相手が1回でもミスをしたらそれで試合は終わる
──相手は「ウィークポイントを見つけた」とということだが、そうはさせない?
「大丈夫ね。それはみんなが言うけど。まだ一人だけですからね、私に勝つことができたのは。私は気にしない。たくさん練習したから自信があります」
──逆に矢地選手にもウィークポイントがある?
「彼は、まだ試合のなかでちょっと色々ミスがありますね。だからもう、彼が1回だけでも(ミスしたら)、私はすごい自信がある。(どんな試合でも)相手が1回だけでもミスをしたらそれで試合は終わる。だから(前回は)試合の早いところで1回、彼がミスしたから彼を極められた。私はすごい自信がある。今までの対戦は全部そうで、相手が1回だけミスしたら、それで試合が終わる。それが一番の自信」
──そこを見逃さないと。
「そうです」
──矢地陣営は「テクニシャンは先が読めるから諦めも早い」と指摘しています。それはケース戦を踏まえてのことだと思いますが、いまのサトシ選手は心が折れるようなことはないような成長をしていますか。
「ああ、それがもうね。私がよく言うのは『ジョニー・ケース戦の前と後では私は違う人』ということ。本当にジョニー・ケースの試合前はまだ、RIZINのトーナメントやベルトに挑戦できる段階じゃなかった。頭も心もまだ準備できていなかった。ただ、いまはその気持ちがあるから、あまり気にしないですね」
──大晦日の試合がテレビで放送されるときに、あまり格闘技を見たことがない人にもアピールしたいことはありますか。
「私がみんなに見せたいのは『夢を信じて!』ということ。みんな見ると分かるから。面白いことに私は3年前くらいはまだRIZINデビューもしていないのに、今はRIZINチャンピオン。メインでやったり大晦日に出ている。本当に素晴らしいことでしょう? みんなが夢を信じて頑張っていれば、絶対できるから。それを試合(を通して)で見せるのは難しいかもしれないけど、それを見せたいと思っています」