2022年4月22日(金)にシンガポール・インドアスタジアムにて、ONE Championship「ONE: Eersel vs. Sadikovic」が開催された。
三浦は、世界王座挑戦での敗北からの再起戦。2022年1月にONE世界女子ストロー級王者ション・ジンナンに挑戦した三浦は、スタンドでジャブ、前蹴り、後ろ蹴りで距離を取られ、得意の組み手を作ることが出来ず。ダブルレッグも切られ、ポイントアウトされて戴冠ならず。3カ月ぶりにサークルケージに戻る。
対する“モンスター”の異名を持つソウザは、MMA8勝1敗1分。5連勝中でONEデビュー戦に臨む。2021年7月の前戦では、LFAブラジル大会でボディロックテイクダウンから相手の立ち上がり際にリアネイキドチョークを極めている。
ローキックによるKO勝ち、キーロックでの一本勝ちもマークしているソウザは、オーソドックス構えからの前手の左フックを武器に畳みかける強さも持つが、小外でのテイクダウンを許す場面も見せている。足技が効く三浦にとって課題の打撃で遅れを取らず、組みで勝機を掴めるか。
▼ONE女子ストロー級(※56.7kg)5分3R〇ダヤニ・ソウザ(ブラジル)[2 R0分56秒 TKO] ※右肩の負傷×三浦彩佳(日本)
1R、ともにオーソドックス構え。左を伸ばして触りに行く三浦。ソウザは左インロー、さらに頭を下げ気味の三浦に右のオーバーハンド! 被弾した三浦は両ヒザが落ちるが、そのままシングルレッグから金網に詰めるが、体を入れ替えたソウザの引手を掴んで首投げ、袈裟固め!
しかしバックを狙うソウザは首を抜き、バックへ。すぐに立ち上がる三浦のスタンドバックにつくと、三浦は腕を取って巻き込み前転。しかしついていくソウザをさらにグラウンドで首を掴んで投げ。
背後からリストコントロールして脇を開けさせ、片足を挟んでシングルバックへ。ヒザを抜いて袈裟を狙う三浦だが、背中を着けたソウサは三浦の右腕ごとにボディクラッチ。腰を切る三浦はサイドに出るもゴング。
2R、左ジャブを突き、シングルレッグから金網まで詰める三浦。差し上げるソウザは、右で小手に巻き、左で差して頭を三浦のアゴにつけて突き離すと、三浦の動きがおかしい。
疲労か負傷か、上体を屈めて弱気な表情になり後退。そこを詰めてソウザが左肩に左ストレート! さらに右ストレートを顔面に当てると、三浦は右肩を押さえてダウン! 追うソウザをレフェリーが止めた。三浦は2連敗に。SNSで「ごめんなさい」とファンに向けて謝罪した三浦の負傷の具合はいかほどか。