グラップリング
レポート

【UNRIVALED】米倉が門脇をヒールで極める。水垣は本間に粘り勝ち、野村優眞が見事なIPPON勝ち!

2021/11/03 15:11
 2021年11月3日(水・祝)都内UNRIVALED特設会場にて、グラップリング大会『UNRIVALED 1』が開催された。試合の模様は、TIGET LIVE配信された。  水垣偉弥、朴光哲、清水清隆、北田俊亮、門脇英基、河名マスト、須藤拓真、石井逸人、小谷直之、山北渓人らMMAファイターとグラップラーたちが激突する同大会は、ポイント制グラップリング大会。ポイント差または関節技や絞め技によるIPPONの先取で勝敗が決まる。  タックルや投げ技によるテイクダウンが+2ポイント。投げ技で背中から着地した場合はIPPON。それ以外は+2ポイントとなる。さらに、マウント、サイドポジション、バックマウントが+2ポイント。ガードポジションからトップポジションに移行するスイープにも+2ポイント。抑え込まれた状態から脱出すると+1ポイントが加点される。  また、サブミッションを仕掛けられている状態から腰上まで持ち上げるとブレイク。マイナスポイントとして、自ら座って相手を引き込むと-2ポイントの減点となる。 UNRIVALED 1 ▼第12試合 フェザー級(-65.8kg)UNRIVALEDルール×門脇英基(URUSHI DOJO)[4分11秒 ヒールフック] ※外ヒール○米倉大貴(IGLOO) 2度の引き込みで-4Pの米倉は足関節を狙うもサドルに組ませず凌ぐ門脇は横回転してエスケープ、米倉は足関節狙いからトップに変え、バック奪い2Pを奪い返すとトップから50/50、外ヒールフックを極めた。  試合後、米倉は「門脇さんのヒールのディフェンスがすごくうまくて、トップを選択してパスを狙い、50/50の攻防から内ヒールも門脇さんのディフェンスがうまかったので外ヒールを極めました。両方を狙っていて。僕とやりたいという人がいれば、出来れば今回は重い階級だったので、適正体重でやりたいという人がいればやりたいです」と語った。 [nextpage] ▼第11試合 フェザー級(-65.8kg)UNRIVALEDルール○水垣偉弥(Belva)[2-0]×本間祐輔(PARAESTRA)  本間のアームドラッグからのバック狙いをスクランブルで立ち上がった水垣。組み手争いからダブルレッグテイクダウンで2P獲得。ハーフガードの本間に首をとらえながらパスを狙う水垣。  いったん体を離すが再びガードの中に入って行く。本間もニーシールドから右で脇差し、スイープ、潜り狙うが潰す水垣。15分を上で凌ぎ、白帯時代から得意としているダブルレッグテイクダウンのポイント差で勝利した。 「(15分間)集中力が持つかが一番心配でしたが何とか持ちました。細かいのは向こうで、僕は基本に忠実にやりました。MMAの最後の方は悲壮感で辛い気持ちで試合を迎えていましたが、今回は楽しく迎えられました。ありがとうございました。(今後は)お話があれば」と笑顔を見せた。 [nextpage] ▼第10試合 フェザー級(-65.8kg)道衣ルール○野村優眞(PATO STUDIO)[9分45秒 IPPON]×宮川太暉(FREE)  野村のシングルレッグに内股を合わせようとする宮川。それを潰してテイクダウンを連続で決めて6P先取の野村。マウントから肩固め狙いもブリッジの宮川が場外。クローズドガードから中央再開。スイープしバックまで奪う野村は12-0に。投げを狙う宮川。野村のタックルを払い腰で投げた宮川が2Pを奪う。スタンド同じく野村のシングルレッグに帯を持ち、内股で投げようとする宮川に、野村は小外から投げ返して背中を着かせてIPPON! 「(柔道を)ちょっとやりたくなっちゃいました。道衣で試合をさせていただければ」と継続参戦を語った。 [nextpage] ▼第9試合 道衣 ウェルター級(-77.1kg)道衣ルール×萩原匡平(ストライプル取手)[1分48秒 ブルドッグニーバー] ※ハーフガードからのニーバー○福島聖也(CARPE DIEM ASHIYA) 「(極め手のブルドッグバーは)岩崎先生から習っています!」 https://twitter.com/eliotkelly/status/1251756790888296449?s=21 [nextpage] ▼第8試合 ライト級(-71.5kg)UNRIVALEDルール○樋口翔己(パラエストラ吉祥寺)[14分35秒 腕十字]×小谷直之(RODEO STYLE)  アームドラッグの樋口にテイクダウン合わせた小谷が2P先取。さらにダブルレッグテイクダウンで2Pを追加。下の樋口はハーフガード。立つ小谷にシングルレッグは樋口もそこにギロチンチョークを仕掛け、ガードの中に入れて絞るのは小谷。腰を上げた凌ぐ樋口は首を抜く。4-2。  樋口のタックルをがぶり、逆にダブルレッグテイクダウンの小谷はパスを狙うがスイープした樋口が6-4。シングルレッグから立ち上がってきた小谷の脇をすくい潰して、残り30秒を切ったところで足をかけて腕十字を極めた。  樋口は、「たまたまです。(リードされ)めっちゃ焦っていました。(クローズド)割れないなと思い、小谷選手が付き合ってくれたんで相手あってのことでした。(今後も)MMA選手とやりたいですね。レスリングが苦手なんで勝負できるようになりたいです」と語った。 [nextpage] ▼第7試合 ライト級(-70.3kg)UNRIVALEDルール○須藤拓真(X-TREAM EBINA)[3分52秒 ヒールフック]×北田俊亮(TOKYO MMA NORTH)  引き込み、三角絞め狙う須藤。頭抜く北田の抜き際を足を狙うが、北田も掴ませず。ハーフから足関節を狙う須藤はサドルからヒールフックを極めた。「一番の得意技です。誰でも問題なく極められる、誰でもいつでもいまのヒールでブッ倒すんで」とマイク。 [nextpage] ▼第6試合 フェザー級(-65.8kg)UNRIVALEDルール○清水清隆(TRIBE TOKYO M.M.A)[ポイント0/-2]×竹浦正起(CARPE DIEM MITA) レッグドラッグから引き込み、シッティングガードから仕掛ける竹浦がバックに回るも清水は足をかけさせずエスケープ。竹浦-2Pのまま。インバーテッドガードからも清水に近づく。足首から持って外に出て上からパスを狙うのは清水。  しかし竹浦の引き込みには手首取りを切る。清水がバッティングでカットし中断も再開。ガードの中に入って行く清水は腰を抱き、竹浦の足の手繰りをさせず。三角絞めを狙う竹浦を清水が防ぎブザー。竹浦が-2Pのまま清水が勝利した。  ポイント勝利した清水は、「足狙ってきているのは分かったんで(竹浦がポジションを譲ってきたときも慎重に)勝ちがすべてなんで。今後はオファーがあれば、でも今日の勝ち方じゃ」と苦笑した。 [nextpage] ▼第5試合 ライト級(-71.5kg)UNRIVALEDルール×朴 光哲(Free)[-6/8 ポイント]○坂本将典(SKレスリング アカデミー) 立ちレスリングで朴の頭を落とし、前足掴み3つのテイクダウンを重ねる坂本が6P先取、サイドも奪う。立ち上がる朴はジャンピングガードで引き込み三角絞め狙いもかつぐ坂本が8点。朴は-2P。スタンドで頭を下げさせギロチンチョークを狙う朴。すぐに頭を抜く坂本に2度引き込む朴は-6P。坂本が勝利した。  試合後、坂本は「レスリングをやる私にとって、足を取られたりガードにならないように注意しました。普段はレスリンングを指導して、トイカツ道場でグラップリングをしています。レスリングはまだまだ発展します。こうしてレスリングで戦えるフィールドは広がっていくといいと思います」と語った。 [nextpage] ▼第4試合 ライト級(-70.3kg)UNRIVALEDルール○河名マスト(LOTUS SETAGAYA)[ポイント2/-2]×村山大介(MASTER JAPAN) 自ら引き込みマイナス2Pの村山だが、デラヒーバからバック狙い、ディープハーフから足を挟みボディロックする村山に河名は小手に巻きバックテイクを凌ぐ。いったん離れた村山はハーフガードに。ネルソン狙う河名に首抜きガードからデラヒーバ狙う村山。  右足を差し込む村山を剥がす河名は、ガードからデラヒーバでスタンドバックにつく村山を再び小手に巻き凌ぐ。正対する村山は腕十字狙いを外し、がぶりからフルネルソン&マウントへ。首を外した村山にがぶる河名はバックテイク、リアネイキドチョークを狙うが、村山は後ろ手を剥がし防御。村山がマイナス2Pのまま、河名が勝利。  マット上で河名は「(グラップリングの試合は)初めてです。心の準備が足りなかったです(苦笑)。普段はグラップリング、MMAの練習で、足関節だけ注意しました」と語った。 [nextpage] ▼第3試合 ウェルター級(-77.1kg)UNRIVALEDルール×飯塚 優(GLEAT)[10分32秒 エビ固め]○小林潤矢(PARAESTRA八王子)  飯塚のカニ挟みからの仕掛けを切る小林がスタンドからテイクダウン。マウントからエビ固めでタップを奪った。試合後、小林は「腕十字を狙ったんですけど、たぶん…お腹が苦しくてタップしたんだと思います。また次回があれば道衣もあれば。もともと国士館柔道部出身なので」とコメントした。 [nextpage] ▼第2試合 フライ級(-56.7kg)UNRIVALEDルール×山北渓人(REVERSAL GYM SHINJYUKU Me,We)[2分38秒 ヒールフック]○吉永 力(TRI-FORCE BJJ) 引き込んでマイナス2点も足関節を極めた吉永「最近練習していました。今日はヒールしか狙っていませんでした。レスリング力が無いので足関節のみですね」 [nextpage] ▼第1試合 フェザー級(-65.8kg)UNRIVALEDルール×寒河江寿泰(今成柔術)[ポイント-2/1]○石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A) 寒河江の三角絞めをリフトし下ろす石井。石井のテイクダウンに寒河江は後ろ三角絞め、腕十字狙いも外して石井がポイント2-1勝利。「危ないシーンは何回かありましたが根性で逃げました。練習だぇは格闘技だけは好きなんで。また機会があれば戦いたいと思います」(石井)
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