鈴木(左)の初防衛戦の相手は左右田に決まった
2019年8月31日(土)東京・後楽園ホールで開催される『K-1 KRUSH FIGHT.104』の対戦カード第一弾が、6月12日(水)都内で行われた記者会見で発表された。
K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級タイトルマッチ3分3R・延長1Rで、王者・鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス)に左右田泰臣(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)が挑戦する。
鈴木はアマチュアで無敗を誇り、2016年12月にプロデビュー。2019年1月、必殺の左ストレート&左ミドルで松下大紀をKOして、7勝(4KO)2敗1分の戦績で王座に就いた。
今回、初防衛戦を迎えるその鈴木の前に意外な挑戦者が立ちはだかった。K-1 WORLD GP -65kg初代王座決定トーナメント準優勝の実績を持ち、2014年11月のK-1初参戦から常にトップ戦線で活躍してきた左右田だ。戦績は鈴木をはるかに上回る26勝(9KO) 8敗。KRUSH王座には2017年8月に挑戦しているが、この時は当時の王者・中澤純に判定2-1で敗れて王座奪取に失敗している。
左右田は「あくまでもK-1の世界王座が目標であることに変わりはありません。ですが、自分が今一番欲しいのはK-1 KRUSH FIGHTのベルトです。目標はK-1のベルトで、それを獲りに行くために必要なベルトだなと考えました、以前、負けて獲れなかったのはもちろんそうですが、その時のチャンピオン中澤純選手にゴリゴリに踏み台にされてしまいました。その思いは二度としたくないので今回は、前回が本気でなかったわけではありませんが、本気でしっかりと獲りにいきたいと思います」と意気込む。
迎え撃つ鈴木は「初の防衛戦ということトップ、K-1のトップで活躍している左右田選手と試合ができることでワクワクして楽しみです。チャンピオンで迎え撃つ立場ですが、挑戦者のつもりで全力で行って左右田選手を超えたいと思います」と最強の挑戦者にも臆することなく楽しみだという。
お互いの印象を聞かれると、左右田は「試合が決まったらどの相手でもネットで調べるんですが、そうしたらいろいろと出てきました。以上です」、鈴木は「ボクシング技術があるのとディフェンス力が高いなと思う。フィジカルも強いかと思います。自分は映像見てもどうこう分かるタイプではないので、向き合ってその時に感じるものがあると思う。パンチは警戒したい」と答える。
左右田の答えは、以前に鈴木の過去(暴走族時代)がネット上で話題になったことを指しており、関係者を苦笑させた。
左右田は「勝つつもりで行く。鈴木選手が倒れればKOになるし、倒れなければ判定になる」と当然のことを口にするが、自分がKO負けすることはないと言わんばかり。「KRUSHからK-1 KRUSH FIGHTに名前が変わって、僕は初代王者になるつもりで全力で奪いに行きたいと思います」と、全力で今回のタイトルマッチに挑むと宣言。そこに油断や驕りはない。
鈴木も「トップの選手と試合をするのが初めてなので、今までの相手とはわけが違うと思う。今までの戦い方をしていたら勝てない。それプラスアルファで練習を重ねているところです」と気を引き締めたうえで、「どんな形でも勝って次のステージに行きたいです。自分自身も思いますが、自分がこれからどこまでいくか、この程度で終わるのか、さらに上に行けるのか、自分自身も見る人も楽しみだと思います。ここで勝つか負けるかで人生に大きく影響してくる。左右田選手は尊敬する選手ですが、何が何でも勝って上に行かせてもらいます」と、格闘家人生を懸けた大一番だとの決意を語った。
<決定対戦カード>
▼K-1 KRUSH FIGHTスーパー・ライト級タイトルマッチ 3分3R・延長1R
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/王者)
左右田泰臣(K-1ジム三権茶屋シルバーウルフ/挑戦者)
▼初代K-1 KRUSH FIGHTクルーザー級王座決定トーナメント決勝戦 3分3R・延長1R
K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)
RUI(K-1ジム蒲田チームキングス)
▼K-1 KRUSH FIGHT女子-52kg級契約 3分3R・延長1R
ヨセフィン・ノットソン(スウェーデン/Allstars training center)
壽美(NEXT LEVEL渋谷)