象が単純にあって、愛三選手も強い選手だと思ってるので愛三選手のレベルでKOをされてしまうのかと思ったときに、自分ももっと強くならなきゃ駄目だなと思ったし、(自分が)なんかすごい弱いなって思ったんで海外に挑戦していきたいなっていう気持ちは強いですね」 ――今の体重ぐらいだとタイ人選手が結構中心になってくると思うんですけど、どこの選手とか問わず戦ってみたいですか? 「この国の選手が良いとかはないです。空手の時も含めて外国人の選手と戦ったことがないので体の強さだったり、生まれ持ってるものとか育った環境とかも違うし、そういう選手と戦ってみたいなっていう気持ちはありますね」 ――先日、寺山日葵選手が引退しました。チャンピオンが一人欠けてしまった状態ではありますけど、小雪選手はまだ若いチャンピオン(19歳)としてRISEの女子を引っ張っていく意識ではどうでしょうか? 「そうですね、寺山選手は2歳しか年が違わない中で女子を引っ張って行った選手だと思うし、RISEだけじゃなく他の団体の選手からも注目されるような選手でした。その寺山選手を超えられるぐらい自分が引っ張っていけるような存在になれたらと。実力の面だったり試合内容だったりっていうのは自分ではまだまだなので、寺山選手にまずは近付けるように頑張っていずれ寺山選手を超すぐらいの選手になれたらなとは思っています。 ――6月にメガイベントのTHE MATCHがあり、K-1との対抗戦みたいなカードが組まれている中で、現時点で女子のカードは発表がないですが、例えばvs.K-1とかそういったことに興味がありますか? 「凄くありますね。THE MATCHで女子選手が組まれるのかどうかは分かんないですけど、組まれないんだったら逆に女子だけの対抗戦とかをやってみたいなとも思うし、凄い盛り上がると言うか。今だからこそできることだと思うんで、女子だけのRISE対K-1だったりっていうのも面白そうだなとは思ってます」 ――その中で具体的に興味がある選手はいますか? 「Krush王者の菅原美優選手とやってみたいなっていうのは思いますね。同じ階級なんで興味はあります」 ――今回初防衛した後オフの状態もあるかと思うんですけど、こういうオフの過ごし方をしたいとかありますか? 「減量中なのでおいしいものを食べたいなって」 ――例えばどういうものを食べたいですか? 「今はなんかミスタードーナツの食べ放題に行きたいですね。甘いものが結構好きで減量中も一口ならいいかなとか思って、お姉ちゃんが食べてる物を勝手に一口もらったりしてるんですけど、幸せな時間は一瞬なんで食べた後に後悔するんですけど、その分頑張ろうって思いますね」
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント