2022年6月9日(木)&10日(金)にシンガポールにて開催が決定している『ROAD TO UFC』の参加選手がUFCから13日、発表された。
『UFC 275』(6月11日)のファイトウィーク中に開催される『ROAD TO UFC』には、アジア全域からMMAのトップアスリートが集結。フライ級、バンタム級、フェザー級、ライト級の4階級にそれぞれ8選手が出場し、UFCとの契約を懸けてトーナメントを戦う(※準決勝は9月、年末に決勝戦)。
6月9日(木)&10日(金)の現地時間14時30分から20時(※日本時間15時30分から21時)に開催を予定している同大会には、日本から7選手の参戦が決定。『UFC Fight Pass』で解説を務める水垣偉弥は、各選手を下記の通り、紹介している。
【フライ級】堀内佑馬(ほりうち・ゆうま)「小学生時代から始めたキックボクシングをベースに、2013年にDEEPでプロMMAデビュー。2016年の試合を最後に、UFCを目指して拠点をアメリカに移す。2021年7月にはLFAでタイトルマッチを経験(判定負け)する。2021年11月の前戦ではマーク・クライマコに1R TKO勝ち。今回のチャンスをものにする準備は整っている」
【バンタム級】風間敏臣(かざま・としおみ)「2020年にプロデビューすると、翌年のパンクラスネオブラッドトーナメントを制し、2022年1月には石渡伸太郎引退興行で行われたワンデートーナメントを制する。9勝中8勝がフィニッシュと決定力の高さを見せている」(※2022年4月『POUND STROM』でのTKO負けから再起戦となる)
中村倫也(なかむら・りんや)「5歳からレスリングを始めて実績を積むと、2017年にはU-23の世界選手権を制する。東京五輪を目指すも、あと一歩で出場権を逃し、レスリングからMMAに転向。2021年にプロデビューし2戦目で修斗のランカーを下し、3戦目ではPOUNDSTORMで国際戦も経験して全勝、器の大きさを見せた。これからの日本のMMAを背負って行く可能性のある選手」
野瀬翔平(のせ・しょうへい)「柔道時代の首の大怪我を乗り超えて2021年に修斗でプロデビュー。その後、2021年7月に齋藤翼に判定勝ち、12月に奇天烈に一本勝ち。ONE Japan SeriesやHEATでも実績を積む。7勝中5勝が一本勝ちと極めの強さを見せている」
【フェザー級】SASUKE=佐須啓祐(さす・けいすけ)「2016年に修斗でプロデビュー。怪我のため2017年から約2年半試合から遠ざかるも復帰後は7戦全勝。2020年に修斗環太平洋王座を、2021年7月の前戦では現在PFLに参戦中の工藤諒司に判定勝ちし、修斗世界王座を獲得。米国ラスヴェガスでは朝倉海とも練習。北米修行を終えて準備万端」
松嶋こよみ(まつしま・こよみ)「少年時代から空手、レスリングなどの格闘技を学び、MMA選手としての土台を作る。2015年に修斗でプロデビューすると、その年の新人王を獲得。その後はPXC、PANCRASE、ONE Championshipと戦いの場を移し、目標とするUFCの舞台に挑戦するチャンスを掴んだ」
【ライト級】宇佐美正パトリック(うさみ・しょう・ぱとりっく)「幼少時に父から空手を習い始める。その後、ボクシングに転向し、高校では6冠を達成、2018年の世界ユース選手権では銅メダルを獲得。東京五輪を目指すも選考会で敗れ、その後、MMAに転向した(VTJ、修斗で3連勝後、前戦は2022年4月の『POUND STORM』で大尊伸光に判定負け)。プロMMA4勝1敗」
すでに海外で実績を残す松嶋こよみ、堀内佑馬らの参戦も決定。さらにダナ・ホワイトコンテンダーシリーズ、ONEやWLF、Double GFC、ROAD FCで活躍する選手も名を連ねる中、今回の『ROAD TO UFC』に向け、UFC5年間で14試合を戦った水垣は「UFCは世界最高峰の舞台です。私自身もそこに挑戦し、その素晴らしさや厳しさを味わってきました。現在、日本人UFCファイターが少なくなってしまったことに少し寂しさを感じています。今回の『Road to UFC』にはたくさんの日本人ファイターが出場します。彼らの多くがUFCとの契約を勝ち取り、そして大舞台で活躍してくれることを楽しみにしています。
私には夢があります。UFCが久しぶりに日本に戻ってきた2012年、私もそのイベントに出場し、入場の時に満員のさいたまスーパーアリーナの観客が自分を迎え入れてくれた、あの瞬間は引退した今でも忘れることができません。もう一度UFCが日本に戻ってくることを本当に楽しみにしています。そして、その原動力が今回の『ROAD TO UFC』に出場する選手たちにはあると思います。彼らとその後に続く選手たちの力でUFCがもう一度日本に帰ってくることを期待しています」とのコメントを主催者を通じて発表している。
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『ROAD TO UFC』参加選手一覧&試合動画
◆フライ級(56.7kg以下)Rama Supandhi (Indonesia) |ラマ・スパンディ(インドネシア)7勝3敗Jeremia Siregar (Indonesia) |ジェレミア・シレガル(インドネシア)6勝2敗Wallen Del Rosario (Philippines) |ウォーレン・デル・ロサリオ(フィリピン)10勝3敗Horiuchi Yuma (Japan) |堀内佑馬(日本)9勝4敗Choi Seung Guk (Korea) |チェ・ソングク(韓国)4勝1敗Park Hyun Sung (Korea) |パク・ヒョンソン(韓国)5勝0敗Topnoi Kiwram (Thailand) |トップノイ・キウラム(タイ)7勝3敗Qiu Lun (China) |チウ・ラン(中国)14勝8敗
◆バンタム級(61.2kg以下)Kim Min Woo (Korea) |キム・ミンウ(韓国)10勝2敗Maimaitituoheti Keremuaili (China) |ケレムアイリ・マイマイチツォヘチ(中国)26勝10敗Kazama Toshiomi (Japan) |風間敏臣(日本)9勝2敗Nakamura Rinya (Japan) |中村倫也(日本)4勝0敗Xiao Long (China) |シャオ・ロン(中国)24勝7敗Gugun Gusman (Indonesia) |ググン・グスマン(インドネシア)8勝3敗Nose Shohei (Japan) |野瀬翔平(日本)7勝2敗2分Wulijiburen (China) |ウリジ・ブレン(中国)20勝8敗
◆フェザー級(65.8kg以下)Yi Zha (China) |イー・ジャー(中国)18勝3敗Sasu Keisuke (Japan) |SASUKE=佐須啓祐(日本)9勝1敗1分Hong Jun Young (Korea) |ホン・ジュニョン(韓国)11勝6敗1分Lee Jeong Yeong (Korea) |リー・ジョンヨン(韓国)7勝1敗Matsushima Koyomi (Japan) |松嶋こよみ(日本)12勝5敗Xie Bin (China) |シエ・ビン(中国)8勝3敗Lu Kai (China) |ルー・カイ(中国)7勝3敗Angga Hans (Indonesia) |アンガ・ハンス(インドネシア)13勝2敗
◆ライト級(70.3kg以下)Balajin (China) |パラジン(中国)17勝2敗Ki Won Bin (Korea) |キ・ウォンビン(韓国)15勝7敗Ailiya Muratbek (China) |アイリヤ・ムラトベク(中国)9勝2敗Pawan Maan Singh (India) |パワン・マーン・シン(インド)7勝2敗1分Anshul Jubli (India) |アンシュル・ジュブリ(インド)5勝0敗Usami Sho Patrick (Japan) |宇佐美正パトリック(日本)4勝1敗Asikeerbai Jinensibieke (China) |アシカルバイ・ジンエンスビエク(中国)33勝10敗Kim Kyung Pyo (Korea) |キム・ギョンピョ(韓国)10勝3敗
なお、同大会の入場は無料。チケットは公式サイトに登録された情報をもとに、先着順で配布される。なお、『UFC 275:テイシェイラ vs. プロハースカ』のVIPパッケージ購入者には、2日間の『ROAD TO UFC』の指定席が含まれているが、今後のVIPパッケージ購入者は「空席がある場合」に限定される。