MMA
インタビュー

【RIZIN】武田光司、白さも強さ? 元UFC・現Bellatorのスパイク・カーライルを相手に「スクランブルでは僕の方が勝っている」

2022/04/05 16:04
 2022年4月17日に東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催される『RIZIN.35』で、元UFCで現Bellatorのスパイク・カーライル(米国)と対戦する武田光司(BRAVE)が5日、所属ジムにて公開練習を行った。  その動画がアップされるやいなや、コメント欄には、「武田仕上がりすぎてるのがにわかの自分でも分かるわ、、試合楽しみすぎる」「武田の練習1番きついやろうな。見てるだけで体力消耗したわ」「武田の練習凄すぎる、、こんなの敵うやつおらんやろ」「武田、相手に情報与えすぎじゃないか? 研究されるぞ‥」と驚嘆の声とともに「1人だけ練習後を公開してるやついないか?」とのコメントも。  これまで「黒さは強さ」と自慢の褐色の肌を誇示してきた武田だが、カード発表会見で「日サロの引退」を表明。さらに公開練習を大会スポンサーの湘南美容で行いたいとしていたが、この日は、いつものBRAVEジムで「化粧水と乳液」で「公開練習」。「毎日顔パックもやっています」と肌のリカバリーに務めていた。 「黒さは強さ、というのは僕の個人的な問題だと言っていて、いまも胸のなかにあるのですが、白さも強さなんです(笑)。そこはファンの皆さんのご想像にお任せします」と、オセロのように表裏一体であることを語った武田は、「公開練習」を「ほんとうは湘南美容さんでやりたかったんですけど、都合が合わなかったんで、でも僕の日々やっている練習で(肌が)強くなっているので、10点中8点くらいじゃないでしょうか。いい練習が出来ていると思います。いっぱいやって強くなりたいです」と、笑顔で語った。  しかし、質問が対戦相手のスパイク・カーライルにおよぶと、表情は一変。 「ファイトスタイルとフィジカルが僕と似ているところがあるので、1個1個をグラップリング、打撃ととらえるとキャリア的には相手が優っているので、個々で勝負するのではなくて、MMA全部で勝負したいと思います」と、北米メジャーを渡り歩いた強豪を相手に、打撃も組みも混ぜて上回りたいとした。 「あとは泥くさく。相手の1R目の映像を見るとムチャクチャすごい強い印象があるので、2、3R目も泥臭くいこうかなと思っています」と、5分3Rの15分を戦い抜くつもりだ。 [nextpage] 「全力ファイト」同士の戦いに  カーライルは、2020年のUFCデビュー戦でアーロン・クルーズに1RでTKO勝利したものの、ビリー・クアランティーロ(UFC4勝2敗)、ビル・アルジオ(2勝2敗)相手にキャリア初の2連敗でリリース。  その後、フェザー級からライト級に転向すると、3月にLFAでモンゴルのバットスムベレル・ダグワドルジを1R、リアネイキドチョークで極めると、6月のBallys Fight Nightでは、2015年にギガ・チカゼに判定勝ちしているジル・ガルダドに1R アームバーで一本勝ち。さらに、10月にはBellator、PANCRASEでも活躍したJJアンブローズに下がりながらの左を効かせて、最後は右フックで2R KO。2021年12月の前戦「Bellator 272」では、同じく元UFCのダン・モレットに3R リアネイキドチョークで一本勝ちし、4連続フィニッシュ勝利を飾っている。  特に前戦のモレット戦では、モレットにダブルレッグテイクダウンからバックマウントまで奪われかけたものの、上を取り返して反撃。逆転のリアネイキドチョークを最終ラウンドで極めている。  テイクダウン&パウンド、下になってもスクランブルでポジションを奪い返すなど「全力ファイト」が信条のカーライルに対し、武田は「スクランブルでは僕の方が勝っているなというところがあると思うので、そこで勝負したいなと思います」と、相手の得意なスクランブル合戦でも劣ることなく勝負できる、とした。  また、カーライルはトリッキーな動きで試合を逆転することも多く、亀から立ち上がって背中を見せて逃げながら追ってきた相手にスピニングバックフィストでKOしたり、ケージに押し込まれた状態でヒジを頭部に連打し、ダウンを奪ってパウンドアウトするなど、際の動きにも注意が必要だ。  武田もその点は研究済みで、「展開の中で“行ける”と思ってやると、そういうところでやられちゃうこともあると思うので、一つひとつ対応していきたいなと思います」と警戒した。  今後に向けて、DEEPライト級王座を返上。2019年4月に初参戦したRIZINでは、川名雄生と久米鷹介を撃破したものの、2021年9月には矢地祐介に敗れて14戦目にして日本人相手に初敗北。大晦日に“ブラックパンサー”ベイノアを腕十字で極めて再起を果たした。 「初めてRIZINに出させてもらったときにダミアン・ブラウン選手に負けちゃったんですけど、今回も同じ4月で海外選手と戦うので、いろんな意味で思い入れのある月です。それに格闘技を始めたきっかけはUFCの試合を見て、スゲーかっこいいなと思って、目標はUFCやBellatorという2団体で戦いたいというのがあったので、その2団体で試合をしている選手と試合が出来るのは光栄ですし、勝ちたいなと思います」と、パンデミック後の国際戦に向けて意気込みを語った武田。 「僕はいつもそうなんですけど、何かが上手いわけではないし、何か突出して強いものを持っているわけでもないですけど、僕らしさと言ったら、泥臭さやガンガン前に出ることだと思うので、いつも通り、我武者羅に全力で一生懸命、試合をすることが出来たら」という武田は、同日に試合をする同門の芦田崇宏(vs.カイル・アグォン)、上田幹雄(vs.高阪剛)とともに「このBRAVE3選手ともに勝利出来ればと思います」と、BRAVE勢全勝を誓った。
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