準決勝で対戦する井上(左)と扇久保。会見で扇久保は井上に対しての想いを口にした
2021年11月30日、都内にて大晦日『Yogibo presents RIZIN.33』(さいたまスーパーアリーナ)のカード発表会見が行われた。
2021年6月から開幕した16人参加の「RIZINバンタム級JAPANグランプリ」の準決勝&決勝がワンデーで行われ、準決勝の2カードおよびリザーブマッチのカードが発表された。
▼RIZINバンタム級(61.0kg)JAPANグランプリ準決勝(2)5分3R
扇久保博正(パラエストラ松戸)
井上直樹(セラ・ロンゴ・ファイトチーム)
扇久保は、元修斗世界フライ&バンタム級王者。2016年にUFCの登竜門「TUF」で準優勝もUFC入りならず。公式戦7連勝で、2018年7月にRIZINに初参戦。堀口恭司との5年越しリベンジマッチも判定負け。以降も6勝1敗と強豪ぶりを発揮している。
元谷友貴、石渡伸太郎に判定勝ち後、2020年8月に朝倉海と「RIZINバンタム級王座決定戦」で対戦も、1R、サッカーキックでTKO負け。同年11月に瀧澤謙太にダウンを奪う判定勝ちで再起を飾ると、2021年6月のGP一回戦で春日井“寒天”たけしとの再戦を右拳を傷めながらも判定勝ち。同年9月のGP2回戦で大塚隆史にも判定3-0で勝利。準決勝進出を決めていた。
会見で扇久保は「僕はあの時から、心の底から幸せだと思ったことはありません。5年前、僕はUFCの切符をつかみかけました。でもその夢の切符をつかんだのは当時19歳の彼(井上)でした。このトーナメントが始まってから、僕は井上選手のことしか見えていません。リングの上でやっと会えるのが楽しみです。必ず勝ちます。そしてこの4人の中で最後に笑っているのは僕です」と、UFCに出場した井上とどっちの実力が上なのかを証明すると厳しい表情で語る。
対する井上は、元UFCファイター。UFCで1勝1敗もUFCフライ級戦線縮小の余波を受け、日本に主戦場を移すとDEEPを経て、2020年2月にRIZIN初参戦。トレント・ガーダムに判定勝ち後、渡部修斗、 元谷友貴を相手にいずれもリアネイキドチョークで1R 一本勝ち。2021年6月のGP一回戦で石渡伸太郎を右フックでダウンを奪ってのサッカーキックで1R TKOに下すと、同年9月のGP2回戦で金太郎に判定勝ち。ベスト4進出を決めている。
会見で井上は、「今回準決勝・決勝も勝って優勝して、しっかりいい形で今年最後を締めくくりたいと思います」とクールに語った