2022年5月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.137』の前日計量&記者会見が、20日(金)都内にて13:00より行われた。
過去最大で138kg、Krushデビュー戦を100kgで戦うなどこれまでヘビー級やクルーザー級で試合を行ってきた植村真弥(WSRフェアテックス幕張)が、75kgに大幅減量して試合に臨むことが話題となっていたが、植村は74.65kgで見事パス(試合が決まった時点では94.6kg)。他の選手たちから一斉に拍手が沸き起こった。
心配そうに覗き込んでいた対戦相手の神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)はリミットちょうどの75.0kgでパスしている。
続いての会見で神保は「メインが植村選手のダイエット企画みたいになってましたけど、俺のメインは75kgの新階級を作ることです。植村選手がせっかく75kgまで落としてくれたので、明日は75kgの人間として全力で戦いたいと思います」と、植村の減量に話題を取られるも、敬意を表して全力で戦うと宣言。植村は「みんな体重のことを気にしてくれたのですが、本番は明日なので明日に標準を合わせたので大丈夫です」と、減量の影響は問題ないとする。
神保は計量で見た印象を「頑張ればまだ落ちそうな感じですよね。このまま全階級にチャレンジしてほしいと思います(笑)」とし、植村は「特に何も考えてなかったのでパスで…」と自分のことで精一杯だったという。
しかし、神保は「植村選手は毎回爪痕を残してくるようなファイターなので、爪痕も残させないように決着を付けたいと思います」と試合では圧倒すると宣言。それに対して植村は「僕は75kgに落として神保選手といきなり試合をやるので、自分の全力を出してぶつかっていきたいと思います。神保選手よろしくお願いします」と低姿勢で全力ファイトを誓う。
実際の動きはどうなのかと聞かれた植村は「試合に向けて練習をしてきたので、何も問題なくいけます。今までと比べて体力は付きましたし、動けるようになりました」と、問題なく動けると断言。
75kgの植村を誰も見たことがないわけだが、どんな戦い方をするのか不気味なところはないか、と聞かれた神保は「なんか珍獣だなという感じだけです(笑)」と、植村を“珍獣”だと評した。
そして「応援してくれてここまで来れました。体重が落とせたのもみんなのおかげだと思います。本当は試合は怖くてしたくはないのですが、みんなが応援してくれるから力になっているます。明日は応援してくれる人に全力で恩返しする気持ちで戦っていきます」との想いを話す植村。神保は「明日は植村さんと75kgを盛り上げるのでよろしくお願いします」と、新階級設立を目指していい試合をしたいと語った。