コロナ感染から復帰したぱんちゃんが3月のタイトルマッチ、そして2022年の意気込みを語った
2022年3月12日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2022 vol.2』の記者会見が、2月18日(金)都内にて行われた。
、初代KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座決定戦3分3R延長1Rを喜多村美紀(テツジム)と争うぱんちゃん璃奈(STRUGGLE)が会見に出席。試合への意気込みを語った。
最初に会見を欠席した喜多村から「この度はタイトルの機会をいただき光栄に思っています。延期になりましたが準備期間が増えたことで調子も上がって運が向いていると思います。綺麗な試合をするつもりはないので泥臭く戦います。無敗の選手が勝つよりも苦労人が一花咲かせる方が面白い」とのコメントが読み上げられた。
当初、この試合は1月大会で行われる予定だったが、ぱんちゃんが新型コロナウイルスに感染したため今大会に延期となった。ぱんちゃんは冒頭で「コロナに感染したことで試合が延期になってしまい申し訳ありません。延期でタイトルマッチをまたさせていただくことになって感謝しています」と、前回の欠場を詫びる。
隔離期間中は「最初の3~4日間は頭が痛くてそれどころじゃなくて1日中寝てました。趣味もないので、ただご飯を食べて他の人の試合を見て、早くリングに立ちたいとそれしか思ってなかったです。落ち込んでいてもしょうがないので雨向きに、期間が空いたことでさらに倒せる確率が上がったと考えていました」という。
練習に関しては「2週間できなかったです。こんなにできなかったのは初めてです」と言い、「悪いことはモチベーションが下がったこと。今回だけじゃなくタイミングやケガもあって試合が何度か流れているので。いいことはこんなに長くリングに立っていないので成長を見せられること」と、過去の試合も含めて試合が流れていることに気持ちがダウンしつつ、試合期間が空いたぶんの成長を見せられることが楽しみだとした。
「めちゃめちゃ強くなって変わってきているので、それを早く見せたいと思って。もどかしい気持ちと早くリングに上がりたいことしか頭にないです」
練習を再開した時は「スピードもパワーも出なかったです。4~5日目でスピードは戻ってきましたがパワーは2週間かかりました」と、調子を戻すのに時間はかかったが「今は落ち着いて相手を見ることを考えています。いつもすぐ手を出すんですが、それだと倒せないと12戦で学んだので、相手の見えない攻撃を出す。相手に先に出させたり、自分から出しても一辺倒にならないようにしています」と戦い方の工夫も。
「会長からはいい動きが出来ているので(練習の動きが)出せれば勝てると言われているので、自信を持ってリングに上がります」と、もうブランクの心配はなさそう。
この期間でより対策が出来たのではと聞かれると「毎試合対策しているけれど、8~9戦目からは相手のことをそこまで気にしてなくて。自分の方がスピードと距離があるので、先に当てることが出来る。いい動きが出来れば負ける気はしません」と、今は相手よりも自分をレベルアップする
喜多村はsasoriとも引き分けているタフな選手だが、目標としているKOを奪える自信はあるかとの質問には「KOはめちゃめちゃしたいです。いいのが当たれば出来ると思っています。パワーじゃなくて当て方だと思っているので、パワーで練習せずに相手の動きを見てカウンターをとる練習をしています。当てる時のインパクトを気にしていますね。私の対戦相手はタフで前に出てきてガチャガチャする選手が多いので、相手は綺麗にするつもりはないと言っていましたが、私はそういう相手に勝ってきているので気にはならないです」と、テクニックで倒したいとした。
2月17日にデビュー3周年を迎えたことで、「3年目は挑戦の年だったので、4年目は群を抜いて綺麗な試合をするのが目標です。勝つのが目標ではなく、ダウンやKOが出来る選手になる。それを今年はしたいなと思っています。とにかく強い相手とやりたい。来年は海外へ挑戦できるように今年は日本人女性をぶっ飛ばしたいですね。来年は海外に挑戦したいです」との目標を掲げる。
パンチとキックのどちらで倒したいかとの質問には「どっちも狙っています。対峙してみないと相手が何を出すかとか、相手も前と変わっている部分もあるので試合中に隙を見つけたいと思います。だからどっちも練習しています。ボクシングだけ、蹴りだけでは倒せないので混ぜます」と、試合をしながら両方を使って倒しに行きたいとした。
また、6月の那須川天心vs武尊が行われるメガイベントに出場したい気持ちはと聞かれると、「とりあえず3月にベルトを獲る。もし6月に私を使いたいと思っていただけるなら出たいと言う気持ちはあります。3月に凄くいい勝ち方をすれば可能性はある。塩勝ちなら無いと思っているので自分次第です。自分から立候補はしないです」と答え、同席した宮田充KNOCK OUTプロデューサーは「声がかかればスタンバイする用意はある」とした。
そして、ぱんちゃんは「半年ぶりの試合を行います。早くリングの上で見たいと言って下さる皆さんのためにも圧倒的に勝ってベルトを巻く姿を見せたい」と意気込んだ。