K-1卒業発表からその後の木村に密着したドキュメンタリー映像が公開された(C)ABEMA
2021年12月4日(土)エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第1競技場)『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN』にて、“K-1 FINALマッチ”を行うK-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO)のドキュメンタリー映像『なぜ 木村“フィリップ”ミノルはK-1をやめるのか』が、ABEMA格闘CHの公式YouTubeチャンネルで公開された。
突然の「今回をK-1のラストマッチにしようと思っています」との発表が行われた記者会見に向かう前から始まるこのドキュメンタリーでは、木村の練習や撮影などに1カ月間密着しているほか、インタビューで構成されている。
父に買ってもらったグローブとサンドバッグで映画『ロッキー』に憧れて遊んでいたこと、キックボクシングを始め、K-1に上がるまでを振り返り、「僕、試合が怖いんですよ」と意外な本音を吐露。「ただあの時の姿(憧れていたK-1ヘビー級のスターたち)になりたいってだけだから、格闘家としてベルトを持ちたいとか、この選手に勝ちたいとかっていう目標のも力じゃないから。試合をすることが喜びじゃないし、なので試合は基本的に怖いし、そんな好きじゃないし、だからこそリングを早く出たいって言うか」と話し、試合は「処刑される時間が迫っている感じ」だという。
また、K-1が持つ魅力は「リベンジ」だと言い、負けてもまた這い上がる、「負けても終わりじゃないのはK-1選手にしかない魅力」だとし、自分の格闘キャリアはまさに負けて這い上がることの連続だったと『ロッキー』と重ね合わせた。
最後に木村は「なりたかった自分、夢を実現させるためには今、ここの枠を出ないと形にならないなって思ったんですよ。自分がやってきたキャリアは勝ったり負けたり。負けもたくさん経験してきたキャリアなので、そういうキャリアでも世界トップになれる、チャンピオンに就けるっていう僕がやってきたリベンジ精神の素晴らしさを格闘技自体に根付かせたいですね」と語る。
木村が選ぶ道は噂されているONEなのか、リベンジを兼ねたMMA再挑戦なのか、それとも『ロッキー』を体現するためのボクシングなのか。木村のK-1 FINALがメインイベントで行われる『K-1 WORLD GP 2021 JAPAN~スーパー・ウェルター級&フェザー級ダブルタイトルマッチ~』は、当日ABEMAにてライブ中継される。試合後に木村の口から次のステップが語られるかどうかにも注目だ。