スピード&テクニックで小林のパワーに対抗するとした王者・宮﨑(C)RISE
2022年5月29日(日)東京・後楽園ホール『RISE 158』のセミファイナルで、同級1位・小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM)の挑戦を受けての初防衛戦を行うRISE QUEENアトム級(-46kg)王者・宮﨑小雪(TRY HARD GYM)が公開練習を行った。
宮﨑は“宮﨑姉妹”の妹で、小学3年生から空手を学び、2019年8月のKAMINARIMON全日本女子トーナメントで優勝。アマチュア戦績10戦10勝(3KO)無敗の戦績を引っ提げ、16歳で2019年11月にプロデビュー。新人離れしたテクニックを見せて関係者から高い評価を受け、2021年1月「アトム級NEXT QUEENトーナメント 2021」で優勝。3月にはRISE QUEENアトム級王者・紅絹に挑戦し、判定2-0で破り第2代王座に就くと、9月に伊藤紗弥から延長戦で勝利、今年2月には百花にも判定勝ち。戦績は6勝1敗1分。
サウスポーから繰り出す左ストレートを中心に、ワンツー、左右の連打、右アッパーなどを繰り出すミット打ちを公開した宮﨑。真っ直ぐに繰り出されるパンチはワンテンポ遅らせて打つなどバリエーションも豊富だった。
以下、公開練習での一問一答。
――試合まであと少しとなりました。現在のコンディションはいかがでしょうか?
「いい感じに疲労が溜まってますが、減量もすごいいい感じです。あと少し追い込みを頑張って最高の状態でリングに上がることができると思います」
――昨年3月に獲ったタイトルで今回が初防衛戦です。プレシャーはどうでしょうか?
「なんかあまりそういうプレッシャーとか全然感じてなくて、自分でもびっくりするぐらい平常心です。普通の試合と変わらないような感覚なので良い精神状態で挑めるんじゃないかなって思います」
――守らなきゃいけないという部分はあまり感じてないですか?
「あんまり無いですね。守らなきゃいけないとか、行かなきゃいけないとかそういう気持ちになると絶対良くない動きになるだろうなっていうのは自分で思ってるんで。だから平常心というか、何があってもぶれないようにっていうのは常日ごろ心がけてはいますね」
――今回、挑戦者になる小林選手とは昨年と一昨年に対戦してますけど、以前と最近の何か印象の違いとかありますか?
「試合を見てやはりパンチが強いというか、パワフルになってるなっていうのは実感するし、パンチだけじゃなくて蹴りとかの技術も多少上がってるのかなっていうのは最近の試合見てて結構思いますね」
――戦ってみた時も、そのパンチ力っていうのは他の選手よりあるなと感じたりはしますか?
「そうですね。今まで戦った選手の中で一番小林選手がパンチ力があるなと私は思ってますね」
――最近の小林選手の試合を見て(前より)強くなってるなっていうのは実感は有りますか?
「自分が強くなってるぶん相手も確実に強くなってるし、まあ練習してれば弱くなる訳がないんで、成長してるというか、強くなってるっていうのは思いますね」
――先ほど公開練習の時に見せたのがパンチのみでしたけど、何か意識してるところはあるんですか?
「特にこれといった理由はないんですけど、でも相手がパンチ得意なんで相手は結構パワーのあるパンチだと思うんですけど、私はパワーじゃなくて技術のあるパンチで見せられたらなっていうのはありますね。スピードで対抗したいですね」
――今回もカウンターとかも見せながらの戦い方になりますか?
「そうですね、向き合ってみないとどうなるか分からないですけどそういう展開になるのかなとは思いますね」
「やっぱりパンチが一番強いと思うんでパンチを警戒してるんですけど、4ozになって初めて戦うのでそこがどう響くかなっていうのはありますね」
――小雪選手は4oz使いましたよね。実感としては今まで(6oz)と違う所は有りますか?
「私はあまり自分が打つ分にも打たれる分にも6ozの時と全然変わらないなとは思うんですけど、姉の若菜が言うにはなんか全然違うって言います。階級の差なのか分からないですけど私はあまり変わらないなというかその違いは分からないですね」
――これまでの試合と違うところで言ったら、タイトルマッチなので3Rではなくて5Rになる。試合の作り方とかどの様に考えてますか?
「5Rを経験してる人と、経験してない人の差は結構大きいと思います。私は一回経験して、ペース配分だったり5Rのキツさだったり体力面もそうですけど精神的な部分もあると思うので、一回経験したことを生かして戦えればなっていうのは思ってます」
――今回スタミナとかも結構大切になってくると思うんですけど、重点的に練習とかメンタルの部分で調整したり強化した部分ってありますか?
「特別な練習をしているわけではないんですけど、試合が決まる前から以前より練習量が増えてたので、最近は練習の質を重視することをやっています」