2022年3月21日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場で開催される『PANCRASE 326』の対戦カードが発表された。
パンクラス女子ストロー級王者の藤野恵実(FIGHT FARM)が、同級1位のKAREN(PRAVAJRA)を挑戦者に迎え、初防衛戦に挑む。
▼PANCRASE女子ストロー級選手権試合 5分5R藤野恵実(トライフォース赤坂/王者)※初防衛戦KAREN(PRAVAJRA/1位/挑戦者)
藤野は2004年にSMACKGIRLでプロデビューした、MMA24勝12敗1分のベテラン。2013年にPANCRSEに初参戦し、DEEP、韓国ROAD FCでも白星を掴みながら、2018年5月からPANCRSEを主戦場とすると、2019年12月の女子ストロー級暫定王者決定戦で、チャン・ヒョンジにリアネイキドチョークで一本勝ち。キャリア初のベルトを巻いた。その後、UFC参戦中の正規王者ヴィヴィアニ・アロージョが王座を返上したため、藤野が正規王者となっている。
コロナ禍で大会が激減するなか、グラップリングのQUITETやUNRIVALEDでの試合を経て、2021年9月のRIZIN.30で、RIZIN女子スーパーアトム級王者・浜崎朱加と対戦。「2人しか出来ない」魂の激闘の末、判定負け。今回が再起戦で、2年3カ月ぶりのデガゴン復帰戦となる。
今回の試合決定に、41歳のベテラン藤野は、SNSで「39でようやく獲れたベルトをJKに獲られてたまるか!」「私がQueen of PANCRASE。16年かけて獲ったベルトは絶対譲らない」と、23歳若いKARENに闘志を燃やしている。
対するKAREN(※華蓮DATEより改名)は、MMA4勝無敗の18歳。2021年6月に法DATE(※NORI)と共にTeam DATEを退団し、PRAVAJRAとして活動している。
DEEP JEWELSでのアマチュアファイト、SEI☆ZAでのカスタムルールを経て、2019年12月にPANCRASEでプロMMAデビュー。初戦のDIANA戦こそ判定決着も、以降は青木文菜をチョーク、EDGEをパウンドアウト、2021年10月の前戦では、新谷琴美をケージ際でのヒジ連打で1R TKOに降している。
3年ぶりの再起戦だったEDGE以外に、キャリアのある選手とは戦っていないKARENにとって、藤野は格上の相手。危険なマッチアップだが、2015年11月のDEEP JEWELSで藤野と判定まで持ち込んだNORIから作戦も授けられてくるだろう。
試合毎に成長を遂げるKARENは、サウスポー構えから得意のサイドステップと長い打撃、際の打撃で藤野の組みを断ち切ることが、勝利への絶対条件となる。
大一番に向けてKARENは、SNSで「2022年一発目! 試合決まりました! 勝ってJKチャンピオンになります!」「ガツンと試合で大人たちに見せてやります!」と、高校生での戴冠への意気込みを記している。
▼フェザー級 5分3R遠藤来生(Power of Dream Sapporo)内村洋次郎(イングラム)
フェザー級で、同級10位の遠藤来生(Power of Dream Sappor)と、初代ZSTウェルター級王者の内村洋次郎(イングラム)が対戦。
MMA13勝7敗3分の遠藤は、PFC、GRACHAN、DEEP、Fighting NEXUS などを経て、2021年6月にPANCRASE初参戦。中川皓貴に判定勝ちしたが、9月の2戦目では2020年ナオブラ王者の岩本達彦にアナコンダチョークで一本負け。
対する内村は、MMA17勝15敗3分。2019年のPANCRASEで亀井晨佑に判定勝ちも、2020年2月に堀江圭功に判定負け、11月にはRIZINで萩原京平に1R KO負け、2021年10月PANCASEで、透暉鷹に判定負けで、3連敗中。
共に膠着を良しとしないノンストップバトルのスタイル。遠藤は約1年ぶり、内村は3年ぶりの勝利を狙う。