2022年4月2日(土)東京・国立代々木競技場第一体育館『Cygames presents RISE ELDORADO 2022 ~Tenshin Nasukawa Finalmatch~』の第1試合にて スーパーフライ級(-53kg)3分3Rで笠原直希(シーザージム)を相手にプロデビュー戦を行う那須川龍心(TEAM TEPPEN)が、公開練習を行いインタビューに答えた。
笠原は笠原友希の弟で、龍心と同じ15歳。那須川天心と笠原友希は2020年7月12日の『RISE on ABEMA』で対戦しており、今回はその弟同士がプロデビュー戦同士で対戦することになった。
総合力で勝って、KOしたいですね
――いよいよプロデビューを迎えるわけですけれどもご自分としてプロとアマチュアの違いはどう感じてますか?
「多分リングの中の緊張感とかそういうのじゃないですか。アマチュアはまだ試せるし、自分はまだアマチュアだったら、言い方はアレですけど負けてもいいとは思ってるんで。けど、プロだったら負けちゃいけないんでやっぱりそこの違いだと思いますね」
――お兄さんの天心選手からも色々アドバイスを受けてるんですか?
「特にアドバイスっていうアドバイスは受けてないですけど、軽くは言ってました」
――ジムの代表であるお父さんからは?
「まだ早い、とは言われてます」
――それはどういう意味ですか?
「多分メンタル面とか体付きとか、そういうのがまだ全然子供なんでそういう部分じゃないですか」
――その意見に対する反発心はありますか?
「まだ早いと思われてるなら試合で見せるしかないと思ってるんで、そこで安心させるっていうか驚かせるっていうか、そういう気持ちはあります」
――でしたらデビュー戦でまずお父さんを納得させる、安心させるっていうのもある訳ですね。
「そうですね、そういうのもあります」
――天心選手はデビュー戦から物凄いインパクトを残したじゃないですか。あのデビュー戦は映像でご覧になりましたか?
「実際見てましたね、その時」
――その時どういう風に思いました?
「全然覚えてないです」――あのインパクトを超えるようなデビュー戦を自分が見せられるっていう自信はどうですか?
「そのインパクトを超えるっていうか圧倒させたいですよね。あっと驚かせたいです」
――対戦相手の笠原選手に関してはどんな印象ですか?
「手足が長いなっていうのはありますね。身長は僕と一緒ぐらいなんですけど手足とか、足ですね。足が長いなってのはあります」
――笠原直希選手といえばお兄さん二人もやっててシュートボクシングで格闘三兄弟って感じの位置付けだと思うんですけど、那須川家は那須川家でやってる訳じゃないですか。その辺で比較される部分もあるとは思うんですけど。
「特にそこに関しては何も気にしてないです」
――ちなみにこの間、笠原選手がシュートボクシングでやった試合をご覧になってどんな感想を持ちました?
「左利きだったので相手が難しいですけど、蹴りが上手いなっていうのは感じます」
――那須川選手はお兄さんと違ってオーソドックスじゃないですか。オーソドックスとして対サウスポーはそんなに得意ではない?
「いや、TEPPEN GYMって結構左利きが多くて、左の苦手意識は全くないですね。どっちもできます」
――現状ではちょっと難しいかもしれないですけど、どんな試合をイメージしてどんな勝ち方したいっていうのはありますか?
「パンチは僕の方が上手いと思うんで、そうですね…総合力で勝ちたいです。パンチだけで勝つとかそういうんじゃなくて総合力で勝って、KOしたいですね」
――恐らくみんなから聞かれると思うんですけれども、那須川天心選手の弟として重圧とかプレッシャーっていうのは試合が近づくにつれて出てきたりします?
「本当はあるんでしょうけど多分、プレッシャーが全くなくて。まだそういう実感がわいてないのか分かんないです。試合前になってもしかしたらプレッシャー感じるのかもしれないし分かんないですよね」
――天心選手が、弟の試合を温かく見守ってほしいってコメントを出してたんですけれどもそれに対してどう思いますか?
「周りからもデビュー戦ってこともあって大きい大会っていうのもあって期待されてると思うんですけど、期待以上の試合を見せたいですね。自信あります」
――第1試合に抜擢されましたが、第1試合っていうのは嬉しいですか?
「第1試合目ってプレッシャーもあるじゃないですか。やっぱり盛り上げなきゃいけないっていう。メインとか遅めの方が自分的にはありがたいですけど、まだそういうのは早いと思うんで、いずれかは第1試合じゃなくてメインをはれるようになりたいです」
――伊藤代表が「那須川で始まり那須川で終わる」っていう言い方をされてましたけれど、ご自身にはすごく意味のある大会だなっていう感じはしますか?
「そうですね。天心のRISEラストの試合でもありますし、そこで自分がいい勝ち方していいバトンを渡せたらなとは思ってますね」
――以前アマチュアの時に戦った塚本望夢選手がDEEP☆KICKチャンピオンになりました。意識されますか?(塚本は4月24日の『RISE 157』でRISEフライ級初代王座決定トーナメントに出場)
「実際試合も見ましたし、意識する部分もありますし悔しいですし。いずれかはやり返したいです」