MMA
インタビュー

【RIZIN】渡部修斗と対戦する“レッグハンター”須藤拓真「僕にマジカルチョークは極まらない。なぜなら……」=4月16日(土)『TRIGGER 3rd』

2022/04/14 23:04
 2022年4月16日(土)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ『RIZIN TRIGGER 3rd』に出場する、全選手の個別取材が14日(木)都内にて行われ、第4試合のバンタム級で、渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)と対戦する須藤拓真(X-TREME EBINA)が個別インタビューに応じた。  須藤は、MMA5勝無敗の勝利のすべてを足関節で極めている“レッグハンター”。  2020年2月の「Fighting NEXUS」での谷育磨戦でのヒザ十字により一本勝ちでプロMMAデビュー。その後、大谷啓元、大越崇弘にも一本勝ちし、2021年10月の「Road to ONE: 5th」では、南風原吉良斗をヒザ十字葬。11月3日のプログラップリング『UNRIVALED 1』でも北田俊亮をヒールフックで極め、2021年12月のMMA前戦では森山壱政の打撃にピンチになりながらも下からの内ヒールフックを極めて5連勝。2021年9月の全日本ノーギ・エキスパート・フェザー級でも優勝、紫帯で黒帯を撃破するなど、柔術、グラップリング、MMAを並行して戦っている。キック歴4年の経歴も持つ。  対する渡部は、2012年にPANCRASEでプロデビュー。以降はZSTで経験を積み、2018年にFighting NEXUS初代バンタム級王座決定トーナメントを制し、王座を戴冠。2019年にDEEPに初参戦し、必殺のマジカルチョークで一本勝ち。2020年8月にRIZIN初参戦し、元UFCファイターの井上直樹にリアネイキドチョークで一本負けも、2021年3月のRIZIN.27で、田丸匠にマジカルチョークで一本勝ち。RIZINバンタム級GPでは、1回戦で朝倉海にギロチンチョークを仕掛けるも、パウンドを被弾し1R TKO負け。2021年10月の『RIZIN LANDMARK vol.1』で、内藤頌貴を1R ダースチョークで極めて再起を飾っている。  ともにグラップラーながら、打撃戦も想定される今回の極め技師対決。テイクダウントライからバックを狙う渡部に対し、須藤は「背中を着けてガードポジションになるからチョークは極まらない」と断言。渡部の足関節対策についても、「その対策をされたくらいで極められなくなるような練習をしてきているわけではない」と、得意の足関節での一本勝ちに自信を見せた。 対策をされたくらいで極められなくなるような練習をしてきているわけではない ──現在のコンディションは? 「日頃と変わることなく通常通り過ごせているので、調子よく試合に挑めると思います」 ──会見の金髪から青色にしたのは? 「髪色は、毎試合別の色にしているので、そのルーティンというか、この色にしました」 ──練習環境について教えてください。 「普段は所属の柔術道場(X-TREME EBINA)で柔術の練習しかしていなくて、心技舘さんでMMAの出稽古に週1回くらい行かせていただいたり、所英男さんのジム(所プラス)でグラップリングの練習をさせていただいています」 ──メインの練習がグラップリングになるのでしょうか。 「メインは道衣を着た柔術になります」 ──どんなところをアピールしたいですか。 「いままで自分、全部、足関節で極めていて、そこが自分の得意なところです。たぶん今までのMMAだとそういうところをしなかったと思うので、また違った視点のMMAをお見せできればと思います」 ──RIZINルールの対策は? 「そこは全然、問題ないと思っています。大丈夫です」 ──対戦相手の渡部修斗選手の印象は? 「バックチョークが得意かなと。特にそれ以上は何もないと思っていますので、全然、自分の思った通りの試合が出来ると思っています」 ──マジカルチョークもかからない? 「そうですね。基本、試合を見ていると、テイクダウンを狙って嫌がったところをバックに行ってチョークだと思うんですけど、自分、そもそもテイクダウンされても嫌がらないので、そのまま下になるので、バックを取られることもないと思います」 ──試合展開としては……。 「まず打撃戦は無いのかなとは思っていて、渡部選手のタックルに合わせて自分も下になって、バック取るか、足関節に入るかの攻防になると思うので、基本、渡部選手が上で自分が下という展開になるのではないかなと思っています」 ──心技舘ということは、元修斗環太平洋王者の遠藤雄介さんのジムで、どんなMMAの指導を受けていますか。 「基本、寝技は柔術道場で教えていただいているので、打撃と寝技のつなぎの部分を中心に教えていただくことが多く、勉強させていただいています」 ──渡部選手はトライフォース池袋でノーギの強豪が集まる練習会に参加しているそうです。 「特に意識はしていないです。足関節の練習をしているということで、対策はしてくるかと思うんですけど、その対策をされたくらいで極められなくなるような練習をしてきているわけではないので、そこは大丈夫かなと思います」 ──さきほどマジカルチョークは「マットに背中を着いてしまえば取られない」ということでしたが、下を取ることがほぼ不利と言われるいまのMMAのなかで、しかも、四点ヒザやパウンド・ヒジがあるケージRIZINルールのなかで、活かせる動きが出来ると? 「はい、そうですね。むしろパウンドを打ってきてくれた方がスペースができるので、自分的には取りやすいのかなとは思っています」 ──グラップラーのゲイリー・トノンが足関節に入り、上にいたタン・リーにフィニッシュされました。あの原因がどこにあったと考えていますか。 「そうですね……あそこは自分も怖いところかなと思っているんですが、変に足関節だけにこだわっているというのが、ちょっとやられた原因かなとは自分としては思います。普段やっている柔術のほかの動きも自分は出来るので、それを織り込んだなかでの足関節を見せていけたらなと思います」 ──相手が足関節に逃げることなく突っ込んできたら? 「そっちの展開の方が自分はありがたいです」 ──ところで、常々、須藤選手が仰っている「MMAと柔術、グラップリングは別競技だけど自分がやっているのは同じこと」というのは? 「何て言うんですかね……全然、やることが別々になっているんですけど、『柔術から見たMMA』だったり『グラップリングから見たMMAだったり』と別の視点で自分はMMAを見れているのかなと思います。いまの選手は、最初からMMAをやって、『MMAからMMAを見る』ことしかないと思うんですけど、自分の場合は『柔術・グラップリングから見たMMA』というのを、結構見れていると思うので、そこが強みなんじゃないかなと思います」 ──その競技でしか通用しないものをそぎ落とした形、競技柔術になる前のかつての柔術のフィロソフィーに近いものでしょうか。 「はい、そうですね」
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