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【RIZIN】朝倉未来が「俺と斎藤選手とクレベル選手でBellatorと3対3対抗戦を」希望。榊原CEOはフェザー級16人日本トーナメントを示唆

2022/01/29 22:01
 朝倉未来(トライフォース赤坂)が、Bellatorとのフェザー級対抗戦を希望した。  大晦日のRIZINで斎藤裕(パラエストラ小岩)との再戦で判定勝ちし、リベンジを果たした朝倉は「RIZIN CONFESSIONS #91」で、斎藤とのリング上での会話で「『短い期間で試合を受けてくれてありがとうございました、またやりましょう』みたいなことを言いました」と、3度目の対戦がありうることを示唆。 「斎藤選手がやりたいと言って、求められたら全然やってもいいですよ」という朝倉は、その理由について、「一応1勝1敗だし、あと一番思ったのは、もう2度と負けないなと思いました、はっきり言って」と、3戦目があったとしても返り討ちにする自信があることを語っている。  一方の斎藤も本誌の取材に、「3戦目……どういったストーリーが、2人がどういう戦いを続けていくかも大事ですが、王座戦になれたらいいのかな」と、牛久絢太郎に奪われたフェザー級のベルトを奪還して、王座戦として朝倉とのラバーマッチを行いたい考えを示している。「もう1回あると思います。その方が面白くないですか」と笑顔を見せた斎藤。果たして、2022年にどんな形で再起に臨むか。  2022年7月15日に30歳を迎える朝倉は、かねてより「2022年は一番頑張らなきゃいけない年」と公言している。「終わりが近いって事ですよ、僕の。後悔が無いようにやっておかないと」という大晦日の勝者にとって、やり残していることは、もう一つのリベンジと、世界への挑戦だ。  試合後の会見でも言っている通り、「クレベル選手とやりたいです。それ以外やりたい選手はいないですけどね。クレベル選手か、Bellatorと対抗戦やりたいです」という朝倉は「対抗戦」という形での対世界を希望した。 「フェザーで斎藤選手、俺、クレベル選手、3対3とかであっちと戦いたいですね。AJマッキー、ピットブルでしょ。面白いですよね。負ける気しないですけどね、俺は。そっちのほうがモチベーション上がりますね。日本の代表になれるっていうのは、ちょっとまた違ったモチベーションになりますね」 [nextpage] 注目すべきフェザー級ファイターたち  現在、Bellatorのランキングは下記の通り。日本格闘技への造詣も深い王者のAJ、パトリシオは日本のファンにもよく知られているが、2位以下の強豪にはどんな選手がいるか。  必殺の跳びヒザ蹴りを持つ17勝1敗のアダム・ボリッチ(ハンガリー)はBellatorの“ヒザ神”。まだ25歳で、3月11日の「Bellator 276」で3位のマッズ・バーネル(デンマーク・27歳)との対戦が予定されており、日本のファンにとっても注目の1戦だ。  そして4位のアーロン・ピコ(米国)も25歳。MMA9勝3敗と戦績は少ないが、レスリングでは2012年、USAW全米カデット選手権のフリースタイルとグレコローマンとフォークスタイルの3部門で優勝。2013年の世界カデット選手権63kg級では金メダルを獲得し、ボクシングでも2009年の全米ジュニアゴールデングローブで優勝するなど、トップアスリートとして活躍。スコット・コーカー代表の秘蔵っ子として、AJ同様にBellatorで純粋培養されている。  このピコを跳びヒザ蹴りでTKOに下しているのが前述のボリッチ。そしてそのボリッチにリアネイキドチョークで一本勝ちしているのが、現在ランキング10位のダリオン・コールドウェルだ。堀口恭司と2度戦った元Bellator世界バンタム級王者は、この週末のBelaltorに参戦を決めており、元UFCの強豪エンリケ・バルゾーラ(ペルー)と再びバンタム級で戦うことになっている。 「負ける気がしない」という朝倉にとって、このコールドウェルの試合や、ランカーたちと対戦経験のあるフェザー級のランク外のヘンリー・コラレスvs.エイデン・リー、さらに21歳で現在5連勝中、寝技師クリス・ブレナンを父に持つルーカス・ブレナン(※写真左)の試合は、実力を計る上で見逃せない試合となるだろう。29日(日本時間30日)にU-NEXTでライブ配信されるBellatorは、日本のファンにとってもプレリミナリーから注目だ。 ◆Bellatorフェザー級ランキング(※1月28日時点) 王者 AJ・マッキー (米国)18勝0敗1位 パトリシオ・ピットブル・フレイレ(ブラジル)32勝5敗2位 アダム・ボリッチ(ハンガリー)17勝1敗3位 マッズ・バーネル(デンマーク)16勝3敗4位 アーロン・ピコ(米国)9勝3敗5位 ペドロ・カルヴァーリョ(ポルトガル)12勝5敗6位 エマニュエル・サンチェス(米国)20勝7敗7位 ジェレミー・ケネディ(カナダ)17勝3敗8位 ダニエル・ウェイチェル(ドイツ)41勝13敗9位 ジャスティン・ゴンザレス(米国)12勝1敗10位 ダリオン・コールドウェル(米国)15勝5敗  一方で、RIZINの榊原信行CEOは、海外勢との対戦が日本で行えない可能性も考慮し、2021年のバンタム級GPに続き、フェザー級のジャパンGP開催の可能性も示唆している。 「外国勢がいつからコンスタントに入国出来るか分からないなかで、ナンバーシリーズで言えばトーナメント。男子はフェザーで16人揃えてジャパンGPというのもありだと思う」と、日本在住選手16人参加のトーナメントもプランにあることを語っている。 ◆RIZINフェザー級(66kg) クレベル・コイケ(ボンサイ柔術)28勝5敗1分牛久絢太郎(K-Clann)21勝8敗1分朝倉未来(トライフォース赤坂)16勝3敗斎藤 裕(パラエストラ小岩)20勝6敗2分ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)15勝4敗カイル・アグォン(米国)13勝10敗金原正徳(立川ALPHA)28勝14敗5分摩嶋一整(毛利道場)14勝3敗堀江圭功(ALLIANCE)12勝3敗佐々木憂流迦(セラ・ロンゴ・ワイドマンMMA)23勝9敗2分中村大介(夕月堂本舗)31勝20敗1分弥益ドミネーター聡志(team SOS)12勝6敗芦田崇宏(BRAVE)24勝11敗2分萩原京平(SMOKER GYM)6勝4敗白川陸斗(トライフォース赤坂)11勝8敗1分神田コウヤ(パラエストラ柏)8勝4敗DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)21勝14敗6分関 鉄矢(SONIC SQUAD)14勝8敗1分青井 人(BLOWS)8勝4敗1分山本琢也(パラエストラ千葉)7勝2敗1分中田大貴(和術慧舟會HEARTS)4勝2敗鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)6勝3敗山本空良(パワーオブドリームジム)12勝6敗2分新居すぐる(Potential)12勝11敗鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)1勝1敗平本 蓮(フリー)1敗久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)2敗  陣容が揃うなかで、フェザー級もサバイバルマッチとなることは間違いない。オミクロン株の拡大もあり、海外選手の来日の見通しが立たないなか、榊原CEOは、「LANDMARKはほんとうに海外でもやりたい。海外に行けば、Bellatorに協力してもらい、外国勢ともやれる」と、日本人選手を引き連れての海外大会のウルトラCのプランも本誌に明かしている。  果たして、2022年のRIZINの柱は、どの階級のどんな選手たちが主役となるか。フェザー級に続いて次回では、注目の女子トーナメント、ライト級についても記していきたい。
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