MMA
インタビュー

【RIZIN】2年ぶり復活の征矢「病気になる前よりはるかに強くなっている」&浅倉カンナ「苦しかったときを知っているので一緒に勝ちたい」

2019/05/26 07:05
6月2日(日)兵庫・神戸ワールド記念ホールにて開催の『RIZIN.16』に出場する、征矢 貴(パラエストラ松戸)と浅倉カンナ(同)の公開練習が5月24日、パラエストラ柏にて行われた。 征矢は1Rのミット打ちの後、内藤のび太とMMAマススパーリング。テイクダウンからリアネイキドチョークやカーフスライサーなどの寝技とともに、4点ポジションでの頭部へのヒザ蹴り、サッカーキックなどRIZINルールに適応した動きも見せた。 浅倉は鶴屋浩代表の持つミットにサウスポー構えから右前蹴り、左ストレート、左ミドル、パウンドなどを打ち込むと、男子選手を相手にスパーリング。ダブルレッグテイクダウンからパスガード、バックマウントからのリアネイキドチョーク、ノーアームギロチン、三角絞めなどで次々とタップを奪っていった。 練習後は、先輩・征矢と後輩の浅倉が並んでの質疑応答に。扇久保博正や内藤のび太、仙三、富松恵美らが見守るなか、征矢は難病から2年ぶり復活の想いを語り、その闘いを同じチームとしてともに共有した浅倉は「一緒に勝ちたい」とエールを送り、自身のRIZINでの再起戦の勝利を誓った。 浅倉「どこでも対応できるように練習してきた。試合で出せれば勝てる」 ──お二人とも現在の仕上が具合をお願いします。 浅倉 試合まであと1週間ちょっとですが、ここまで順調に来れたので、あとはしっかり体重を調整すれば完璧かなと思います。 征矢 僕も今回はいつもより2kgくらい契約体重が重いのですけど、その分、減量が楽でかなりいい練習もできています。しっかり追い込めたので、あとはやるだけです。 ──征矢選手は久しぶりの試合(2017年5月の清水清隆戦以来)ですが、以前と比べて今の仕上がりは? 征矢 2年くらい病気で休んでたんですけど、病気になる前よりはるかに強くなっている実感があります。以前よりも仕上がっていると思います。 ──SNSでは弱気な時期もありましたが? 征矢 そうですね。やっぱり体調が悪いと精神的にも良くないと言うか、ちょっと弱気な面も出てくる時期もあったんですけど、今はもう体調もバッチリなので、メンタル的にも体力的も以前より強い状態に出来ています。 ──差し支えなければ、どんな病気だったのでしょう? 征矢 原因不明の病気で、内臓に炎症が起きる病気で、僕は大腸に炎症が起こって。身体の一部に炎症が起きると熱も出るし、一日20回、30回とトイレに駆け込むような感じで、正直、日常生活もままならないというような病気でした。良くなってきたのは今年に入ってからですかね。(※征矢は自身のSNSでクローン病を告白。全消化管に非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されている) ──オファーが来た時の感想を教えてください。 征矢 まさかRIZINからオファーがくると思っていなかったので、来た瞬間、一瞬、息が止まったと言うか。断る理由もないし、格闘技をやっている人なら誰しもが憧れている舞台なので、もうすぐに鶴屋(浩・パラエストラ松戸代表)さんに「出ます」と言いました。 ──修斗でのタイトルも狙って行く? 征矢 僕は修斗の選手なので、修斗でベルトを巻くのが格闘技を始めた時からの目標なので、それは変わらないです。 ──浅倉選手、試合が決まってから山本美優という存在は大きくなりましたか? それとも小さくなりましたか? 浅倉 そうですね……もともとすごく大き過ぎたんですけど、自分のなかで大きくし過ぎると戦い辛くなってしまうので、昔のレスリングの頃から知っている美優選手と考えずに練習をやってきました。今は大きくなり過ぎてはないです。 ──どんな試合を見せたいですか。 浅倉 できれば、理想は一本で勝ちたいんですけど、厳しい戦いになると思っています。その中で自分の成長した姿が見せられたらいいかなと思っています。 ──山本選手は浅倉選手のお母さんとほとんどと同じ年齢(44歳)ですが。 浅倉 そうらしいんですけど、そんなこと考えていてはダメだと思うし、甘くはみていないので、しっかり戦いたいです。 ──女性として、その年齢でリングに上がっていることへのリスペクトなどはありますか。 浅倉 リスペクトはありますね。自分は格闘技で精一杯なので。その中で子供もいるし、頑張んなきゃいけないことが何個かある中で、同じリング立っているのは本当に尊敬します。 征矢「セコンドから背中を見ていた。カンナ、意外と本番に強い、ハートが強いなって」 ──征矢選手、対戦相手の川原波輝選手とは距離も異なり、タイプも異なると思います。どのようにとらえていますか。 征矢 打撃は越智(晴雄・現DEEPストロー級王者)選手をもう一歩というところまで追い詰めたと聞いているので、やっぱり空手──独特な距離感が強いんだろうなと印象です。ビデオはちらっと見ました。 ──その遠間から飛び込む打撃に対しての対策は? 征矢 僕が止まってたら向こうも戦いやすいと思うので、僕も出入りや左右の動き、足を使って戦っていきたいです。 ──公開練習では、流れのなかでグラウンド状態での頭部への蹴りなどRIZINルールに適応した動きを見せていました。 征矢 それをやってみたくて、すごく楽しみで。普段、修斗ではサッカーボールキックができないので、スパーリングでしっかりやって本番で出せるように練習してきました。 ──征矢選手が苦しい時期を知っている浅倉選手から見て、征矢選手の取り組みをどのように感じていましたか。 浅倉 本当にもう、(RIZINでの)復帰戦が同じリングということがすごい嬉しくて。鶴屋(浩)先生から「今年は復活の年にしようと」と言われていたので、道場の人たちもみんな復活して、こうして征矢くんも復活できたのですごく嬉しいです。やっぱり苦しかったときを知っているので、その分、一緒に勝ちたいという気持ちがすごく強いです。 ──浅倉選手が山本選手に上回っている点は? 浅倉 一個一個でいったら美憂さんの方がズバ抜けている部分はあるんですけど。やっぱり総合格闘技というのはレスリングだけでもないし、そういったなかで、全体でトータル的に戦えるのは自分じゃないかなと思います。 ──子供の頃、レスリングで指導など山本選手と接点はありましたか? 浅倉 いや、一方的に知ってるだけで、接点はなかったですね。 ──今日は柔術の極めを見せましたけど、テイクダウンされてからの対策は? 浅倉 試合にならなきゃわかんないんですけど、場面場面でどこからでも対応できるように練習してきました。あとは試合で出せれば勝てると思います。 ──征矢選手はRIZINルールに慣れた浅倉選手から何かアドバイスは? 征矢 そうですねー(笑)。 浅倉 自分はそんな大先輩にできないです(苦笑)。 征矢 アドバイスはないですけど、(浅倉の)セコンドについてその背中を見ていたので、カンナ、意外と本番に強い、ハートが強いなと思っていました。そういうところは見習いたいです。 ──浅倉選手は今年は何大会くらい出たいですか? 浅倉 自分から出たいと言ったことはあまりないんですけど、あと2戦はやりたいですね。6月以降にあと2戦くらいはやりたいかなと思っています。 ──RENA選手のBellatorマジソンスクエアガーデン大会での試合決定についてはどう感じていますか? 浅倉 本当にすごいことだと思いますね。自分は勝ってはいますけど、やっぱり憧れだし、尊敬する選手なので、RENAさんの復帰も嬉しかったし、またジョシカクのトップとして海外に出て行くRENAさんを本当に尊敬にしていますね。そんなに簡単なことではないと思うので、それを成し遂げているRENAさんを、昔も今も変わらず尊敬しています。 ──自分も海外に出たい? 浅倉 自分も海外に出てみたいですね。
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表紙&巻頭は、8月9日&10日「RIZIN」でバンタム級王座決定戦を争う扇久保博正×朝倉海のリアルフェイスオフ。世界で強豪が集う「黄金のバンタム級」も大特集! 「語り継ぎたい日本人対決」も収録。
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