試合が終わったらやろうと決めていた爆食に挑戦しながら試合を振り返った浅倉カンナ(C)浅倉カンナ
2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナで開催された『湘南美容クリニック presents RIZIN.35』にて、修斗女子世界スーパーアトム級王者SARAMI(パンクラスイズム横浜)に判定3-0で勝利した浅倉カンナ(パラエストラ松戸)が、自身のYouTubeチャンネルで改めて試合を振り返った。
まずは減量に触れて「今回は6kgくらい。55kgから落としました。通常体重が増えたんだよね。順調に落ちすぎて当日の朝起きてあと700グラムで、朝に水抜きして」と、最後はキツかったが順調だったとする。
「年明けてから謎の意識改革が起きて。年齢があるかもしれない。サプリとか飲むようになっちゃったし、寝る前にストレッチするようになっちゃったりとか。今まではそんなことしなくても全然動けたし、疲れてるんだけれど怪我もなかったし。だけどなんかそうはいかなくなってきたなっていうか。例えばタックルで首が詰まってちょっと痛いなっていうのがあるんですけれど、そういう怪我が2週間続いたりしたの。あれ? 前までは3日で治ってたんだけれどな、みたいなのがずっと長く続くようになって。
ケアとかちゃんとするようになったし、サプリもとるようになったし。25になるんだもんね。そりゃあ10代の頃と違うよね。あの時は無限に動けたし、疲れても動けたし。けどやっぱり疲れて練習したりとかどっかが痛くてカバーして練習すると100%ではできないわけじゃん。それはもったいない。せっかく辛いことするのに。1回の練習の効率が悪くなっちゃう」と、身体のケアに気を遣うようになったという。
YouTubeの更新がほとんど行われなかったのは「それどころじゃなかった。だって2連敗だよ、崖っぷちじゃん。もう片足落ちてるくらいの状態だったので」と追い詰められた心境だった。「自分怪我しないかなとかね、思うの。マジ情緒不安定すぎた。ただただ怖かった。もう本当に怖かった。久々に試合前日も寝られなかった。もうずっとイメージしちゃって」と、3連敗の恐怖に眠れなかったと打ち明ける。
試合は無事勝利し、連敗をストップ。喜びに浸っていたが、それも2試合後のRIZIN女子スーパーアトム級(49kg)タイトルマッチ(伊澤星花vs.浜崎朱加)までだった。
「自分の試合勝った瞬間は『よっしゃ、やっと勝った』みたいな感じだったんだけど、あのタイトルマッチを見たらもうぽっかーんって感じ。ああ、まだこの先にこの人たちがいるんだとか思ったら嫌になって来たよ。いやぁ、凄い。どっちもレベルが高いって感じ。勝ってホッとしている状態でそれを見て、あれまだこの人たちいるじゃん、みたいな感じでした」と、高い壁を感じたようだ。
今年、女子スーパーアトム級のグランプリ(トーナメント)が実現濃厚となっており、浅倉は「やるんじゃないかな。あると思ってさ、征矢君も『負けたら出られないと思ってやれ』って言っていたから出れるよね」と、今回の試合には出場権が懸かっていたという認識。「日本人で全然組める。8人で全然組める」と、日本トーナメントになるのではないかと予測した。
しかし現在の心境としては「今年は4試合したいって言ってたけれど、本当は半年もしたくない(笑)。デビュー戦の時も試合したあと1年間試合したくないって思った」としばらく試合はしたくない様子で、「今回はもう本当にキツかった。本当やりたくない。マジやりたくない」と本音を言うが、「でもトーナメントあるなら夏とかに始まるだろうし。ちゃんとやります」と、トーナメント開催が決まれば自分に鞭を打って臨むとした。
また、入場時にキャッチフレーズが“純情可憐タックル女子”から変わっていなかったことには「まだ純情可憐じゃんと思って。怒った、カンナは」とかなり不服そう。次の試合では新たなキャッチフレーズを付けてもらえるのかにも注目だ。