GP開催へ向けて活性化していきそうなフライ級に無敗の宇田(右)が殴り込み、RIZINで3戦全勝の竿本と対戦する
2022年3月20日(日)丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で開催される「RIZIN.34」の第二弾カード発表会見が3月3日(木)都内にて行われた。
RIZIN MMAルール(57.0kg)5分3Rで、竿本樹生(BRAVE)vs宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)が決定。
竿本はZSTを中心に活躍し、2018年5月に第4代ZSTフライ級王者となり、同年10月に前王者の伊藤盛一郎を2R判定で撃破。2020年8月にRIZIN初参戦を果たすと中村優作にTKO勝ち、11月には北方大地に判定勝利、2021年11月にはTRIGGERで松場貴志に判定勝ち。怪我に泣かされて試合間隔が開くことが多いが、2016年11月から驚異の13連勝を収めている。
対する宇田は中学時代に部活動で柔道を経験し、県大会で準優勝。19歳からMMAを始めるとアマチュアでは12戦を経験して10勝を挙げ、2019年4月に修斗でプロデビュー。3連続KO・一本勝利を挙げるなどして、2019年修斗フライ級新人王を獲得した。2020年7月に西村大地と引き分けて連勝はストップしたが、同年12月には宮城友一を判定で破り、再び連勝ロードを歩み始め、2021年5月には修斗世界フライ級2位・清水清隆に判定勝ち。6戦して負け無しでRIZINに初参戦する。
この宇田が会見で気を吐いた。「今はRIZINフライ級って全然盛り上がってないじゃないですか。何でか分かりますか? RIZINフライ級って今スターになる選手がいないんですよ。みんなつまらない試合ばかりして、みんな印象ないって感じなので。俺が今回、竿本をボコボコにして新しいRIZINのスターの座に座るということでやってきました。皆さん、期待しておいてください」と、今までのRIZINフライ級はつまらなかったとし、自分がRIZINフライ級でスターになると言い放ったのである。
竿本は宇田の発言については触れず、「久々のナンバーシリーズに呼んでもらえて嬉しいです。対戦相手の宇田選手、無敗みたいで、あと僕より年下みたいなので、ちゃんと強い選手だと思うのでしっかり勝って夏に向けてトーナメントが開催されると思うので、ぜひフライ級でやっていただけるような試合を僕らフライ級の選手で盛り上げてトーナメントを開催していただきたいと思います。頑張ります」と、榊原信行RIZIN CEOが今年のグランプリの候補としてあげているフライ級トーナメントを実現させたいと意気込んだ。
質疑応答で宇田の発言について聞かれた竿本は、「自分でもそれは分かっているので、次の試合からもっとアグレッシブに一本・KOを狙って行こうと思っています。自分が一番よく分かっているので」と、宇田の言っていることは正しいと認めたが、次の試合を見てくれとした。