今回は「勝ちにこだわった試合よりハッキリと決着がつく試合」をすると覚悟を決めてきたという江藤
2022年4月16日(土)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ『SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd』に出場する、全選手の個別インタビューが14日(木)都内にて行われた。
第3試合のライト級(71kg)5分3Rで雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA)と対戦する、江藤公洋(和術慧舟會HEARTS)がインタビューに答えた。
江藤は高校時代にレスリンググレコローマンスタイルで全国を制覇。卒業後は専修大学に進学し、全国トップレベルで活躍。その後、和術慧舟會HEARTSに所属し、2013年にプロMMAデビュー。DEEPを主戦場にデビュー6連勝を飾るなど注目された。2017年からONE WARRIOR SERIESに参戦、初戦は黒星を喫したがその後3連勝し、ONE Championship本戦に出場。パク・デソンにKO負け、アミール・カーンにリアネイキドチョークで一本勝ちで1勝1敗に。2020年9月に行われたRoad to ONE: 3rdでは青木真也と対戦し、極めさせずも判定負け。2021年9月の修斗ではグンター・カルンダに判定勝ちして再起を飾っている。MMA18勝6敗2分。
打撃とテイクダウンをミックスしたスタイルでしっかり作り上げてきた
「スッキリしているというか。あとはしっかり体重と体調を作って。あとは試合で、毎回自分がシブい試合をやっちゃっていることが多かったんですけれど、今さら負けを恐れるというよりは今回は持てるものを全部出してしっかり盛り上がりのある試合をやりたいと決めています」
――スッキリしているというのは体調面か精神面か?
「精神的にですね。体調面もいいですし、精神面もスッキリして覚悟が決まっているというか、後はやるだけだなって感じですね」
――普段の練習環境や出稽古先は?
「普段の練習はHEARTSを中心にやっているんですけれど、安藤晃司さんのNEVER QUIT、中村K太郎さんのユナイテッドジム東京に出稽古に行かせていただいています」
――RIZIN初参戦で反響は?
「ジムでよく皆さんから頑張ってください、応援しています、見ますとよく会員さんに声をかけていただいたりとか、地元や知り合いからネットを見て応援していますって連絡がよく来るので反響を感じています」
――RIZINファンへのアピールポイントは?
「レスリングで培ったテイクダウンもそうですが、フィニッシュというところもしっかりいろいろあるので、そこでフィニッシュをしっかり狙っていきたいのでそこの部分に注目してもらいたいなと思います」
――対戦相手の印象は?
「ストライカーで、しっかり見て一発当てるのが上手い選手なので、自分のスタイルは毎試合毎に変わっているんですけれど、打撃とテイクダウンをミックスしたスタイルでしっかり作り上げてきたので、その部分で一発を狙いづらくしたところでテイクダウンに持っていきたいと思っています」
――試合展開のイメージは?
「対戦相手がしっかりと見て入ってくるところに一発を合わせてくる展開になるので、お互いに間合いの測り方が大事なところになるのかなと思っています。そこで膠着しすぎないように自分から仕掛けられるようにと思っているので、なるべく膠着がないようにはしたいと思っています」
――ヤン坊選手は入ってくるところに合わせるのが強く、出ていくことがリスクになるがそれを上回る形で攻撃できるプランが出来ている?
「そうです。入って勝負しに行って、もしもらって負けてしまったらそれは仕方がないという割り切りをしないとずっとお互い自分の距離感を保ち続けて結局膠着しちゃってとなると、見ている人もうーんとなってしまうと思うんですよね。今までいろいろ戦ってきた中で戦績的なものもある程度落ち着いてきた中で、大切なものってRIZINという大きな舞台だったら勝ちにこだわった試合よりハッキリと決着がつく試合だと思っているんですよね。それを出来るようにというのを意識したいと思っているので、入って一発もらったらどうしようというよりは、もうそこで勝負しに行ってもらって倒れちゃったら仕方がないよね、っていう風に割り切って今回は行ってやろうって気持ちが高まっています」
――その新しいスタイルはNEVER QUITのISAO選手との練習でもつかめてきている?
「ISAO選手とか菊入正行選手、K太郎さんも距離をグッと詰めた時の打撃にしろテイクダウンにしろ練習の中で勝負に行っているので、後はそれを試合で出すだけ。入って打撃をもらってしまったらどうしようって恐怖心ってどうしてもあると思うんですよ。そこに打ち勝てるかどうかって思っているので」
――相手が長身(183cm)でアミール・カーンよりも大きい?
「菊入選手と同じくらいかなってイメージであるので、スタイルも似ているじゃないですか。その部分で菊入選手とやっているのが試合の中のイメージに近いのかなって思っていて、イメージは出来ています。距離感とか身長に関しては」
――セコンドは?
「大沢(ケンジ)代表と涌井(忍)選手、あと一緒に練習をやらせていただいているK太郎先生。自分中で布陣としては今回いい形で挑めるのかなって思っています」
――ヤン坊選手は久米戦で腕十字を極められてもなかなかタップしなかった、あの我慢強さはどう思っている?
「我慢強くてもそのまま極めきっちゃばいいかなって。審判が止めに来るくらいしっかり意識を落とすなり、関節を我慢できないくらい極めきってしまえば決着はつくと思います。我慢するならやりきるよっていうのを持っているので」