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【Bellator】MVP、地元ロンドンでストーリーのケージレスリングに完封負け。ストーリーがウェルター級暫定王座獲得

2022/05/14 11:05
【Bellator】MVP、地元ロンドンでストーリーのケージレスリングに完封負け。ストーリーがウェルター級暫定王座獲得

(C)Bellator

 2022年5月13日(日本時間14日)英国ロンドンのSSEアリーナにて、『Bellator 281: MVP vs. Storley』が開催された(U-NEXT配信)。

 メインイベントは、ウェルター級暫定王座決定戦。1位のマイケル・“ヴェノム”ペイジと、4位のローガン・ストーリーが「暫定」のベルトを賭けて戦った。

 当初は、正規王者のヤロスラフ・アモソフにペイジが挑戦するはずだったが、アモソフが母国ウクライナで、ロシアの侵攻に対し、防衛活動を行うために残留を決めたため、代わりにストーリーがペイジと暫定王座を争うことに。

 両者ともに黒星は一つのみ。ペイジはウェルター級トーナメントで前王者のドゥグラス・リマにKO負けしたが、2年ぶりの再戦でリマに判定勝利している。今回のストーリーとの試合に向け、元NCAAディビジョン1&オールアメリカンレスラーのクリス・ハニーカットとトレーニングしてきた。

 レスリングエリートのストーリーは、2020年11月に王者のアモソフにスプリット判定負けしたが、以降もダンテ・シーロ、ネイマン・グレイシーを相手に判定で2連勝している。サンフォードMMA所属のストーリーのセコンドにはロビー・ローラーがつく。

▼Bellator暫定世界ウェルター級王座決定戦 5分5R
×マイケル・“ヴェノム”ペイジ(英国)168.6ポンド(76.47kg)
[判定1-2] ※48-47, 47-48, 46-49
○ローガン・ストーリー: 169.4ポンド(76.83kg)

 1R、ともにオーソドックス構えから。半身気味に細かいステップで圧力をかけるペイジ。会場からの『MVP』大コールのなか、両手を下げて右ジャブ。遠間に立つストーリーに、長い手足からワンツーを見せる。

 さらにワンツーの右で飛び込んですぐに右にステップするペイジに、低いシングルレッグへはストーリー。右手で差し上げるペイジに、ストーリーは左差しからスイッチしての右足へのシングルレッグへ! 片足掴みながら、ペイジを背中に乗せるように飛行機投げのように巧みに中央へテイクダウンを奪う。

 すぐにケージ際まで這って立とうとするペイジ。しかし、ストーリーも左で腰を掴んで、右手でページの左踵を持って引き出すと、ペイジの立ち際にバックテイクを狙う。

 右足をかけてハーフバックのストーリー。脇を潜りスタンドバックになると、崩しに行くが、ペイジも背後のストーリーの左腿に鉄槌を打つ。

 ボディロックからいったん前方に振ってから、右足をかけて後方に崩してマットに手を着けさせるストーリー。ボディロックしながら、左足を両足で挟んでその上に乗る。足を抜くペイジの左足をヒザ上に乗せて、支点を無くすストーリー。一瞬ギロチンを狙うペイジにすぐに首を抜き頭を胸につけて細かいパンチ。ペイジも上からヒジを背中に落とす。

 2R、両手を下げた半身の構えから左ジャブを突くペイジ。ストーリーの組みを金網を背にせず、左アッパーを突いて離れる。しかしなおもシングルレッグでテイクダウンを奪うストーリー。

 片ヒザを着いて立とうとするペイジをボディロックに変えてスタンドバックから崩し、マットに着いたペイジの右手を掴んで背中を着かせる。ハーフからストーリーが鉄槌でパウンドでゴング。

 3R、左の跳びヒザを突くペイジ。さらにオーソドックス構えから右の飛び込み。右のアッパーで牽制するが、ペイジの右の飛び込みに組むストーリーはダブルレッグへ。前転してヒップアタックを狙うペイジについて行きテイクダウン。

 ペイジは金網を使い立つと、ボディロックから右足を挟んで崩そうとする。さらに2R同様にバックテイク狙い。右で小手に巻くペイジは正対を狙うが、そこにストーリーはダブルレッグに切り替える。頭が下がるとペイジはヒジ。しかし、頭を胸につけて踵もつかむストーリーは金網にはりつけにしたままゴング。

 4R、先に詰めて左ハイを当てるペイジ。オーソドックス構え、サウスポー構えとスイッチするペイジは右ストレートの飛び込み。さらに左! 右ヒザを突いてすぐの右のストレートも。バスケットボールで股下でドリブルするように腕を振って幻惑させるペイジ。

 サウスポー構えからオーソに変えて前手を上下に見せる。入れなくなったストーリーに、ジャブを突くペイジは連打も。詰めて腰に組んだストーリーは金網まで詰めてダブルレッグでテイクダウン! ペイジの足をヒザの上に乗せて接点を無くして引き寄せ、パウンドするストーリー。金網背にペイジが立ち上がりゴング。

 5R、じりじりと詰めて左の跳びヒザで飛び込むペイジだが、ここは誘い込んだか。キャッチしたストーリーが開始30秒過ぎで組んで、ボディロックへ。

 片ヒザ立ちで何とか寝かされないペイジは金網使い立ち上がるが、残り2分30秒。腰でクラッチしたストーリーは、リフトして中央に向けてテイクダウン! クローズドガードのペイジに左で脇差し、右で枕のストーリーは右足をまたいでハーフに。背中を着かされたペイジは、頭を押さえてエビで金網まで這おうとするが、ゴング。

 判定は2-1(48-47, 47-48, 49-46)と、まさかのスプリット判定で最後のコールにストーリーは両ヒザを着いて歓喜した。

 試合後、ストーリーは「ロンドン迎え入れてくれてありがとう。ブーイング大歓迎、ペイジは強かったよ。やるべきことをやって勝つだけだった。サウスダコタのみんな、嵐が大変だったと思うけど勝ったよ。(次戦は?)ジェイソン・ジャクソンとやろう。いい仲間だけどビジネスはビジネスだ」と、サンフォードMMAのジャクソン戦を示唆した。ジャクソンは7月8日にドゥグラス・リマとの試合が決まっているが……。

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