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【Krush】大沢文也、タイトル奪取から一夜明けて「こんなにベルトが似合わない人がいるのか」と苦笑い、引退を懸けていたと告白

2022/05/01 15:05
 2022年4月30日(土)東京・後楽園ホールで開催された『Krush.136』の一夜明け会見が、5月1日(日)都内にて行われた。  メインイベントで、瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)を判定3-0に破り、第7代Krushライト級王座に就いた大沢文也(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)が出席。前夜の試合を振り返った。  ベルトを肩に掛けて登場した大沢は何やら照れくさそうにずっと笑顔。「こんなにベルトが似合わない人がいるかなと思ってずっと一人で笑ってました」と、自分がベルトを持っている姿に笑いがこみ上げてきたと言い、「試合はまだちゃんと見ていないので、振り返ってもまだ現実感がないですね」と、前夜の試合後と同じようにまだ信じられないという気持ちだと話した。  試合後は「応援に来てくれた人のところへ挨拶に行ったり、朝6時までありがとう、ありがとうって感じで仲間のところへ行ったり。1時間半くらいしか寝てないです」と嬉しい悲鳴。  50戦目にしてやっと手に入れたタイトル。「諦めたり辞めようと思ったことは何回もありましたし、今回はみんな分かっていたと思いますが、負けたらもう辞めようと思っていました。失敗したら引退と決めていて。言わなくても分かっていたのでチームのみんなはそう思っていたと思います」と、口には出さなかったが引退を懸けていたと明かした。  ただし、「これで負けたら辞めると思っていましたが、辞めることはないと思っていましたね。絶対に勝つ自信があったから。だから今までで一番緊張しました。自信がありすぎて、逆にこれで負けたらヤバいだろって思うくらい自信があったので」と勝つ自信しかなかったとする。 「やっぱり気持ちですかね。見ている人にも言われたんですが、気持ちの入り方が違うぞって。相手を睨んでいたじゃないですか。僕、普段はそういうことしないので。あれは睨んでいたというよりも“やるぞ”って気持ちの現れです」  その自信の根源は「今まで以上に練習してきたし、スタミナがついてきたこともあったし。あとスパーリングで強い選手とばかりやってきて、それが凄い自信になりました」という。  まだ自分は伸びると思ったのは、試合が終わって感じたことなのかと聞かれると「練習の時からまだまだ伸びるんだなって思って。終わった後もみんなに『全然実力を出し切れていない』って言われて。半分も出ていないってトレーナーにも言われたので、それは自分でもやっていて分かります。でも練習でいくら強くても、試合で出せなかったら意味がない。試合の実力が本当の実力なので、まだまだノビシロはあるなと思います。何度も言いますが、年齢(30歳)はただの数字だなって思っています」と、タイトルマッチへ向けての練習の中で感じたことだと答えた。  王者としてこれからの目標は「もちろん他の選手みたいにK-1のベルトを狙いますと言いたいところですが、自分はいろいろ考えているのでまだそこまでのレベルじゃないと自分でも分かっている。もちろん目指しますが、まだまだ伸びると思う。ゆっくりゆっくりという感じですね。やっとスタートラインかなと思います」と、さらに成長していきたいとした。 「僕は有名になりたいとの欲が全くなくて、ウチのジムは有名になりたい選手ばかりだと思うけれど、僕は試合はつまらないけれどキャラ的にいいのかけっこう見られる選手じゃないですか。でも僕なんかよりも、(同じジムの)寺島輝や龍華の方が知られた方がいい選手だと思っていますね」と、自分よりも同じジムの後輩である2人の方に注目してもらいたいという。  試合後に瓦田とは「会話はしました。ありがとうございましたって言ったんですけれど、なんか素っ気ない感じで(笑)。取り返しますって言われて。怒っているのか、落ち込んでいるのか、怖かったですね。この間、僕が負けた時はこっちもあっちも笑顔だったんですけれど、今回は僕が勝ったのでそんな感じかと思いました」と、瓦田はリベンジする気満々だったと苦笑。「1勝1敗なので、そこは全然やるならやるよって感じです。やるならやるよ」と、『THE MATCH』での中村K-1プロデューサーの言葉を引用してもう1回戦ってもいいとした。  それを受けて中村プロデューサーは「大沢選手はいろいろな選手とやっていて。僕的にはタイミングとか意味のある時期なら再戦があってもいいと思っています。ここでこの状況でこの相手と、お互いやるしかないだろうという状況だったら瓦田選手を含めてリマッチはあると思う。マッチメイクとしては見る人が『ここで来たか』という挑戦者を考えていきたいと思います」とする。 「塩試合」や「泥試合」と言われることもあった大沢。これからは今回のタイトルマッチのように前へ出る執念を感じさせる試合をやっていくのかと聞かれると、「これからは皆さんの期待通りのドロドロの試合で。別に1人くらいつまらない試合をするチャンピオンがいてもいいじゃないですか(笑)」と大沢節で答えた。  また、試合後には同門の後輩である龍華とタイトルマッチで戦いたいとの発言があったが、「絶対に実現させたいです。何より僕が負けている相手に龍華は勝っているし、僕が2RでKO負けした選手に龍華は2RにKO勝ちしている。同じ階級だし、めちゃめちゃ比べられるんですよ。地元の先輩にも、ましてや後輩にも。だからナメんなよって。だから龍華にも言ってました。俺が王者になったらお前が挑戦者で来るまで待つからと。なのであまり強くない選手を当てて欲しいですね」と、同門対決を実現させるまでタイトルを守り続けたいとする。  最後には「これまでずっと信じて応援してくれていた人も、アンチに変わった人もいましたが、ずっと応援してくれていた人たちありがとうございます。変わらずに文句言っているアンチたちもありがとうございます。昨日もマイクで言ったんですけれど、ウチのジムには寺島輝というめちゃめちゃ強い選手がいるので、俺も龍華も相手にならないので、一発も当たらないくらい強い選手なので、これから寺島輝と龍華ももちろん、僕よりそっちを期待してください」と、試合後のマイクと同じように寺島と龍華のことをアピールした。
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