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【GRACHAN】極真空手世界王者からMMAに転向した上田幹雄が初会見「3年以内に世界へ行きたい」宮田和幸コーチも素質に太鼓判「打撃が今まで見たことがないくらい強い」

2021/10/25 20:10
 2021年10月25日(月)都内にて、2019年の国際空手道連盟極真会館(松井章奎館長)第12回世界大会優勝者・上田幹雄のMMA転向決意表明会見が行われた。  上田は高校時代から頭角を表し、2013年第30回全日本ウェイト制空手道選手権大会軽重量級優勝、2015年第11回全世界空手道選手権大会第6位、2018年第50回全日本空手道選手権大会優勝などの実績を収め、2019年11月に開催された「第12回オープントーナメント全世界空手道選手権大会」で24歳にして優勝。2003年に開催された第8回大会以来、実に16年ぶりに空手母国である日本に世界王座を奪還。2021年4月には極真最大の荒行・百人組手にも挑戦した(60人でドクターストップ)。身長186cm、体重104kg。26歳。  その後、8月31日をもって極真会館を退会したことを極真会館が発表。9月5日には幕張ベイパークアリーナにて開催された『GRACHAN 50』でMMA転向を正式表明していた。  GRACHAN岩崎ヒロユキ代表は「いろいろな部分が整って、やっと答えられる環境になった」と記者会見を行うことになった理由を説明。会見には上田と岩崎代表、そしてBRAVE GYMの宮田和幸代表が出席。上田がBRAVE GYM所属となったことが発表された。 (写真)9月のGRACHANでMMA転向を表明 上田は「8月いっぱいで極真会館を退会して9月よりMMAに転向したBRAVE所属の上田です。転向の一番の理由は、空手を20年やって来ましたがその強さを証明したいと思ったからです。故・大山倍達総裁が『空手バカ一代』であったように異種格闘技戦で空手の強さを広めたように、どうやったら空手を広められるかと考えた時に、現時点でいろいろなルールがある中でミックスされたルールであるMMAに転向を決めました」と、「空手の強さを証明するためにMMAに来た」と挨拶。  MMAへの転向は「どうやったら空手の強さを広められるかと考えたのは、全日本で優勝した時です(2018年)。日本で王者を獲った時にトップに立って、どうやったら空手を広められるのかなと常に考えていました。その中で大晦日の格闘技を見たりして、自分がやるべきことはそういうところなのかなと、その流れの中でMMAをやりたいと思いました。元々、K-1ファイターになるのが小学生の頃からの夢だったのもあります」と、3年前から考え始めていたという。 (写真)左から岩崎GRACHAN代表、上田、宮田BRAVE GYM代表 立ち技ではなくMMAを選んだのは「ルール上で何でもありのMMAでやることに意味があると思いました」とした。中学の部活で柔道と相撲を3年間経験しており、「両方ともMMAで活かせるまでのレベルには行ってないですが、抑え込みの仕方やどういう身体の状態が抑え込まれやすいかなどの基礎は知っています。組み合いで言えば何が悪い状態なのかは頭の中にあるので、この状態でやられてしまったというのは感じることが出来ます。なのであとはその頭と身体を一致させる作業が必要です」と、組み技の基礎は分かっているとした。  空手の強さを証明したいと思ったきっかけを聞かれると、「何がきっかけというよりも空手が本当に好きで見ていて、あの当時の輝きは衰えているんじゃないかなと。そういうところに選手として申し訳ない気持ちと、どうやったらもっともっと世間に知っていただけるのか。それを常々考えていました」と、空手の現状を憂いたからだとする。  練習を始めてまだ3カ月弱、本格的には9月から始めた。指導する宮田代表は「岩崎代表から(上田の)紹介を受けました。転向して寝技はまだ始めたばかりですが、打撃が本当に今まで見たことがないくらい強いです。あとは倒されないようにレスリングを強化すれば海外でも活躍できると思います。私が日大レスリング部のコーチもしているので、そこで全日本優勝選手や世界ジュニア優勝選手とも練習をさせています。今すぐ出ても日本の重量級だったら勝てるので、そろそろ行こうかなと思っています」と、上田の打撃を高く評価。国内だったら今すぐにでも戦えると太鼓判を押した。 「レスリングの練習に連れて行っているんですが、元々柔道をやっていたので組みに対するアレルギーが全くなくて、私もレスリングを一緒にやりましたが身体が凄く強い。空手出身のMMAで活躍している選手がいますが、私はレスリングと空手はMMAに合っていると思っていて、彼も活躍できると思っています」と宮田代表。  気になる顔面パンチの適応力については「BRAVEの重量級だと川中(孝浩=2010年DEEPフューチャーキングトーナメント ミドル級優勝)とやってもパンチでも普通にやれています。ガチのスパーではありませんが、ほとんどパンチは見えていると思う。私もいろいろな選手を見ていますが、上田選手は特殊な蹴り技で、見えない角度から来るのでMMAに来たら凄くみんなビックリすると思います」とすでに心配ないと言い、得意の蹴り技もMMAで活かせると評価。  上田自身も「そこは一番心配していただいた部分ですが、そんなに怖いとかヤバいという意識はないです。ルール上(自分がやってきた)空手に顔面パンチはないですが、型とかで顔面を意識していましたし、ルールに依存していたらそうかもしれませんが、自分は本来の空手が好きなので常日頃から考えてやっているつもりなので、苦手意識はないです」とした。  ボクシンググローブよりもオープンフィンガーグローブの方が素手の感覚に近いからやりやすいのでは、との質問には「それは凄く感じました。ボクシンググローブの方が難しいですね。自分にはボクシンググローブのテクニックがないので。そういう意味でMMAグローブの方が攻撃的な面で言えば凄くやりやすいです。防御は変わりないですが、攻撃面で言えばOFGの方が空手の練習でも使っているのであまり変わりないです」と話す。  気になるデビュー戦の時期について上田は、「そこは周りの方との相談です。デビューして恥ずかしい試合は出来ない。レスリング、寝技は初心者と同じなので一からやって、恥ずかしい試合をお見せしないレベルまでいけばいつでもやりたい」と、しっかりとMMAの技術を身に付けてからデビューしたいと答えた。  そのデビューの場はGRACHANになるのか。岩崎代表は「タイミングになります。日本の格闘技団体でヘビー級がいるのはGRACHANとDEEP、RIZINの三つの選択肢しかない、彼は世界に行きたいとの目標がありますから、その過程でどこでデビューするかは本人と話しますが、GRACHANとは限りません。一発目から世界のローカルな大会かもしれないし、GRACHANかもしれない、またはDEEPかRIZINかもしれません。私はGRACHANにこだわっているわけではなく、純粋に世界で戦える人を応援したい。僕自身はそのつもりでいます。GRACHANは経験の場として必要になってくるとは思います。あとはタイミング次第ですね」と、必ずしもGRACHANでデビューさせたいというわけではないという。  デビュー戦で戦いたい相手はいるかと聞かれた上田は「個人名は分かりませんが、もちろん強い相手がいいですね。挑戦し続けて今があるので、勝てない敵に立ち向かう、それが空手の意識にあるので話が来た相手ならいつでも誰とでもやりますという意識でいます」とする。  そして、目標とする世界最高峰にはどれくらいでたどり着きたいかとの問いには「海外は30歳までには行きたいと思っています。いま26なので、3年以内には行けたらと思います」と語った。
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