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【POUND STORM】中村倫也が「UFC間近」のブラジリアンと対戦! 宇佐美正パトリックは大尊伸光と“剛腕”対決=4月24日(日)両国国技館

2022/03/03 16:03
 2022年4月24日(日)に東京・両国国技館にて開催される、LDHが仕掛ける音楽LIVEと格闘技が融合した新イベント『POUND STORM』の記者会見が3日、都内にて行われ、LDH所属の中村倫也と宇佐美正パトリック(ともにEXFIGHT /LDH martial arts)の対戦相手が発表された。  レスリングU-23世界選手権フリースタイル61kg級優勝、『格闘DREMERS』での試合を含め、MMA3戦全勝。全試合フィニッシュ勝利している中村倫也の対戦相手は、MMA23勝6敗1分のアリアンドロ・カエタノ(ブラジル)に決定。  34歳のカエタノは、2012年のMMAデビュー直後こそ2連敗も、2013年から2017年まで怒涛の15連勝をマーク。「Jungle Fight」や「Shooto Brasil」で活躍し、現在ブラジルの「SFT」で3連勝中で、近い将来のUFCほか北米メジャーとの契約が有力視されている強豪だ。  カエタノは、2018年11月に後のUFCファイターのアンダーソン・ドス・サントスと判定まで持ち込んでおり、スイッチもする左右の思い切りのいい打撃を武器に、ギロチンチョークなど極めも強い。プロ2戦の中村の現在の対海外勢との力を測るのに十分過ぎる相手といえる。 『POUND STORM』旗揚げの大事なメインカードで、「勝てば、世界」が目の前に開けるも、危険なこの“ガチ”マッチアップは、数多の対戦候補の中から「一番強い選手を」という本人、高谷裕之プロデューサーの希望により決定したという。  会見で中村は、「23勝でUFC間近というカエタノ選手は、本来なら僕のキャリアでは戦えない選手。ブラジルからわわざわざ来てくれるように周囲にご尽力いただいた、その意味を汲んで、当日はキャリアの差を熱量で埋めて、両国を爆発させたい」と意気込みを語った。  また、宇佐美正パトリックの対戦相手は、現修斗世界ライト級1位で元環太平洋ライト級王者の大尊伸光(フリー)に決定。  中村と同じく『格闘DREMERS』で活躍した空手出身、“ボクシング高校6冠”の宇佐美は、“獰猛な拳”を武器に『格闘DREMERS』での試合を含め、MMA4戦全勝、うち3試合でKO・TKOをマークしている。  対する大尊伸光は、MMA13勝6敗。これまで数々の修羅場をくぐり抜け、対戦相手をワンパンチで沈めてきた強打者。2020年9月にマックス・ザ・ボディを1R 左フックKO。2021年5月の前戦では西川大和の三角絞めに捕まったものの、剛腕のプレッシャーで上を取り、西川を追い込んでいる。宇佐見にとっては組みの強さも脅威となるパワフルな相手だ。  会見で宇佐見は、「常に自分は挑戦者という気持ちで、チャレンジャーとして戦っている。試合の自信? めちゃめちゃあります。それは高谷さんと岡見(勇信)さんがいるから。今回もチャレンジャーの気持ちを忘れずに向かっていきたい」と、セコンドとして、そして練習でも肌を合わせる両プロデューサーの指導のもと、試合毎に進化を見せている自信をのぞかせた。 [nextpage] 『POUND STORM』を成功させて「Love Dream Happiness」を証明したい(HIRO)  会見には、『POUND STORM』の発起人であるEXILE HIROをはじめ、LDH martial artsを牽引する高谷裕之、岡見勇信、さらに同イベントのライブに出演予定のEXILE SHOKICHIや、GENERATIONS白濱亜嵐、THE RAMPAGE武知海青も出席した。  冒頭で、HIROは「髙谷さんと岡見さんが現役の時代からコミュニケーションをとっていて、2人の引退した後の夢や、“若い子に活躍できる場所を提供したい”という想いを聞いていました。僕自身も、いちダンサーからEXILE、そしてLDH……というストーリーがあったこともあり、2人の格闘技に対する夢にも共感でき、ともに夢を叶えていきたいと感じました」と、今回のプロジェクト発足の動機について説明。  続けて、イベントについて「ライブと選手の戦いが食い合わない、相乗効果が生まれるイベントにしたい。ライブは“ハーフタイムショー”的なものもあるが、大会の全体の流れを止めないように、切れ味のいい音楽の入れ方をしていきたい。神聖なものは大事にし、格闘技の雰囲気を邪魔しないように、新たなエンターテインメイントとして成立させる」と、音楽ライブとファイトの融合を語った。  また、格闘技・格闘家への敬意が常に根底にあり、「試合がメインとなるので、試合がさらに引き立つように全体の流れをいかに作り上げるのかが課題。あくまで選手が主役。ジムも同じところで鍛えている、選手とアーティストの共通するエネルギー・衝動を伝えたい。僕らもアップの時に格闘家の方の音楽をかけたりしていて、テンションを合わせることはアーティストとしてもやっている。ジャンルは違うけど思いは一緒。一丸となって盛り上げていきたい。あとは、LDHを背負って、2人には勝ってほしい」と、中村と宇佐美にエールを送っている。  一方、現場を指揮する高谷プロデューサーと岡見ヘッドコーチは、ともに「日本の格闘技は、世界と比較しても差が開いている」と口を揃える。そんな状況下で、高谷プロデューサーは、「この『POUND STORM』をファイターたちにとって夢の舞台になるようにつくっていきたい」と、頂きを目指す選手の目標になるような大会にしたいと抱負。  岡見HCも「これから“格闘家を目指していきたい”と思えるような場所をつくっていきたい。また、今回のイベントに来てくれるファンは、普段格闘技に触れる機会が少ない方が多いと思いますので、新しいライブエンターテインメイントで格闘技のイメージを変え、アーティストと一緒に作り上げていこうと思います」と、それぞれ熱い想いを語った。  また、大会が3部構成になることを高谷プロデューサーが発表。  第一部は「LDH martial arts所属をかけた戦い」として、『格闘DREMERS』と連動して、勝ち上がった選手たちが日本のトッププロと戦う。第二部は「若い格闘家たちによる世界を目指す戦い」。そして、第三部で「日本対世界」。「“これぞプロフェッショナルという勝負”」(高谷)のマッチアップが並ぶ。  同イベントで、ライブパフォーマンスを披露するEXILE SHOKICHは、「初めてのことなのでワクワクしています。MIYAVIとともにFight Clubという楽曲で華を添えられたら」と意気込みを語ると、白濱と武知も「ABEMAで放送中の『格闘DREAMERS』で見てきた選手と同じステージに立てるのはとても楽しみ」「夢を持った格闘家のみんなを応援したい」と力強くコメントした。  中村倫也と宇佐美には、「テーマ曲も用意している」(HIRO)とサプライズ発表もあり、それがどんな形で戦いへ導くのかも注目だ。  最後に、HIROは、「LDH martial artsを通じて、選手の皆さんもそうですが、関係者の皆さん、ご家族の皆さんなど、本当にたくさんの出会いができています」と、格闘技が繋いだ縁について触れると、「もちろん選手が主役ですが、皆が笑顔になって夢を見れて、幸せになれるような仕組みをLDH martial artsで絶対につくっていきたいと思っているので、LDH martial artsをはじめ『POUND STORM』を成功させて、LDHのテーマである“”Love Dream Happiness”をしっかり証明したいと思います」と、今後の大会が、格闘技を通して人生を豊かにする仕組みのひとつになると、プロジェクトのテーマを語っている。  格闘技ジム運営、アマチュア大会など選手育成にも乗り出しているLDH martial artsは、継続的な格闘技大会の開催も視野に入れているという。まずは4月24日の『POUND STORM』両国国技館大会がどんな渦を巻き起こすか。
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