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【Krush】王座挑戦の玖村修平「Krushは勢いのある団体というか勢いのあるリングなので、そこのベルトを巻くというのは意味のあること」

2022/05/19 21:05
【Krush】王座挑戦の玖村修平「Krushは勢いのある団体というか勢いのあるリングなので、そこのベルトを巻くというのは意味のあること」

気合いの入ったミドルキックをミットに打ち込む玖村(C)K-1

 2022年5月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.137』のKrushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)と対戦する挑戦者・玖村修平(K-1ジム五反田チームキングス)が公開練習を行った。


 公開練習では2分1Rのミット打ちを披露した玖村。今週末のタイトルマッチに向けて鋭いパンチやキックを見せつけ、好調ぶりをアピールした。玖村が新美と対戦するのは今回が2度目。前回の対戦は2020年11月『Krush.119』で行われた第5代Krushフェザー級王座決定トーナメントの準決勝だった。これに勝利した新美はベルトを獲得。その後も王座の防衛を続けている。

「ずっとそこ(リベンジ)を見てやってきたんで、ついに来たかという気持ちです」と、リベンジのチャンス到来に気持ちが高まっている様子の玖村。自身も2連勝中であり、「勢いに一番乗っていると思うんで、この勢いで獲りに行きたいですね」と、今回の挑戦を絶好のタイミングと捉えているようだ。


 新美に敗れた後の玖村はK-1で戦い続け、3勝1敗という戦績を残している。敗れた試合も当時のK-1フェザー級王者の椿原龍矢で、好調という印象がある。前回、新美と戦った時の玖村は網膜剥離からの長期欠場明け。また、当時は弟の将史がKrushスーパー・バンタム級王者だった。兄弟同時戴冠など意識し過ぎることも多く「自分のためにやってなかったのかなっていうのがあった」と振り返る。

 だが、新美に負けたことでいい意味で吹っ切れた。現在は「周りを意識せずに自分が強くなること、自分が上に上がることを一番に考えて出来ているんで、練習も思い切ってやれてるのかなと思います」と雑念を払って、強くなることに没頭出来ているようだ。


 以前から取り組んでいたフィジカルトレーニングも、「初めはあまり格闘技とフィジカルの部分が噛み合ってなかったのが、やっと噛み合ってきたのかなっていうのがあります」と実を結んできた。玖村は総合格闘家の神部建斗と共に筋トレに取り組んでおり、その成果で試合でもパワーを発揮出来るようになってきたという。

 新美については、「とにかく気持ちが強くて、打たれ強い選手かなっていう印象ですね」と語った玖村。現在の新美のフルラウンドでラッシュするような戦い方は玖村との試合から確立されてきたが「あれは新美選手にしか出来ない戦い方だと思うし、Krushのチャンピオンとして、それが結果として出ているのかなと思います」という見方をしている。

 とは言え、同じ相手に同じ負け方をするわけにはいかない。「周りからも僕の試合から新見選手が変わっていったって言われているので、同じ相手に2回も同じ負け方してたらダメだと思うし、僕が攻略して、新美選手が築いてきたKrushのチャンピオンの座を奪いたいなと思います」と、攻略の糸口もしっかりと掴んでいる。

 この新美へのリベンジに加え、昔から見ていたKrushのベルトを巻くのも玖村の悲願。高校生の頃からKrushを見ていた玖村が、一番印象に残っているのが2013年12月『Krush.35』で行われた山崎秀晃vs木村ミノルのKrush-63kg級(現ライト級)タイトルマッチだったという。日の出の勢いで挑戦者となった木村を、当時の王者の山崎が1発でKOしたこの試合を見て、「本当に心に残っているっていうか、こういう試合をしたいなとは思っていました」という想いを抱いた。


(写真)伝説的なKOシーンとなった2013年12月の山崎vs.木村

 元々、旧体制のK-1も見ていた玖村は、そのK-1が休止した時期も知っている。その後、Krushの存在を知り、山崎vs木村の試合でKrushにハマり、Krushが大きくなって、そのKrushをエースにK-1が復活する過程も見てきた。そのため「Krushは勢いのある団体というか勢いのあるリングなので、そこのベルトを巻くというのは意味のあることだと思うし、あの時の自分にここまで上がったんだよっていうのは見せたいなと思います」と、Krushのベルトを巻くことに意義を見出しているようだった。

 また、今年の目標として「リベンジロード」を掲げている玖村にとって、新美とのタイトルマッチはその第1弾とも言える。玖村も新美も、軍司泰斗、椿原龍矢という新旧のK-1フェザー級王者に負けているため、玖村がリベンジロードを進んでいくためには新美撃破は必須だ。「勝ったほうが上に上がれるし、負けたほうは下からやり直しなので、その第1弾として負けられないなと思っています」と、本人もその自覚は強い。

 新美へのリベンジと悲願のベルト奪取、そしてその後のリベンジロードへと、玖村にとって勝てば得るものが多いこの試合。「5月21日、玖村修平がKrushの歴史に名前を刻むんで応援よろしくお願いします」と力強く勝利を誓った。

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