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【RIZIN】浅倉カンナが連敗脱出を誓う「ガムシャラに勝ちに行く気持ちを出して戦う」恒例の試合前悪夢は「ゾンビに追いかけられた」

2022/03/31 16:03
【RIZIN】浅倉カンナが連敗脱出を誓う「ガムシャラに勝ちに行く気持ちを出して戦う」恒例の試合前悪夢は「ゾンビに追いかけられた」

かつてRENAを絞め落としてRIZIN女子スーパーアトム級トーナメントを制したバックチョークを極める浅倉カンナ(C)RIZIN FF

 2022年4月17日(日)東京・武蔵野の森総合スポーツプラザメインアリーナ『RIZIN.35』にて、修斗女子世界スーパーアトム級王者のSARAMI(パンクラスイズム横浜)と対戦する浅倉カンナ(パラエストラ松戸)が、3月31日(木)千葉の所属ジムにて公開練習を行った。

 浅倉は2分間のグラップリングスパーで、自分よりも身体が大きいパートナーを相手に引き込みからのフロントチョーク、フロントチョーク→バックチョーク、ダブルレッグでテイクダウンしての腕十字などを披露。


「調子は凄くいいですね。いつもより試合が怖いなって思っていたんですけれど、その分、いい試合ができると思っています」とした。試合前の恒例となっている“悪夢”も「もう見ましたから大丈夫です。ゾンビに追いかけられる夢を見ました。いつも通りです」と笑う。

 2021年3月に浜崎朱加にスプリット判定負け、10月の大島沙緒里戦でもスプリットでの判定負けと連敗中の浅倉は「前向きな気持ちも不安な気持ちもどっちもあります。まだ不安を消せていないので、試合までの残りの期間で打ち消したい」としながらも、「でも怖がっている方が自分は試合でいいパフォーマンスが出せる」という。


「自分の強さを試せる相手なのでチャンスだと思ってやるぞって感じですね」と、今は“やってやる”との気持ちになっているようだ。

 SARAMIは2021年11月に浅倉の練習仲間である黒部三奈から修斗世界王座を奪っており、「めちゃめちゃいい試合でしたね。自分が負けて2週間後くらいに会場で見て、本当にいい試合だったので泣きながら帰りました(笑)。自分が情けない試合をしたのにこの2人はこんなにいい試合が出来るんだって」と、いい試合をしていたことに悔しさを覚えたとする。「自分もいい試合がしたいですね」と、そこでも負けたくないとした。


 以前は一緒に練習したこともあり、「練習をさせてもらって強い選手だと思いましたが、私が格闘技を始めた頃からSARAMI選手は女子の最前線で戦っていたので、そういう選手と試合ができるのは嬉しいです」と、先を走っていた選手と戦えることが嬉しいとする。


「SARAMI選手も苦労して王者になっているので、そこは怖いのはあるけれど、そこで負けてはいられない。大事な試合になるので、自分の気持ちを見せて戦いたいです」

 過去2戦を振り返ると「(反省点は)技術的にもたくさんありますが、ガムシャラな気持ちがなくなっていました。今思えば、勝ちたい気持ちが今ほどはなかったのかなと思います」と、精神面で甘い部分があったと感じているようだ。

 SARAMIは黒部戦で首相撲と柔道をミックスした足払いで再三、黒部をこかしており、それは浅倉から大内刈などの足技でテイクダウンを奪った大島と同様に注意すべき点となる。

 浅倉は「(SARAMIも大島と)同じ柔道ベースですが、今回は前回と違う戦い方で戦いたいなと思っています。練習環境は変えていないですが、一番は勝ちたい気持ちが今回は大事だと思っているので、その勝ちたい気持ちを練習で出すような練習をしてきました」と、練習からガムシャラな気持ちを出せるようにしてきたという。


 同門で浅倉のセコンドにつくことが多く、浅倉の試合の前日に同会場で行われる『SPASHAN presents RIZIN TRIGGER 3rd』に出場する征矢貴もこの日は一緒に公開練習を行い、最近の浅倉について聞かれると「練習を一緒にやっていて、前回は僕が体調が回復していなくて見れなかったんですが、今回は見ていて昔のスーパーアトム級トーナメント(2017年に3試合戦って決勝ではRENAに勝って優勝)に出た時のように、この試合へ向けて本気で取り組んでいるので今回は僕も期待しています」と、挑戦者としてギラギラしていた頃の浅倉とオーバーラップするとコメント。


 浅倉は「ペースを握られると向こうの試合になるので、そこを一番警戒しています」とし、「ガムシャラに勝ちに行くのがテーマです。相手は修斗の王者で簡単に勝てない選手だとは思いますが、ガムシャラに勝ちに行く気持ちを出して戦います」との決意を語る。


 また、過去2戦して2敗している浜崎朱加が大晦日に伊澤星花に敗れたことについては「ショックでしたね。自分が一番に倒したかったというのは無しにして、浜崎さんが負けたのがショックでした。新しい選手に飲まれちゃいそうで、そこが怖かったです。自分は年末に出られなかったので余計に焦りました。(伊澤は)凄く強い選手だと思いました」と、これまでRIZINの女子部門をけん引してきた自分たちが、新勢力に飲まれてしまうのではないかとの焦りを感じたという。

 前進か、後退か。今回の試合を自分の真価が問われる一戦と認識している浅倉は「連敗からの復帰戦になれるようにしっかり勝って、連敗でたくさんの人をがっかりさせてしまったので、今回はしっかり勝って自分も納得したいです。応援してくれた人に結果で返したい。征矢君も前日に勝ってくれると思うので、自分も勝ってパラエストラ千葉2連勝で行きたいと思います」と、ファンのためにも勝ちたいと話した。

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