2022年4月30日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.136』の一夜明け会見が、5月1日(日)都内にて行われた。
第5試合のスーパー・ウェルター級3分3R延長1Rで、藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)を2R46秒、後ろ蹴りでKOした森田奈男樹(エイワスポーツジム)が会見に出席。前夜の試合を振り返った。
森田はフルコンタクト空手出身で第4回JFKO全日本選手権軽重量級優勝など数々の実績を持つ。2021年6月のKrushでプロデビューし夜叉猿に判定勝ちすると、11月の2戦目では藤岡裕平に空手仕込みの蹴りを連発し、左ハイキックでKO勝ちを収めた。今回が3戦目で戦績を3勝(2KO)無敗としている。
「蹴りは狙っていたというより得意なので。狙っていたのはパンチでパンチを使った戦いを組み立てていきたかったんですが、結果蹴りで戦ってしまいました」と、本当はパンチで勝負したかったと森田。
フィニッシュの後ろ蹴りは「空手をやっていたのでその頃から得意技でした」と言い、最初のダウンを奪ったK-1・Krushでは珍しい内廻し蹴りについては「マススパーでもやっていた技なので、その中で手応えがあったので使ってみました」と普段から使えることを試していた技だという。
後ろ蹴りをヒットさせた直後には、残身も決めたが「入った感じではよく決まったので残身を決めました。それが空手の良さでもあるので」と、後ろ蹴りに手応えを感じたからだとした。
所属するエイワスポーツジムは、吉成名高が所属することで有名なムエタイのジムだが、森田はムエタイに染まることなく空手の蹴り技をフルに活かした戦い方をする。それはなぜかと聞くと「タイ人のトレーナーも自分のスタイルを失わないように、良さを活かしたミット打ちをしてくれます」と、空手にも理解のあるタイ人トレーナーに教わっているからだと明かす。
これでKrush3連勝となり、今後については「Krushの王者を目指して戦っているので強い相手とやっていって、今ジョーダン・ピケオー選手が王者なのでやらせていただける機会があればそこへ向かって挑戦したいです」と、キャリアを積んで王座に挑戦したいとした。
インパクトのあるKO勝ちながら、マイクアピールでは周りへの感謝のみを伝えた森田。今後、マイクアピールも向上する予定はと聞かれると「緊張するので(苦笑)。もっと上手くなれたらと思います」と照れ笑い。
中村拓己K-1プロデューサーからは、何か趣味はないのかと聞かれ、「食べるのが好きなので、大食いチャレンジあればぜひやらせていただきたいです」と笑った。
そして「もっと練習して強くなって王者になれるように頑張るので、応援お願いします。押忍」と締めくくった。