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レポート

【DEEP】橋本ユウタが接戦で高野優樹に勝利、大山釼呑助は復帰後2連勝、島袋力も接戦で力也を振り切る

2021/12/12 23:12
skyticket Presents DEEP TOKYO IMPACT2021年12月12日(日)東京・竹芝ニューピアホール▼第11試合 DEEPバンタム級 5分2R×高野優樹(フリー)[判定1-2]※19-19(マスト:橋本)19-19(マスト:高野)、18-20〇橋本ユウタ(CAVE)  MMA9勝7敗の高野は、レスリング出身の29歳。2016年6月に釜谷真のギロチンで一本負けも、2016年11月に沼倉雄太に判定勝ち。2017年3月には若菜千明に腕十字で一本勝ちで連勝も、7月に窪田泰斗に判定負け。10月に城田和秀に1R TKO勝ちを収めて以来、2年間試合から遠ざかっていたが、和術慧舟會HEARTSからハワイのグレイシー・テクニッスク・ホノルルで武者修行を積み帰国。  2019年12月、2年ぶりの試合でいきなり元王者・大塚隆史と対戦するも判定0-3で敗れた。2020年8月には、修斗からDEEPに参戦した笹晋久にギロチンチョークで一本負けで連敗。しかし、2020年11月の「DEEP&PANCRASE」大阪大会で赤尾セイジに1R、左右ラッシュから右ハイ、パウンドでTKO勝ち。再起を遂げている。  対する橋本は、MMA4勝1敗。幼少期よりサッカーに明け暮れるが、高校生の時にrootsに入門。第1回東海アマチュア修斗フェザー級で準優勝後、大学卒業で就職し格闘技からいったん離れるも、プロへの夢を諦めきれずCAVEの門を叩き、2015年のPANCRASEプロ昇格トーナメントバンタム級で優勝。  フューチャーキングトーナメントでの活躍後、プロデビューから小川隼也、柳澪、小野隆史、ヒロヤを破り4連勝も、2021年9月に実力者・COROに三角絞めを極められ一本負け。プロ初黒星を喫した。  試合前VTRで、高野が負けたら「KINGユウキ」、橋本が負けたら「橋本シンヤ」に改名すると両者公約。  1R、左右ロー&カーフを蹴る高橋に、高野は飛び込んでの左右フックで対抗。橋本の右フックをもらった高野は組み付きに行くがブレイク。高野は右フックから組み付いてそのまま押していき、シングルでテイクダウン。橋本はフロントチョークの体勢に。これは極まらずブレイクに。  2R、前へ出てきた高野に橋本は右フックを直撃。すぐに高野は組み付いてテイクダウンを奪う。サイドに移行した高野に橋本はまたもフロントチョークの体勢になるが極まらない。その状態が続き、残り30秒でブレイク。スタンドに戻ると両者ぶつかり合い、高野がテイクダウンに行くと橋本はまたもフロントチョークの体勢。そのまま試合終了となった。  判定は2-1と割れ、橋本の勝利となった。 [nextpage] ▼第10試合 DEEPライト級 5分2R〇大山釼呑助(INFIGHT JAPAN)[判定3-0]※20-18×3×Street★Bob洸助(LEGION TOP TEAM)  10勝6敗の大山は、プロボクサーから総合格闘家に転向し、滝田J太郎、藤澤優作、永瀬功相手に3試合連続の腕十字で勝利。2018年2月に韓国のAngel's Fight王者ムン・ギボムに判定負け後、2年間のブランクがあったが、2020年3月に戦線復帰。ハリー・スタローン戦でグラウンド状態でヒザ蹴りを受けて反則勝ち。2021年7月に泰斗にテイクダウン&パウンドでスプリット判定勝ち。復活を遂げている。  洸助は、2020年12月にケンヤスキーに5秒KO負け後、2021年3月に泰斗にヒザ十字で一本負け。2021年6月にKRAZY BEEの拳太郎にケージレスリングで勝負も判定負けで3連敗中。  1R、大山がパンチから組みに行き、2度のテイクダウンを奪う。立ち上がったこうすけは左右フックで前へ出ると大山がこれを被弾、すぐに組み付いていく大山はヒザ蹴り。立ち上がると打ち合いで逆に左右フックをヒットさせる。  2Rも打ち合いから組みに行く大山。こうすけがケージを背に堪えるとヒザ蹴りを何発も見舞っていく。シングルからダブルに切り替えてテイク段を奪う大山。立ち上がると左右フックでこうすけが打ち合いでは優性も、すぐに大山が組み付いてヒザ蹴りからダブルレッグでテイクダウン。判定3-0で大山が制した。 [nextpage] ▼第9試合 DEEPフライ級 5分2R〇島袋 力(CORE)[判定2-1]※19-19(マスト:嶋)、19-19(マスト:力也)、20-18×力也(フリー)  PANCRASEからDEEPに主戦場を移した島袋は2018年12月に安谷屋智弘とドロー後、2019年3月に神龍誠に判定負け、7月にFighting NEXUSでKOREAN TOP TEAMのオ・ヒョプチャンに1R TKO負け。10月DEEPでランボー宏輔のギロチンチョークに1R 一本負け、2020年3月には藤田大和に判定負けで4連敗。しかし、2020年8月に松丸息吹に判定勝ちで2年4カ月ぶりに白星を掴んでいる。  対する力也は、インカレで2連覇したレスリングエリート。アグレッシブな打撃を信条とするが、2020年は1勝3敗。2021年は2月に関原翔にパウンドでTKO負け後、6月に伊澤カズトをパウンドアウトで勝利。バンタム級からフライ級に下げて2021年9月に日比野“エビ中”純也と対戦も、1R、日比野の右ミドルからのダブルレッグテイクダウンで下になりパウンドアウトされている。  1R、お互いに思い切り左カーフを蹴り、力也はフックで前へ出るが島袋はケージを大きく使って回り込む。この追いかけっこ状態が続くと、組み付いてきた島袋を力也が豪快なフロントスープレックス。しかし、上になったのは島袋でサイドをキープ。これはブレイクになり、力也がケージに押し込んだところで1Rが終了。  2R、ローを蹴って離れる島袋をフックを打ちながら追いかける力也。島袋も飛び込んでの左右フックを繰り出す。左フックから組み付いてテイクダウンにいった島袋に力也がガブリ、アナコンダチョークを仕掛けるも島袋に立たれる。判定は2-1と割れたが、島袋の勝利となった。 [nextpage] ▼第8試合 DEEP 55.5kg以下 5分2R〇中村真人(レンジャーGYM)[判定2-1]※20-18×2、19-19(マスト:青)、×木戸脇広樹(GSB MACS)  中村は、フィリピンと日本のハーフ。9歳からグローブ空手を始め、15歳からアマチュアの試合に出場。2018年5月のマッハ祭りでは澤田良を1RでKO。Fighting NEXUSで3連敗後、ダバオで強化合宿を積み、2019年12月にDEEP初参戦。  2019年12月のDEEP93では香港出身のサイモン・シェに判定勝ち。2020年3月には多湖力翔にも判定勝ちで連勝も、2週間後のグアムBrawlで腕を負傷TKO負け。2021年6月の前戦で4連勝中の林豊にパウンドでTKO負けし、2連敗。しかし。2021年10月の根本元太戦で組み技で判定で競り勝ち、MMA戦績を4勝5敗としている。  対する木戸脇広樹は名古屋、大阪大会で負け無しの4連勝中。プロデビューから2試合判定勝ち後、2019年11月に河合歩夢に肩固めで一本勝ち。2021年7月の名古屋大会のメインイベントでは、多湖力翔に左フックを当てるなど、判定3-0で勝利。「いつもはタックルにガンガン入るんですが、初めてのメインなので打ち合っちゃいました。一本を極めたかったんですが勝ったんで、本戦に呼んでください。東京でも大阪でも行くんで」とアピールしていた。  1R、中村は右三日月蹴り、木戸脇は左インローでカーフを蹴る。木戸脇がパンチで入ってくると右フックを合わせに行く中村。木戸脇は残り1分でダブルからシングルでテイクダウンを仕掛けたが、中村に立たれた。  2R、ミドルの蹴り合いからこのラウンドは中村がテイクダウンに行く。2度目のダブルレッグで背中をつけることに成功した中村は上からヒジを落としていく。残り30秒でリバーサルに成功した木戸脇だが攻め切ることが出来ず、中村が判定2-1で勝利した。 [nextpage] ▼第7試合 DEEPフェザー級 5分2R〇高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)[判定3-0]※20-17、20-18×2×ハリー・スタローン(関谷柔術アカデミー)  1R、いきなりローブローを見舞われるも、足払いで2度のテイクダウンを奪った高塩。2度目のテイクダウンではガードの中からパウンドを打ち込んだ。  2Rも序盤からローブローで中断。右カーフを蹴る高塩に組み付いたスタローンを高塩は払い腰でテイクダウン。自ら立ち上がった高塩は左フックをヒットさせ、ヒザ蹴りで攻めてテイクダウン。下から腕十字を狙うスタローンにヒジを見舞い、スタローンの下からの仕掛けを潰して判定勝ちした。 [nextpage] ▼第6試合 DEEP フェザー級 5分2R×大村友也(掣圏会)[判定0-3]※19-19×3(マスト:高橋)〇高橋辰也(和術慧舟會HEARTS)  1R、大村は高橋が蹴ってくると蹴り足をつかんでテイクダウン。高橋は立ち上がると打撃で前へ出て行くが、トリッキーに動き回る大村を捉えることが出来ない。  2Rも打撃で前へ出るのは高橋。大村はパンチをかわしてしつこくシングルからダブルレッグ、ボディロックとテイクダウンを仕掛けていくが高橋を寝かせることは出来ず。マスト判定で高橋の勝利となった。 [nextpage] ▼第5試合 DEEP フェザー級 5分2R〇小川顕広(宇留野道場)[2R 3分55秒 KO]※左飛びヒザ蹴り×牧野滉風(柔術&MMAアカデミーG-face)  小川は2017年の宮川博孝戦のTKO勝ち後、白川陸斗、遠藤大翼に判定負け、窪田泰斗に一本負け、横山京亮に判定負け、2021年6月の前戦では、オーロラユーキにも判定負けで5連敗中で後が無い状況だ。  対する牧野は、新極真空手歴13年、アマチュアキック18勝1敗1分、アマチュアMMA10勝5敗「THE OUTSIDER」2勝1敗で60-65トーナメントで優勝を果たしている。  2019年の「格闘代理戦争」では皇治軍団で怪我をした選手に代わり“北九州の暴れ馬”としてピンチヒッターで所属し、格闘センスを見せるもスパーリングでスタミナに難ありを露呈。その後、試合に出場することなく皇治軍団から離れている。  現在は、北九州のG-faceに所属しており、2012年ネオブラッド・トーナメントフェザー級優勝の原田惟紘代表のもと、2021年5月のネオブラッドトーナメント・フェザー級1DAY 4人トーナメントに出場。準決勝で星野豊に判定勝ちも、続く決勝で三宅輝砂にリアネイキドチョークで一本負け。準優勝となっている。今回がDEEP初参戦。  1R、牧野は右カーフを蹴ってのワンツー、小川はジャブを突いて右ストレートを顔面とボディへ打ち分ける。大きく振りかぶっての右フックも使う小川。  2R、ハイキックも蹴る牧野に小川は右フックで応戦。右を被弾する牧野だが、いきなり計った飛びヒザ蹴りがクリーンヒット。これで小川の右目下が大きく腫れあがる。再開後、右側の攻撃を仕掛ける牧野に、小川は頭を下げての左右オーバーハンドで前へ出て攻めていく。しかし、下がって誘った牧野がもう一度飛びヒザ蹴りを発射するとこれがモロにヒット。小川がバッタリと後方へ倒れ、担架に乗った。 [nextpage] ▼第4試合 DEEPウェルター級 5分2R〇嶋田伊吹(Fight Holic)[2R 3分30秒 リアネイキドチョーク]×レバナ・エゼキエル(BRAVE)  嶋田は4勝2敗。DEEPで2連勝後、2019年9月に米田奈央に一本負けも、2019年11月に中尾受太郎をパンチで左目を大きく腫らせてTKO勝ち。2020年11月に鈴木智也にも判定勝ちで再び2連勝。しかし、2021年4月の前戦では、パンクラス大阪稲垣組のホープ、木下憂朔に1R TKO負けを喫した。  レバナ・エゼキエルは、RIZIN参戦中のロクク・ダリの親戚。コンゴ出身で3歳から日本に在住し、小学生時代はバスケットボールと野球、中学時代は陸上競技を3年間行っていた。BRAVEジムでMMAを始め、2020年3月のGRACHAN×BRAVE FIGHTでカツヒロをパウンドアウト。2020年8月のDEEP初参戦では「朝倉未来一年チャレンジ」の畠山祐輔に判定負け後、2020年10月に鈴木琢仁に判定負けで2連敗。2021年10月にはラウェイのアンビータブル ルールで笠島竜二に判定勝ちしている。  1R、両者ともローからワンツーを繰り出す。島田の右ストレートに必ずパンチを返すエゼキエル。中盤からエゼキエルは後ろ蹴り、飛び後ろ蹴りを繰り出し、ラウンド終了間際には飛びヒザ蹴りも見せた。  2R、ローから始まると島田がいきなり組み付いてボディロックから小外でテイクダウン。マウントから起き上がろうとするエゼキエルのバックを取りに行くが返されたため立ち上がる。再びテイクダウンした島田がマウントからバック、今度はバックマウントまで。背後からのパンチで削り、最後はチョークを極めた。 [nextpage] ▼第3試合 DEEPウェルター級 5分2R〇コマネチゆうた(Y&K ACADEMY)[判定3-0]※20-18×3×チョウ・テギ(フリー)  強力な右ストレートを武器にスダコンガ、涌井忍をいずれも1R KOに降しているゆうた。チョウは、2011年に大西健太郎、2021年4月に高橋弘に勝利も、2021年12月に秀虎に判定負け。  1R、右カーフキック中心のコマネチだが、ワンツーを放つとチョウに組まれてケージに押し込まれるという展開が続く。チョウも押し込んだ先のアクションがなくブレイクが多い。  2Rも右カーフを蹴って左右フックにつなげていくコマネチ。チョウはやはり組みに行くがケージに押し込んでからの先の展開が作れない。コマネチが右カーフ&ローを蹴って前に出ながらパンチにつなげ、判定3-0で勝利した。 [nextpage] ▼第2試合 DEEPバンタム級 5分2R〇岩見 凌(KIBAマーシャルアーツ)[判定2-1]※19-19(マスト:岩見)、19-19(マスト:コマネチ)、19-19(マスト:岩見)×コマネチ竜太(Y&K ACADEMY)  長身の岩見は、2021年3月に16人参加の「DEEPフューチャーキングトーナメント2020」バンタム級で準優勝。決勝では八尋大輝の足払いからのパウンドでTKO負けだった。  コマネチ竜太は、2021年9月の浜松大会で青田剛に判定負け後、2021年10月に小原卓にリアネイキドチョークで一本負けしている。  1R、ジャブとストレートの応酬。岩見は右カーフも蹴る。コマネチの右フックで岩見はフラッシュダウン。岩見が組んでヒザ蹴りもローブローに。再開後も両者ワンツーの打ち合いを見せた。  2R、蹴りを多用する岩見だがコマネチのパンチを被弾。ならばと組みに行きボディロックから1度はテイクダウンを奪うがその後はケージを背にするコマネチをテイクダウンすることが出来ない。最後は岩見がラッシュを仕掛け、判定2-1での勝利を収めた。 [nextpage] ▼第1試合 DEEPフェザー級 アマチュアSPルール 3分2R〇田中ユラ(Y&K ACADEMY)[2R2分12秒 TKO]×岡野雅司(パラエストラ東京)  1R、田中が右アッパーを織り交ぜながらパンチ&ミドルの連打で攻め、岡野はテイクダウンを仕掛けていく。岡野が首投げから袈裟固めで抑え込んだ。  2Rも打撃で攻め込む田中が右ストレートをヒットさせ、ケージに追い込んでの連打で一方的になったところでレフェリーストップ。
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