2022年4月3日(日)東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』の第18試合K-1ウェルター級3分3R延長1Rで、加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)を2R1分47秒でKOした野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)。
その舞台裏に密着した動画『K-1 BACKSTAGE PASS』が、K-1の公式YouTubeにて公開された。
会場入りした野杁にさっそく浴びせられた質問は、前日の2日に同じ会場で開催された『RISE ELDORADO 2022 ~Tenshin Nasukawa Finalmatch~』で、“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)を1R41秒でKOした海人(TEAM F.O.D)の試合を見たかとの質問。野杁と海人は6月19日(日)東京ドームで開催される『THE MATCH 2022』での対決実現が期待されている。
野杁は「ダイジェストみたいなので見ましたね。さすがです。まあ、想像通りというか。僕の中ではあの結果が出ることは分かっていたので。だから別に驚きもしなかったというか。気負っているわけでもないし、ああいう結果を見せられたからと言って、じゃあそれ以上のものを見せないといけないかって言ったら、自然とやればいい場面と言うかいい姿を見せられると思うので特に気にせず。向こうは6月で僕の名前を出してくれていましたけれど、僕は6月にこだわっているわけでもないですし、海人選手にこだわっているわけでもないので、僕は僕の戦いをやるだけですね」と、極めて冷静に答えた。
試合へ向けての準備を進め、出番を待つ野杁の元へ聞こえてきたのは、第17試合でプライチュンポン・ソー.シーソムポン(タイ/GTジム)をKOした安保瑠輝也(CLUB es/team ALL-WIN)のマイクアピール。
「6月も楽しそうなことあるんですけれど、俺はこのK-1内で野杁チャンピオンにリベンジすることしか考えてないので、野杁チャンピオンが判定で勝った相手に俺は1Rで倒したので、もう挑戦者は俺しかいないでしょう。ってことで、今年はチャンピオンの首を狩ります」との挑戦宣言に、軽くうなずく野杁。
そして試合映像の後は、控室での武尊との会話などがあり、野杁は「力の差は見せつけたでしょう。あれはもう日本人いいでしょう」と、日本人対決はこれで卒業との言葉と「(安保に)ムカついてた。うるせえよみたいな。勝手に言ってろよって。で、これを見て怒っちゃうんですよ、彼は」と安保のアピールにムカついていたとの本音が。
この動画が公開されると、安保がさっそく反応。自身のSNSにて「別に怒ってねぇよ笑。俺の方が強くなったことをベルト奪い取って証明してあげるから待ってろよ」とのメッセージを送った。
一方、動画の続きで野杁は「ストーカーみたいな感じなので(笑)。僕がチャンピオンなのでチャンピオンを目指してやるのは当たり前ですし、そうやって名前をあげていただけること自体嬉しいことですけれど、レベルの差は凄くあると思うので僕が判定で勝った相手をKOして、強いのはもちろん認めていますし、選手として凄く強い選手なのでリスペクトはしていますけれど、まあ僕の相手じゃないかなと。僕はそこを見ていないので。次の試合が決まれば今日の試合の野杁正明よりさらに進化した、さらに怪物化した野杁正明を見せるだけなので、そこは皆さんに期待していて欲しいなと思いますね」と、安保は「僕の相手じゃない」とバッサリ。
安保自身は一夜明け会見にて「6月に対戦アピールされている相手もいると思いますし、僕は今すぐやらせろって言ってるわけじゃないので。しっかりKOで倒したので、挑戦権はあるんじゃないかなって思っているので年内どこかのタイミングでリベンジ出来ればなって思っています」と、年内に再戦したいとしている。果たして、安保は年内に野杁を振り向かせることが出来るか。