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【RISE】江幡塁、鈴木真彦にリベンジして那須川天心ファイナルマッチの相手へ「自ずとそういう声が上がってくるんじゃないかなと信じています」

2021/11/04 14:11
 2021年11月14日(日)大阪・丸善インテックアリーナ『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』にて、Super Fight!のバンタム級3分3R延長1Rで、RISEバンタム級王者・鈴木真彦(山口道場)と対戦する江幡塁(伊原道場)が3日(水)都内所属ジムにて公開練習を行った。  江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座、WKBA世界スーパーバンタム級王座、KING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻いた。兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持つ。2020年11月の「那須川天心挑戦者決定トーナメント」の準決勝で鈴木真彦に敗れ、今年2月のRISEで拳剛を初回KOして再起を飾った。戦績は42勝(22KO)3敗3分。  公開練習ではシャドーの後にミット打ちを行い、伊原道場伝統の奇麗なワンツーを中心にジャブ、ワンツー・左フック、左右ミドルを叩き込んだ。 「凄く絶好調に仕上がってきています」と自信満々の表情で話す江幡は、「けっこう疲労のピークをずっと迎えてきて。今日もピークでの練習なんですけれど意外と疲れがとれていていい感じだと実感しています」と、ハードな練習を毎日していても疲労が抜けているという。  約1年ぶりの再戦で「気持ち的にも相当高いモチベーションです。再戦は得意な方なのでやりがいを感じていますし、高いモチベーションで挑めているのか身体的にもいいのかもしれない」と、精神面も充実。「1年間の評価をするにはいい計りになっているし、モチベーションになっています」と、この1年間やってきた成果を計れる試合になるとした。  その進化については「鈴木選手と対戦してみて、微妙なところですが今までヒジで対応していた部分とか組みで防いでいたり距離感を潰していたりとかしていた細かい技術の修正をしないで(RISEルールに)挑んできたので、そこで自分の持ち味を出せず敗北してしまった。1年前に鈴木選手と戦えて自分の足りないところがまじまじと見えたので、今回は1年間かけてフィックスしてきました。今回はRISEルールにアジャストして臨めます」と、RISEルールでの戦い方が修正できたとする。 「前回は鈴木選手の強さや上手さを肌で実感することが出来ました。前回は自分の迷いが出ていたのがあって。自分の戦い方があって、普段なら防げるところが防げなかったり、ヒジで対処していたところが出来ずに細かいところに迷いが生じた。それを1年かけて修正してきたんです」  具体的には「ミット打ちでの距離感、マスで気を付けることの復習、全然今までと違うトレーニングも取り入れてスタンスを変えてみたりバランスの位置を変えてみたりというのをやりました」と徹底してRISEルールに特化した練習を重ねた。  では今回は前回と全く違う展開になると予想しているのかと聞かれると「展開は分からないですが、鈴木選手も気持ちが強い選手なので前に出て来ると思うし、それを意識して勝つためにトレーニングしてきたので1年前と全く違う僕になっています」と、自分が1年前とは全く違うと答える。鈴木の弱点を見つけたのかとの問いには「相手よりも自分自身に向いているのが多いですね。彼のジャブ、ワンツー・ボディとか癖としてあるので 前はそれにヒジに合わせるのがセオリーだったのでそのヒジを合わせられない距離感でどうするかをやってきました」と、相手に対しての戦略的なことよりも自分自身の戦い方を変えることの方が大事だったという。  双子の兄である睦も7月にRISEに初参戦したが、風音に延長戦の末に判定2-1で惜敗。「彼の試合からも影響を受けましたし、そういうところからしても1ミリのぬかりもなくトレーニングしました」と、睦の敗戦も研究済みの様子。2月の拳剛戦での初回KO勝ちにもその成果が出ていたのかと聞かれると「本当は3Rくらいやって試したかったんですが、1Rでしっかり決まるものが決まって倒せて、いい試合になってよかったと思っています。でも、あれとは全く比べ物にならないような自分になっていますね」と、さらなる進化を遂げているようだ。  鈴木との再戦は「負けてから、必ず再戦しようと思っていました。だからこの短期間でリベンジさせてもらえることに驚いています。チャンスをもらったので、この試合は僕が勝たないと意味がないかと思っていますので、しっかり勝たせてもらって格闘技、RISEを盛り上げたいです」と、必ずリベンジすると誓っており、思ったよりも早くその機会が訪れたとする。  バンタム級戦線については「55kgにはいい選手がまだまだ出てきていますよね。もっと盛り上げられると思う。鈴木選手も天心選手にリベンジ戦で負けましたが、凄く成長を感じているのでこれから55kgを盛り上げると思います。さらに盛り上げられるように、僕も鈴木選手も55kgでトップだと思っているので、トップを突っ走って引っ張っていく姿を見せたい」と、バンタム級をさらに盛り上げていきたいとした。  その55kgのトップを独走する那須川天心とは、2019年大晦日のRIZINで対戦し、1R2分46秒でKO負けを喫している。那須川は残り2試合しかないが「しっかり鈴木選手との再戦でリベンジした姿を見て、どこまでアジャストしてどこまで変わったのかが皆さんにも分かれば、自ずとそういう声が上がってくるんじゃないかなと信じています」と、鈴木戦でインパクトある勝ち方をして“那須川と江幡の再戦が見たい”との声がファンから上がってくればやりたいと望んだ。  また、兄弟の夢であるラジャダムナンスタジアムの王者になるという目標についてどうなったのかと聞かれると、「打倒ムエタイの夢は変わらずに持ち続けています。コロナの時期でその試合が出来なくなっているので、吹っ切れたというのが現実です。そこを吹っ切れなかったから、どうしても技術の変化をどこまで振り切っていいのかというのが悩みどころでした。若い時の気持ちだと強い選手は何をやっても強いと思っていたんですが、実際に戦ってみるとルールの違いは大きいものがあって。そこの壁に直面して悩んだ挙句、この時期だからこそ思い切り振り切れたので。今は全くそのこと考えず、RISEでしっかり輝けることだけを考えて全てをそこに懸けています。こういう時期だから変化がたくさん、いろいろな部分であるじゃないですか。そこで今までと同じようにやっていくのは凄く大変で。だからこの時期に学ばせてもらったのは、振り切ることですかね。今しか見てないのが現実で、次のことになったら次に考えればいいみたいなシフトにチェンジしてきました」と、今はRISEに集中しているとした。
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