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【RIZIN】グスタボが矢地を返り討ちTKO、関根“シュレック”が貴賢神にTKO勝ち、金原が摩嶋をTKO、征矢も復帰戦TKO勝ち、須藤が渡部との接戦制す、江藤が雑賀にTKO勝ち=TRIGGER3rd

2022/04/16 14:04
『SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd』速報 2022年4月16日(土)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ ※選手名からインタビュー ▼第9試合 RIZINライト級(71kg)5分3R×矢地祐介(フリー)[2R 3分14秒 TKO]○ルイス・グスタボ(ブラジル)  矢地は、2021年に川名TENCHO雄生、武田光司相手に2連勝も、大晦日の前戦でホベルト・サトシ・ソウザに一本負け。今回、RIZIN5連勝(MMA6連勝)を2018年8月にストップされたグスタボと対戦する。  グスタボは、2019年大晦日にRIZINライト級トーナメント準決勝でパトリッキー・フレイレにTKO負け以来の試合。MMA8連勝でRIZINに初参戦し、矢地祐介に2R 右フックでKO勝ち。その後、朝倉未来に判定負けも、トーナメント1回戦で上迫博仁に1R TKO勝ち。準決勝でパトリッキーに敗れていた。  1R、サウスポー構えの矢地。オーソドックス構えのグスタボ。矢地は細かいステップ。徐々に詰め返すグスタボも慎重。右の関節蹴りは矢地。グスタボも右ハイをブロック上に当てる。  左右の大きなフックを狙うグスタボも。その入りにミドルを突く矢地だが、グスタボも右を当てる。金網に詰まる。右ハイを打つグスタボ。ガードを固めて中に入り左を振るが、その打ち返しを警戒する。  右から左ボディストレートを突く矢地。しかしグスタボも右ミドルを返す。近づき首相撲で崩しに入るグスタボだが、矢地は残す。  グスタボの右ストレートに金網背にする矢地。左右の連打には首相撲でとらえ、嫌がったグスタボが離れる。グスタボが右インローを当て、右の蹴りを狙ったところでゴング。詰めたグスタボのラウンドか。  2R、左の蹴りの矢地に右アッパーを当ててグスタボ! 崩れた矢地はシングルレッグへ。それを切ったグスタボはサッカーキック! 下になりガードに入れる矢地。上のグスタボに抱き着くが、ハーフから矢地を剥がしてヒジを打つグスタボ!  左で差して立とうとする矢地は亀になって立つと、左の蹴り。しかし右ミドルを腹に当てたグスタボ、右回りにサークリングする矢地を追い、さらに右ハイをヒット! さらに足が揃った矢地に右ストレート! ダウンした矢地にパウンド連打し、レフェリーが間に入った。  試合後、グスタボは、「2年ぶりにまた試合ができて嬉しいです。長い間、ここで試合が出来ることを待っていました。ここでキャリアを積みます。日本のファンを愛しています。練習してきました。役目を果たすことができました。すぐに戻ってチャンピオンベルトを目指します。母と弟、家族に愛してると伝えたいです」とマイク。翌日に王座戦を控えるライト級王者ホベルト・サトシ・ソウザ、挑戦者ジョニー・ケースの勝者への挑戦をアピールした。 [nextpage] 【中止】第8試合 RIZINバンタム級(61kg)5分3R金太郎(パンクラス大阪稲垣組)倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We)※金太郎がぎっくり腰で欠場、試合は中止に [nextpage] ▼第7試合 無差別級 5分3R○関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)[2R 3分49秒 TKO] ※サッカーキック→パウンド×貴賢神(フリー)  貴賢神は、父が日本人で母がフィリピン人。一卵性双生児の弟として、少年時代より空手やキックボクシングなどに親しみ、中学校在学中にはバスケットボールで茨城県選抜の主力選手として全国3位になっている運動神経の持ち主。元幕内力士で、貴乃花部屋に所属していた元十両のスダリオ剛(貴ノ富士)の双子の弟である。  関根は、山梨学院柔道部出身。卒業後、静岡県警で機動隊や暴力団担当の刑事を務め、ボンサイブルテリアジムでブラジリアン柔術を習得。2009年にMMAデビュー後、7連勝で2016年12月に『ONE Championship』に参戦。世界ヘビー級王者ブランドン・ベラとの試合に向け、43歳にして警察官という安定した職を捨て、プロ格闘家に転向した。柔術、グラップリングでも実績を残しながら、プロレスのリングでも活躍。全日本、ハードヒット、リアルジャパンといったリングでも人気を博している。2020年2月にはRIZINのリングにも上がりロッキー・マルティネスにTKO負けを喫したが、2021年大晦日にシビサイ頌真を2RでTKOして名を挙げた。  18kgの体重差がありながら、四点ヒザを関根が認め有りに。グローブタッチを求めた関根に貴賢神は応じず。  1R、先に右ローを打つ関根。しかし圧力をかける貴賢神も軽く右ロー。右から左フックを当てる関根。さらに右の蹴り。関根の入りに貴賢神も右を入れる。ガード上にワンツーを入れる貴賢神。  ブロックする関根。貴賢神は右ロー。互いに手数少なく慎重な展開。貴賢神は左インローも。金網背にサークリングする関根は右ローを返す。  2R、右カーフキックを突く貴賢神。関根はダブルレッグからヒザを着いて詰めてついにクラッチしてテイクダウン。金網背に立ち上がる貴賢神に、さらにフロントスープレックス! 亀の貴賢神にサイドバックからパウンド!  しかし立ち上がる貴賢神のがぶりに足を持っての引き込み返しでスイープから上に。亀になる貴賢神を引いて寝かせてサイドからパウンド! 再び亀の貴賢神にヒザ! なおも仰向けにさせると、サイドから鉄槌。亀になる貴賢神にサッカーキック! 崩れる貴賢神に再びサッカーキックを打ち込み、パウンド連打、レフェリーが間に入った。  24歳差、18㎏差を跳ね返して勝利した関根は、貴賢神に「大丈夫? 君は大丈夫だから」と話しかけて握手。  リング上でマイクを握り、「おいおいおいおい、格闘技はね。暴力には負けない! 正義は負けない。プロレス最強、ボンサイ柔術最強、BELLWOOD FIGHT TEAM最強、昭和最強!」と咆哮。続けて「ケージは守り抜いたから、あとは矢地選手、お願いします」とメインに繋いだ。 [nextpage] [休憩] ▼第6試合 RIZINフェザー級(66kg)5分3R○金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)[3R 3分37秒 TKO]×摩嶋一整(毛利道場)“日本裏最強”の異名を持つ金原は、初代戦極フェザー級王者として、2009年の大晦日に山本”KID”徳郁に判定勝利。2014年からUFCに参戦し、当時バンタム級8位のマイケル・マクドナルドを肩固めで追い込むなどメジャー舞台で実力を証明してきた。  RIZIN初参戦となった2020年2月のビクター・ヘンリー戦では、バンタム級の61.0kg契約で2R TKO負けを喫し、いったん引退を表明していたが、2021年10月の芦田崇宏戦で、66.0kg契約のフェザー級で復帰。2R TKO勝利を挙げている。  対する摩嶋は、柔道でインターハイ、国体に出場。KIDに憧れてMMAを始め、2015年に修斗ライト級新人王を獲得。2018年にはRebel FCでホドルフォ・マルケスをチョークで破り、第3代フェザー級王者に輝いた。2019年5月に田村一聖に肩固めで一本勝ちするなど、14勝のうち12勝が一本勝ちと極めの強さを見せている。 RIZIN初参戦となった2020年8月の「RIZIN.23」で斎藤裕と対戦。1Rはテイクダウンしマウントまで奪うなど優勢に進めるも、2Rにタックルを切られたところにサッカーボールを効かされ、ヒザの追撃でレフェリーストップによるTKO負け。2021年3月の「RIZIN.27」ではクレベル・コイケの三角絞めに一本負けで2連敗を喫するも、いずれもフェザー級トップ相手の戦いで、今回の金原戦でトップ戦線生き残りを賭ける。  1R、サウスポー構えの摩嶋、オーソドックス構えの金原。ジャブを見せる金原が右まで見せて前に。シングルレッグから金網までドライブし、右で差して押し込む摩嶋。小外がけでテイクダウンを奪う! 右で差してパスを狙う摩嶋に、足を戻す金原。しかし右にパスを狙いながら越えさせない金原。上体を金網に立てるが、右で差して両足を束ねる摩嶋は、手前に引き出し、上体を寝かせるが、下から金原はアームロックからヒップスロー気味にスイープ!  肩固め狙いからパスしてマウント、左脇に頭を突っ込みながらマウント、4の字バックからリアネイキドチョーク狙い。しかし、正対に成功する摩嶋。金原は立ち上がりゴング。  2R、詰める金原。右足の蹴りのフェイントからノーモーソョンの右ストレートを突く。かわす摩嶋は低いダブルレッグも切る金原が前に。そのカウンターで苦しい場面でダブルレッグテイクダウンを決めた摩嶋! 金原の下からの草刈狙いから上の摩嶋が飛び込みバッティングに。  中断後、再開。腰を抱く摩嶋が手前に引き寄せ背中を着かせ細かいパウンド。頭をアゴにつけて寝かせ、足を手繰る金原を剥がし、立ち上がってきた金原。「やりきれ」の八隅ロータス世田谷代表の声だが、摩嶋はサイドバックから再び金原を寝かせて、パスガードマウント。金原も決定的なパウンドをもらわないよう凌ぐ。  3R、詰める金原は右の縦拳、さらに右の打ち終わりに組んだのは摩嶋! そこにヒジを打つ金原だが、摩嶋は右で差して押し込んでシングルレッグへ。片足立ちで倒されない金原。両足を組んで引き出そうとする摩嶋に、凌いでスイッチ狙いからアームロックスイープ!  両者が離れたところで摩嶋は使い切ったかすぐに立ち上がれず。上を取る金原はパスから肩固め、さらにマウントからパウンド! レフェリーが間に入った。  試合後、金原は、引退を勧告された摩嶋にリング上で「お前なんかに越せさせない」と笑顔で話しかけ、「強かったよ」とも。  さらにマイクを握り、「少しナメてました。いまフェザー級盛り上がっていて、40歳だから、みんなうるさいから。分かってるって。あと、(セコンドに)まだまだ元気です。今度は、僕の仲間の所くんです」と所英男を紹介。  所は「金原さんの気持ちに応えられるように頑張ります」と呼応。  続けて金原は「矢地君、次、15分頼むよ。では、よいお年を!」と、次戦は大晦日明けだとした。 [nextpage] ▼第5試合 57kg契約 5分3R○征矢 貴(パラエストラ松戸)[2R 3分29秒 TKO]×中務修良(NOMAD)  征矢は、難病であるクローン病との闘病を続けながら、2019年6月の『RIZIN.16』で2年ぶりの試合に臨み、川原波輝を相手に1R KOによる復活勝利。その2カ月後には、村元友太郎も2R TKOに降すなど連勝を飾ったが、病気が再発。今回の試合まで2年8カ月の時間を要した。  中務はレスリングで東海大会に出場経験あり。2018年にWardog Cage Fight 17 高木大翔戦でプロデビューも三角絞めで一本負け。しかし、19年7月には第2代WARDOGストロー級王者決定戦でふじい☆ペリーにリアネイキドチョークを極め、第2代WARDOGストロー級王者に輝いた。21年10月にMagisaを同じくチョークで極め、22年1月のGLADIATOR 16では蒔田伸吾をパウンドアウトしTKO。2連勝中だ。  1R、オーソドックス構えの征矢に、サウスポー構えの中務が先に左ミドルを当てる。詰める征矢がに左ハイで押し戻す中務。征矢も右ボディストレートを入れる。  左前足を外に取る征矢。中務の左ミドルを掴んで崩すが深追いせず、中務のダブルレッグを切る。右ボディストレートを狙う征矢。そこを狙う中務は左ハイもここも潰す征矢。  ニータップから近づく征矢は左前手を伸ばし、右を当てると中務がヒザを落とす。しかし征矢も左を相打ちでもらう。遠間からダブルレッグに入る中務は引き込み。ダブルアンダーから足を戻して蹴り上げから立つ。  左ミドルをニロック上に当てる中務。しかし詰める征矢が首相撲。離れて右バックフィスト。かわした中務に右ミドルハイ、さらにヒザ蹴りと蹴り分け、右のロングフックで詰めてゴング。  2R、左から右ストレートに繋ぐ征矢。回る中務は、ダブルレッグから引き込みも離れる征矢。なおも右を振ってダブルレッグ、引き込みの中務。下から蹴り上げて立つ。右ハイを打つ征矢。引き込みの中務は下からラバーガード狙い。  立ち際に右を狙う征矢は詰めて右を当てると、中務の左に右の打ち返し、さらに飛び込んで前手の左フックでダウンを奪い、インサイドから強いパウンド! 中務の足をさばいてニアマウントから立ち際にサッカーキック! この一撃を効かせてサイドからパウンド連打! レフェリーを呼び込んだ。  試合後、征矢は「前回から3年くらい空いてしまって、カード発表されるたびに、ファンからの『征矢の試合が観たい』という声で戻ってくることができました。泣くつもりはなかったんですが……ヘルニアになろうとクローン病になろうと、一緒に戦ってくれる人がいる限り、僕は不滅なんで、また会いましょう」と涙を流して復活を語った。 [nextpage] ▼第4試合 バンタム級(61kg)5分3R×渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)[判定1-2]○須藤拓真(X-TREME EBINA)  渡部は、父に修斗初代ウェルター級チャンピオンの渡部優一を持つ父子鷹。柔道&レスリングをバックボーンに、2012年にPANCRASEでプロデビュー。以降はZSTで経験を積み、2018年にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、王座を戴冠。2019年にDEEPに初参戦し、必殺のマジカルチョークで一本勝ち。2020年8月にRIZIN初参戦し、元UFCファイターの井上直樹にリアネイキドチョークで一本負けも、続くNEXUS×PFCでの一本勝ちで再起を遂げると、2021年3月のRIZIN.27で、修斗の若き天才・田丸匠にマジカルチョークで一本勝ち。RIZINバンタム級GP出場を決めた。  2021年6月の前戦では、RIZIN.28東京ドーム大会でのトーナメント一回戦で朝倉海と対戦。朝倉にギロチンチョークを仕掛けるも、強烈なパウンドを被弾し1R TKO負けを喫した。いったんは引退も考えたが、現役続行を決意。2021年10月の『RIZIN LANDMARK vol.1』で、内藤頌貴を1R ダースチョークで極めて再起を飾っている。  対する須藤は、MMA5勝無敗の勝利のすべてを足関節で極めている“レッグハンター”。  2020年2月の「Fighting NEXUS」での谷育磨戦でのヒザ十字により一本勝ちでプロMMAデビュー。その後、大谷啓元、大越崇弘にも一本勝ちし、2021年10月の「Road to ONE: 5th」では、南風原吉良斗をヒザ十字葬。11月3日のプログラップリング『UNRIVALED 1』でも北田俊亮をヒールフックで極め、2021年12月のMMA前戦では森山壱政の打撃にピンチになりながらも下からの内ヒールフックを極めて5連勝。2021年9月の全日本ノーギ・エキスパート・フェザー級でも優勝、紫帯で黒帯を撃破するなど、柔術、グラップリング、MMAを並行して戦っている。キック歴4年の経歴も持つ。  1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てる渡部。キック経験がある須藤は足を上げてチェック。右ローを当てて左ジャブ、右ストレートを当てる。渡部も右ストレートを返す。  渡部の右ヒザが赤くなる。ニータップ狙いの渡部だが深追いせず。互いに右カーフを当てて、渡部が右ロー! 須藤がダブルレッグへ。これをがぶり、ギロチン狙いの渡部に、腕を巻き込み引き込む須藤。渡部はもぐりから足狙い。  ハーフからディープハーフを狙い左足を外からかけてスイープ狙い。しかし首を抱えて潜らせない渡部、いったん首を抜くと、逆に首を抱えるが、首を抜く渡部がヒザを須藤の頭に突く。  2R、右カーフを当てる渡部。足がもつれた須藤は右腕をオーバーフックして引き込み。外側から抱えコムロックに極めを狙うが、そこに左手で顔面にパウンドする渡部。インサイドガードに入る渡部。腰を抱くと須藤は再び右手をオーバーフック。足を触らせない渡部は潜らせないようハーフから潜ろうとする須藤の顔にパウンドし剥がす。  上体を立てシッティングから足を手繰った須藤は左足を脇に抱え、上を取らずに足首を抱えるが、ヒザを抜いている渡部。須藤の外掛けの足をかけさせずサドルを組ませずゴング。  3R、右を振って手を着いて後ろ廻し蹴りを狙う須藤。さらにスライディングからイマナリロールを狙う。ダブルレッグから引き込みへ。渡部も首を抱えて潜らせず。  須藤はハーフから上を取りながらサドルを組むと内ヒールフックへ! 片足で両足をかけせない渡部。ヒザを抜くと、須藤も下から鉄槌。ヒザを合わせて回転して足関節を狙う須藤は下から蹴り上げ! さらにヒザ十字、内ヒール狙いへ。ヒザを抜く渡部。回転して上になるとパウンドを入れてゴング。  判定は2-1に割れ、須藤の足関節のニアフィニッシュが評価され、勝利。6連勝をマークした。 [nextpage] [『RIZIN.35』公開計量] ▼第3試合 ライト級(71kg)5分3R×雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA)[2R 4分12秒 TKO] ※パウンド○江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)  1R、ともにオーソドックス構え。近い距離で詰める雑賀は右を振る。打ち返しバックフィストから近づきダブルレッグテイクダウンは江藤! すぐにバックにつきマウントからパウンド、肩固めへ。内側を向いて立ち上がる雑賀に、スタンドの肩固めで足技で崩す江藤。倒れない雑賀は四つから右で差して小外がけ狙いも外した雑賀が前に。  ワンツーから右アッパーさらに右ヒザを効かせるが、江藤は間合いを詰めてボディロックテイクダウン! 足を抜きマウントからパウンド、鉄槌。残り20秒近くで腕十字を狙うも雑賀も防いでゴング。  2R、雑賀の右ローキックに対し、ボディ打ちからシングルレッグテイクダウンは江藤。すぐにマウントを奪い背後から右手をリストコントロールし、左手でパウンド。再び肩固めに移行。ここも雑賀は左手を側頭部に当てて防御。  じわじわと絞める江藤。脇に頭は突っ込んだままサイドからハーフに戻り、腕を外して左で枕に巻いてパスガード。バックマウントからヒジを連打する江藤。さらに上下に打ち分けると、打たれるままの雑賀を見て、レフェリーが試合を止めた。  試合後、江藤は、「子供が産まれて絶対変な姿を見せられないと思って戦いました。ライト級で絶対にトップまで行くんで、応援よろしくお願いします」とライト級トップ戦線に名乗りを挙げた。 [nextpage] ▼第2試合 RIZIN MMAルール 72.0kg契約 5分3R○グラント・ボグダノフ(アメリカ/ALMA FIGHT GYM LIFE)[1R 3分16秒 TKO]×泉 武志(FIGHTER'S FLOW)  1R、ケージ中央をとるのはボクダノフだが、泉がワンツーで飛び込む。ボクダノフはシングルレッグにいくが一度離れ、再びボクダノフがシングルレッグでテイクダウンに成功。泉はケージを背負って立つ。スタンドもに戻るとジャブw繰り出す泉にボクダノフがまたもシングルエッグ。ケージを背に耐える泉だったがボクダノフはリフトアップして2度目のテイクダウン。顔面にパンチを打つボクダノフにケージを背に立ち上がる泉。ラウンド終了間際、泉が右クロスを命中させた。  2R、すぐにシングルレッグから押し込んだボグダノフがリフトして泉をスラムし、サイドを奪取。マウントに移行するとパウンド。リアネイキドチョーク狙い。四の字フックからボディ打ち、顔面パンチ、チョークも狙う。泉は耐える。  3R、ダブルレッグテイクダウンするボグダノフ。バックマウントからリアネイキドチョーク狙い。パウンド、正対したところでパウンド、ヒジでフィニッシュした。  試合後、「ジムの皆さん、サポートありがとうございます。いつも減量のとき支えてくれてありがとうございます。サトシ、逃げんなー」とあらためてホベルト・サトシ・ソウザに対戦をアピールした。 [nextpage] ▼第1試合 RIZINキックボクシングルール 63.5kg契約 3分3R○大谷翔司(スクランブル渋谷/INNOVATIONライト級王者)[1R 2分52秒 KO] ※3ノックダウン×力也(村上塾/MA日本ウェルター級王者)  大谷は陸上自衛隊出身。2016年にデビューし、2019年1月にはREBELS-MUAYTHAIライト級タイトルへの挑戦を経験(ドロー)。他団体の王者クラスと試合経験を積み、2020年8月にはJAPAN KICKBOXING INNOVATIONで紀州のマルちゃんを破り、INNOVATIONライト級王座に就いた。12月にはKNOCK OUT-BLACKライト級バズーカ巧樹とノンタイトルマッチで対戦し、ダウンを奪って判定2-0で勝利。しかし、2021年5月のタイトルマッチでの再戦では逆にダウンを奪われて判定負けで王座奪取に失敗した。12月には王座防衛に成功。戦績は14勝3敗7分。  力也はグローブ空手出身で2度の軽中量級優勝を果たしてプロデビュー。そのプロデビュー戦では拳剛をKO。2013年にはデビュー6戦目でモハン・ドラゴンをKOして関係者を驚かせた。2021年にはMA日本ウェルター級王座を奪取。9月にはシュートボクシングで村田聖明にKO負けを喫している。戦績は11勝7敗。  今大会唯一のキックボクシングマッチ。1R、開始と同時に前へ出る大谷。力也の左フックに右を被せる。互いにカーフを蹴り合い、大谷がワンツーをヒットさせてさらに右で追い打ちするとパンチをまとめていく。次々と右をヒットさせる大谷に力也も打ち合うが大谷のワンツーが的確だ。  しかし、大谷が力也にケージを背負わせて連打していたところで力也がカウンターの左フックでダウンを奪う。ダメージが深刻な大谷に力也が倒しにかかるが、今度は大谷が左フックから右ストレートのカウンターでダウンを奪い返す。  さらに右ストレートでダウンを追加する大谷。最後は連打からの右フックで力也から3度目のダウンを奪い。大谷が逆転KO勝ちを飾った。歓喜の大谷はケージに昇って勝利をアピール。  大谷は「予定ではもっと危なげなく勝つ予定だったんですが大舞台であたふたしちゃって危なっかしい展開になりましたが、2日間のスタートとしていい仕事が出来たかなって感じです。まだまだ上を目指してこの階級のトップ選手とやりたいと思っているので陸上自衛隊徒手格闘部隊出身の大谷に注目してください。この2日間楽しんでください」とマイクアピールし、拍手喝さいを浴びた。
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