2022年5月21日(土)東京・後楽園ホール『Krush.137』の記者会見が4月5日(火)都内にて行われ、対戦カード第一弾が発表された。
フェザー級3分3R延長1Rで、佑典(月心会チーム侍)と大田拓真(新興ムエタイジム)が対戦する。
佑典は身長170cmのサウスポーで、戦績は15勝(6KO)5敗。K-1 JAPAN GROUPには2021年2月のKrushで初参戦し、桝本翔也を1R2分36秒、左ストレートで2度ダウンさせてTKO勝ちしている。欠場者を受けて3月のK-1に緊急参戦し、一階級上のスーパー・フェザー級で横山朋哉と対戦するも初回29秒でKO負け、9月も代打出場で斗麗にKO負けを喫するが、今年2月のKrushで林勇汰にKO勝ち。戦績は16勝(7KO)6敗。
大田は2019年は5戦全勝、S1ジャパントーナメントも制すなど飛躍の年となったが、2020年は2月大会でバンラングーンに判定負けして黒星スタート。しかし、9月にWBCムエタイ日本統一フェザー級王座の防衛に成功した。2021年1月にはRISEに初参戦し、RISEフェザー級王者・工藤政英に判定で敗れたが、9月にはIBFムエタイ世界ジュニアフェザー級王者・波賀宙也に判定勝ち。2022年は3月のKNOCK OUTに参戦して小笠原瑛作に判定で敗れた。戦績は19勝(5KO)7敗1分。
K-1 JAPAN GROUP初参戦となる大田は「弟(一航)がK-1に1回出させていただいて、自分もそれを見てこんな舞台で試合したいと思って参戦させていただくことになりました。ずっとムエタイをやって来たのでキックボクシングには向かないかなと自分では思っていますが、キックに適応できるように練習しているので次の試合が楽しみです」と挨拶。
迎え撃つ佑典は「僕はKrushのタイトルに近付きたいのとK-1大阪大会に出場したいので、どっちを目指すにもここで負けていたら話にならないので、またKOで勝ってアピールしたいです」とKO宣言。
互いの印象を聞かれると、大田は「動画を何回か見ましたが蹴りも上手く全体的にスピードがあるイメージで、パンチも伸びるのでどれが来ても倒せそうな攻撃をしているので警戒していきたい」、佑典は「最初は名前を聞いた時は誰か分からんかったけれど、ベルトを2本持っていて強い選手ともやっていて実績がある選手。上手いけれど試合内容は地味な内容が多いので、どっちかが倒れる勝負を僕が教えてやろうと思っています」と言い放つ。
大田の弟の一航は今年2月に行われた「K-1第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」に出場しており、「K-1はあまり見たことがなかったんですが、みんながしっかり倒しに行く、そういうのがないと上には上がれないんだなと思いました。ムエタイとは違う戦い方だと思って。自分もそうしていかないとなって思っています」との印象を持ったとする。
得意の蹴りに関しては「蹴りはもちろん出していきますが、パンチは必要なのでパンチの技術を磨いている感じです。今までの試合を見てそういう戦い方が大事だなって分かっているので、それをしっかりやっていく感じですね」と、パンチを磨いて臨みたいとした。
K-1 JAPAN GROUPでの目標について大田は「こういうルールに慣れていないので大きいことは言えませんが、しっかり戦えるようにしてK-1に出られたらと思います」とK-1出場を目標に掲げる。
迎え撃つ立場となった佑典だが「迎え撃つと言っても僕も1年ちょっとくらいなので、迎え撃つほどのことではないですが、今コメントを聞いていてもそれじゃ勝てへんぞと思うので。そんなコメントしているようでは僕には勝てないので、もっと気合い入れてこいよ」と大田に檄を飛ばす。
ムエタイスタイルの相手とは「他団体で1回(試合経験が)あります」とするが、「やることは一緒なので、殴るだけ。ムエタイ選手は蹴りが重い印象があるので、動画を見た印象は蹴りが痛そうですけれどそれでは負けないですね。まだ作戦は立ててないですけれど、しっかりKrushなので、どこか怪我させるか失神させるかで終わらせます」と、大田にKrushの洗礼を浴びせる気満々だ。
大田は「慣れないキックルールですが、しっかり練習しているのでしっかり勝てるように頑張ります」と控えめに意気込み、佑典は「僕が目指すのはここではないので、その先を見て今年1年で大きい結果を残すので注目をお願いします」とこの試合は通過点に過ぎないと対照的なコメントを残した。