(C)SHOOT BOXING
6月2日(日)東京・浅草花やしき 浅草花劇場にて、「SHOOT BOXING 花やしき Extreme.1」が開催された。
当初メインイベントに出場が発表されていたシュートボクシング日本女子ミニマム級王者MIO(シーザージム)が、MMAの練習中に負傷していた足首を再度痛め、病院で検査をしたところ有痛外脛骨と診断されドクターストップで欠場。
この事態を受けて、元SB東洋太平洋ウェルター級王者・宍戸大樹(シーザージム)は「『花劇場』で初開催される格闘技イベントのこけら落としに穴を開けるわけにはいかないので、是非僕に試合をさせてください!」とシーザー武志会長に直訴。急遽、宍戸が代替出場し、岡山ジム所属でINNOVATIONウェルター級1位の太聖と対戦した。
試合は、両者譲らぬ展開が続く中、2R中盤に太聖が、宍戸の右フックを潰して背後から胴をクラッチし反り投げ。左半身からマットに倒された宍戸が左腕を痛め立ち上がれず。レフェリーが試合を止めた。太聖が2R1分50秒 TKO勝利で、金星をつかんだ。
また「CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦」では、SB日本スーパーバンタム級(-55kg)で内藤凌太(ストライキングジムAres)が大桑宏章(シーザージム渋谷)に判定勝利。SB日本フェザー級(-57.5kg)では手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)が元貴(DAB)を1R終了時TKOに下している。
▼第6試合 71.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R ※ヒジ打ちあり
○太聖(岡山ジム/INNOVATIONウェルター級1位)
TKO 2R 1分50秒
×宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級王者)
当初、メインイベントにはSB日本女子ミニマム級王者MIOが出場予定だったが負傷欠場。この事態を受けて急遽、宍戸が出場を直訴し、INOVATIONランカーの太聖と対戦が決定した。
1R、蹴りから攻撃を組み立てる宍戸は、左の横蹴りと前蹴りで当てながら間合いを保ち、鋭い右ローと左ミドルも飛ばす。太聖は相手の蹴りに合わせて勢い良く右フックと右ストレートを振るっていくが、宍戸にかわされる展開が続く。
今度は宍戸の横蹴りをキャッチする太聖。宍戸はすかさずバックハンドブローでこれを断ち切る。太聖も負けじと右フックから組みつき、宍戸をなぎ倒す。以降は互いにバックハンドブローと後ろ蹴りを放ち合い、終盤には宍戸が左ジャブ、太聖が右フックをそれぞれヒットさせる。
2R、宍戸は再び蹴りを散らしてペースを作りながら、左ジャブと左ボディストレートを突く。太聖も宍戸の右ハイ強襲を左腕で食い止めると、すかさず右ストレートを返す。両者の右ローが交錯。太聖が左オーバーハンドにつなげば、宍戸はガードして右ミドルへ。
太聖は上段への豪快な後ろ蹴りも繰り出す。譲らぬ展開が続く中、たびたび組みつく動きも見せていた太聖が、宍戸の右フックを潰して背後から胴をクラッチ。一瞬の踏ん張り合いから太聖が強引に反り投げを放つ。これで左半身からマットに倒されるかたちとなった宍戸は左腕を痛めた様子。片ヒザを着いたまま立ち上がれない宍戸を見て、レフェリーが試合を止めた。
▼第5試合 CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦 SB日本スーパーバンタム級(-55kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○内藤凌太(ストライキングジムAres/SB日本スーパーバンタム級2位)
判定3-0 ※30-28、30-28、29-28
×大桑宏章(シーザージム渋谷/SB日本スーパーバンタム級4位)
1R、内藤がオーソドックス、大桑がサウスポーに構え、互いにジャブからローを打ち合う。内藤のシャープな右インローがより多くヒットし、下から崩され始めた大桑は左ハイと左ミドルの強襲を受ける場面も。
2R、巻き返したい大桑は序盤、内藤の蹴りに合わせて右フックと右ボディをヒットさせ、たびたび胴に組みつく動きも見せていく。しかし内藤は構わず圧力をかけ続け、大桑が組み際や回り込み際に頭を下げると、すかさずヒザ蹴りを突き上げ、右ストレートも打ち下ろす。終盤には内藤の右ロー攻めで、大桑のヒザが一瞬ガクッと下がる。
3R、なんとか踏ん張らんとする大桑に対し、内藤は容赦なく右ローの集中砲火、さらにヒザ蹴りとパンチのコンビネーションで畳みかけていく。大桑の足を殺した内藤が、判定勝ちでリーグ初戦をモノにした。
▼第4試合 CAESARS LEAGUE 2019&ランキング戦 SB日本フェザー級(-57.5kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×元貴(DAB/SB日本フェザー級1位)
[1R終了時点 TKO]
○手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)
1R、序盤に左ミドルから圧力をかけた元貴に対し、手塚が左フックから返しの右ストレート、さらに左ローへとつなげるコンビネーションをコンパクトに打ち込む。元貴も下がらずに強烈な右フックを返し、リング中央に陣取る。
ロープに近い位置から左ハイと左右ローを散らす手塚。元貴は相手の蹴りに合わせて右ストレートを振り抜き、続けて左アッパーから連打をまとめる。さらに元貴はスタンディングチョークを狙うが、ここは手塚が押し倒して回避。
手塚はなおも左右ローを蹴り、パンチで仕掛けてくると打ち合いにも応じる。終盤になると元貴が再びパンチで押し込み、強烈な右ボディを叩き込んだ。しかしラウンド終了後、元貴は右肩を脱臼した可能性があるためドクターストップに。手塚がTKO勝ちでリベンジを果たすこととなった。
▼第3試合 SB日本ヘビー級 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○三上大智(ボスジムジャパン)
[2R 1分10秒 KO]
×小澤和樹(修実館)
1R、リラックスした構えから強烈な左ミドルを連続で叩き込む三上。左ローと右ミドルを返した小澤に対し、三上は不敵な笑みも浮べながら体を上下させて迫ると、鋭い出足からの右ジャブ、さらに伸びのある右ストレートもヒットさせる。
終盤、小澤は三上の右ボディストレートも喰らって後退したところで、ヒザ蹴りの追撃を受けてたまらずダウン。小澤が立ち上がると、三上は左ミドルで腹を狙うが、ここは時間切れとなった。
2R、小澤の左右フックに合わせて三上がヒザ蹴りを突き刺す。小澤は体をくの字に曲げながらも距離を取らんとするが、三上の首相撲に捕まりヒザ蹴りで2度目のダウン。なんとか立ち上がった小澤に対し、三上は再びヒザ蹴りで迫り、最後は右ストレートで仕留めた。
▼第2試合 SB日本スーパーライト級(65.0kg) エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
○佐達 淳(シーザージム新小岩)
[2R 2分59秒 KO]
×飯塚剛志(Sublime guys・GONG-GYM坂戸)
1R、ローの蹴り合いでスタートするが、次第に佐達が左右フックを強打させるようになり、飯塚はコーナーに追い込まれる。なんとか距離を取りながら左右ローを返さんとする飯塚に対し、佐達は遠めの間合いからも右ストレートをクリーンヒットさせていく。
2R、さらにパンチで前がかりになる佐達。意地を見せたい飯塚も、狙いすました前蹴りで佐達のアゴを跳ね上げてみせる。佐達は打ち疲れもあったか、ここから手数が落ちていたが、終盤に再びパンチで仕掛け、最後は強烈ボディで飯塚を悶絶KOに葬った。
▼第1試合 62.0kg契約 エキスパートクラス特別ルール 3分3R延長無制限R
×GG・オッチャーン・イトー(シーザージム新小岩)
[2R 2分26秒 TKO]
○木下翔太(K-STYLE/超人クラブ)
1R、GGの蹴りに合わせて木下がパンチで仕掛ける。GGは木下の左右フックや右ストレートを被弾し、何度もコーナーを背負う苦しい展開が続く。
2R、GGは右ジャブと左ストレートなどのパンチも混ぜていくが、木下のパンチのコンビネーションを前に劣勢。木下がカウンターの右ストレートから右ハイをクリーンヒットさせると、GGは左まぶたを大きくカットして流血する。ドクターチェックによりGGは試合続行不可能となり、木下のTKO勝ちが決まった。