崖っぷちの真優(左)とK-1への敵討ちを誓う芳美の対決
2022年6月25日(土)国立代々木競技場第二体育館で開催されるK-1初の女子大会『K-1 WORLD GP 2022~RING OF VENUS~』の追加対戦カードが、4月22日(金)都内にて行われた記者会見で発表された。
今回発表された5試合にはテーマがあり、中村拓己K-1プロデューサーは「赤コーナーはK-1またはK-1 JAPAN GROUPが主戦場の選手、青コーナーはK-1 JAPAN GROUPに参戦しているがグループ以外でもキャリアを積んでいる選手たち、という図式。対立構造というテーマがある」と説明。
女子フライ級3分3R延長1Rで対戦するのは真優(月心会チーム侍)と芳美(OGUNI-GYM)。真優はK-1甲子園でワンマッチをするなどK-1のアマチュア部門を経験し、K-1 JAPAN GROUPのリングで実績を重ねてきた選手。芳美はNJKFの女子部門であるミネルヴァで活躍してきた選手で、昨年よりK-1 JAPAN GROUPに参戦。Krushで3試合を戦い、1勝2敗という戦績を残している。K-1には初参戦。
真優は「自分は2連敗で崖っぷちでけっこうメンタル的にも来ているんですが、崖っぷちの自分やからこそ見せられる試合があると思う。VENUSで輝くためにこの試合を受けました」と復活を誓う。対する芳美は「みんな戦う理由はいろいろあると思いますが、今回初めて一つの新しい理由が出てきたので、OGUNI-GYMの名誉のために試合をしようと思っています」とした。これは、同じOGUNI-GYMのMOMOTAROと鈴木翔也がK-1でKO負けしたことで、その敵討ちをしたいということだろう。
同じく女子フライ級3分3R延長1Rで、櫻井梨華子(優弥道場)と鈴木万李弥(志村道場)が対戦する。櫻井はK-1・Krushでも活躍した山本優弥が経営する優弥道場の選手で、K-1アマチュアの大会で優勝も飾っている。K-1 JAPAN GROUPでは3戦して1勝2敗。鈴木はMMAとの二刀流で活躍、今年3月のKrushに初参戦し、真優に勝利している。
櫻井は「私はK-1が一番大きい舞台だと思っていて女子が輝ける舞台だと思っています。K-1側として一緒に戦えるのが嬉しいです。全力で戦って全力で勝ちに行きます」と宣言。鈴木も「K-1初の女子大会に呼んでもらえて嬉しく思います。全力で向かって行きたいし、全力で盛り上げていきたいと思っています」と同じく全力で臨むとした。
女子アトム級3分3R延長1Rでは、森川侑凜(GRES 8Mile GYM)と奥脇奈々(エイワスポーツジム)が対戦。森川はK-1アマチュア出身のK-1 JAPAN GROUPの生え抜きで、2020年に開かれたトーナメント『DREAM KHAOS』で優勝も果たしている。奥脇はムエタイルールを中心に活躍し、『BOM』が主戦場。今回が初参戦となる。
森川は「呼んでいただき嬉しく思います。この大会に呼ばれた理由は火付け役だと思っているので会場を盛り上げる試合をしていきたいと思います」と厳しい表情で話し、奥脇は「5月30日のKrushにジムの先輩が出るんですけれど、そして私がK-1に出るということでエイワスポーツジムはどの団体でもどのルールでも絶対に負けない、そして強いところを証明したいと思っています」と意気込んだ。
女子ミニマム級3分3R延長1Rでは、MOE(若獅子会館)がMARI(ナックルズGYM)と対戦。MOEはK-1アマチュアの大会から実績を積み、現役女子高校生ファイター(現在は卒業)としてKrushのリングで活躍してきた。MARIはNJKFを主戦場にしていた選手で、様々なリングに出場。昨年K-1に初参戦を果たし、高梨knuckle美穂と2度に亘って激戦を展開した。その後も様々な団体に試合を続けている。
MOEは「今回は体重を上げての初の試合ですが、体重だけじゃなくパワーも上がっているところを見せるので楽しみにしていてください」と新天地であるミニマム級での活躍を誓う。対するMARIは「強い選手がたくさん出ると思いますが、その中でも私が一番面白い試合をして勝ちたいと思っています」と好試合を約束。
そして、同じく女子ミニマム級3分3R延長1Rで、美伶(WARRIOR OSAKA)とYuka☆(SHINE沖縄)が対戦。美伶はK-1甲子園やK-1アマチュアの大会を経験し、Krushでプロデビューを果たした生え抜き選手。Yuka☆は沖縄在住の3児の母で、38歳でデビューした異色のファイター。2月のK-1では高梨に敗れるも真っ向勝負を挑んでいる。
美伶は「盛り上げる試合ができたらいいなと思っています」、会見を欠席したYuka☆は「今回はステップアップできることを確信しています。今回は奇麗に勝利します」とのメッセージを寄せた。