TRIGGER版「キング・オブ・ザ・ケージ」も
金太郎戦で予定していた『TRIGGER』から『LANDMARK』となり、得意のケージからリングでの試合に変わるが、あまり気にしない、という。
「そんなに大きく変わらないですけど、クラッチはケージで相手を剥がしてから組むことを考えたら、剥がさなくても組めるかなと。逆にロープがクラッチの中に入ってしまうこともあるので、どっちもどっち、そんなに気にしてないですね」
『TRIGGER 3rd』ではマット上で「ベルトが欲しいので、今年はガンガン上の人と試合をしたいと思っています」と、バンタム級の「ベルト獲り」を宣言した。
その時期を問われ、「ベルトは堀口(恭司)選手が持っていて、(GP王者の)扇久保(博正)選手ですら挑戦できてない状況なので、分からないですけど、今年、今回含めてあと3、4試合やって勝てば普通ならば行けると思う。RIZINで僕より立場が上の選手が数人いる。その選手に今年出来る限り最速で勝ち上がってベルトに近付けていけたらと思います。(堀口は)Bellatorとかもあるんで、とにかく自分は全部勝って、早く挑戦したいですね」という。
リングとケージ、双方でのチャンピオンにも興味を示す。ケージでのベルトについて、「盛り上がると思うので、そういうのも別な感じで作っても面白いんじゃないかな。練習で“壁”が得意なので、修斗時代もケージで戦っているし、ケージが得意だし、ケージが好き。せっかくRIZINでケージを作ってもらっているので、もうちょっと大々的にケージ大会もやっていきたいという個人的な想いもありますね。ケージの大会が少ないんで、もっと企画してくれたら面白いんじゃないかなと思います」と、TRIGGER版“キング・オブ・ザ・ケージ”も視野に入れる。
目指すは、リングとケージの王の統一戦だ。
「RIZINのベルトになれば、ナンバーシリーズでもLANDMARKでもTRIGGERでもいい。ただ、僕以外にもケージが得意な選手がいると思うので、ケージに出たい人もいるんじゃないですかね。(年末にケージとリングの2つ?)それ、お願いします!」と、デュアルマットを希望。年末にはBellator日本大会開催の可能性もあるが、「いまは特に考えてないです。RIZINと契約しているので、そこでちゃんと勝ち上がりたいです」と、夢の実現のために、勝利を目指す。
計量クリア後に、以前はガソリンがわりにアルコールを入れることがあったが、「飲まないことに決めました」と笑う。
群雄割拠のバンタム級戦線で、レスリング時代に2度勝利している太田忍との試合も問われ、「そんなことは聞くまでもなく、俺の方がレベルが違うので勝つに決まっています」と険しい表情も見せた。さらに、「金太郎選手とは、いずれお互いのタイミングでやりたいと思います」と、上位陣との足がかりの試合も実現させるつもりだ。
「最速で、1Rでフィニッシュできるように戦う」という倉本は、公開練習の最後に、好きな言葉だというスペイン語“Todo lo que esta pasando tiene sentido.”──「起こっていることにはすべてに意味がある」とつぶやき締めた。5月5日の魚井戦で倉本は、何を起こすか、注目だ。