女子ムエタイ世界三冠王の伊藤紗弥(尚武会)が、新たな世界タイトル獲りに挑むことが決定した。
2022年5月15日(日)東京・八王子富士森体育館で開催される『ムエローク2022』にて、ナムワン・ソーコンクラパン(タイ)とIPCC(インターナショナル・プロフェッショナル・コンバット・カウンシル)世界女子アトム級タイトルマッチを行う。
伊藤はジュニアキックで数々のタイトルを獲得。2012年12月には中学2年生にしてタイでWPMF女子世界ピン級暫定王者を獲得。2014年4月に国内で正式にプロデビューを果たすと、国内外の強敵を相手に快進撃を続けWPMF・WMC・WBCムエタイと女子世界王座の三冠を制覇。2020年2月の『RISE』初参戦ではAyakaに生涯初のダウン&KO負けを喫してしまったが、2021年4月の『ムエローク』ではムエタイルールでAyakaにリベンジ成功。BOM女子ピン級初代王座も獲得した。
7月には『BOM』で初のオープンフィンガーグローブマッチに挑み、女子二冠王MIREYに勝利するも、9月に2度目のRISE参戦でRISE QUEENアトム級王者・宮崎小雪に延長戦の末に判定2-0で惜敗した。11月には初めての48kg以上での試合でRINAに判定勝ち、BOMピン級王座(-45.53kg)に続いてのBOM2階級制覇(他のタイトルを含めればピン級、ミニフライ級に続いての3階級制覇)を達成した。
(C)ムエローク/尚武会 ナムワンは20歳で71戦51勝のキャリアを持ち、ムエタイの殿堂ルンピニースタジアムにも出場している。スタイルはテクニシャンタイプでスピードもあるという。
伊藤にとってかなり久しぶりとなる、本場タイで活躍するタイ人ムエタイ選手との戦い。伊藤は自身のSNSにて「強い選手で上手な戦い方をすると聞いています! ムエタイ独特の駆け引きが見られるかと思います。楽しみにしててください」と意気込みを述べている。