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【Krush】3度目の防衛戦決定の新美貴士「クリーンヒットはしない」、挑戦者の篠塚辰樹「自分なら倒せるなと思った」

2021/10/18 21:10
【Krush】3度目の防衛戦決定の新美貴士「クリーンヒットはしない」、挑戦者の篠塚辰樹「自分なら倒せるなと思った」

ツーショット撮影で王者・新美(左)に拳を突き出す不遜な態度をとった挑戦者・篠塚

 2021年12月18日(土)東京・後楽園ホール『Krush.132』の対戦カード発表記者会見が、10月18日(月)都内にて行われた。

 Krushフェザー級タイトルマッチ3分3R延長1Rで、王者・新美貴士(名古屋JKファクトリー)が篠塚辰樹(MASTER BRIDGE SOUND)を挑戦者に迎えて3度目の防衛戦を行う。


 新美は2018年8月からK-1 JAPAN GROUPに参戦し、2020年の「第5代Krushフェザー級王座決定トーナメント」で1回戦が不戦勝、準決勝で優勝候補と目されていた玖村修平を破り、決勝では森坂陸に延長戦の末に勝利して王座に就いた。今年2月には6戦無敗の麗斗を退けて初防衛に成功、6月には岡嶋形徒に1Rわずか16秒でTKO勝ちして2度目の防衛に成功している。5連勝と絶好調だったが、9月のK-1で軍司泰斗に敗れて連勝はストップ。戦績は13勝(5KO)4敗のサウスポー。


 篠塚はボクシングでアマチュア時代にインターハイベスト8の戦績を残し、プロ転向後はA級ボクサーとして3勝(2KO)1敗の戦績。2018年2月にキックボクシング転向し、TEAM TEPPEN所属として2018年2月にRISEでプロデビュー。2019年5月の森本”狂犬”義久戦は因縁の対決として話題となったが、延長戦の末に敗れた。2021年3月にK-1初参戦を果たし、延長戦で小澤海斗を判定2-1で破っている。戦績は8勝(6KO) 2敗。

 新美もまた、高校・大学時代にアマチュアボクシングで活躍し、大学在学時には全日本選手権にも出場を果たしており、ボクシングをバックボーンに持つ選手同士の対戦となった。


 K-1 JAPAN GROUP2戦目にしてのタイトルマッチ抜擢について、中村拓己K-1プロデューサーは「篠塚選手は拳の怪我で試合間隔が空きましたが、年内にできるということでどんな試合がいいかと考えたところ、Krushのリングに立ってベルトに挑むのが面白いと思って両選手にオファーしました」と説明。

 篠塚は「9月の試合が怪我で流れてしまいすいませんでした。復帰戦でKrushのタイトルマッチのオファーをもらったので、とりあえずKrushのベルトを巻こうかと思って試合決めました」と挨拶。

 新美は「篠塚選手との試合が決まって凄く噛み合う試合になると思うので、絶対に勝って防衛したいと思います」と話した。


 それぞれの印象について、篠塚は「体力があってずっと打ってくるけれど華がない王者って感じですね。なので、自分みたいな華のあるヤツが王者になった方がいいと思います」と言い放つ。新美は「パンチのテクニックがあってスピードもあって上手い選手だって印象です」と評する。

「華がない」と言われたことに関して新美は「篠塚選手は面白い選手で、注目度もある選手なので僕もさらに注目されるのかなと思っています。華がある・ないは僕はどっちでもいい。僕は強さを求めているので、強さをもっと突き詰めていきたいと思っているので、何も気にしないです」と返答した。

 連勝がストップした前回のK-1での軍司戦については「前回の負けはいつもの負けと違って意味のある負けだと思っているので、改めて課題を克服してもっともっと強くなれるチャンスなのでそこを練習していきたい」と、今後の糧になる負けだったとポジティブ。


 早いペースで今年3度目の防衛戦になることには「あまり3回目とかは気にしていません。定期的に試合を組んでもらえることがありがたくて。Krushだったら王者なので全部防衛戦に結果的にはなるって形なので。定期的に組んでもらえて、そのたびに強くなった姿を見せていければと思っています」と、定期的に試合がある方がいいという。

 また、篠塚のボクシングテクニックに関しては「パンチだけのルールじゃないので、ボクシングテクニックももちろん大事ですが、僕はそんなにクリーンヒットはしないと思っているので、そこは大丈夫かなと思っていますね」と、篠塚にパンチを当てさせないとした。


 これがプロのタイトル初挑戦となる篠塚は「初めてのタイトルマッチなのですげえ楽しみっていうのはあるっすね。ベルトはとりあえず巻きたかったので、K-1のベルトを獲るためにも、とりあえずKrushのベルトを獲っておこうかなって感じです」と言い、すでに「けっこう3Kジムで練習しているんですが、みんなと話して対策を考えています。今回はいい感じで行けると思いますね」と、すでに新美攻略へ動いているという。

 以前からスタミナに難があると指摘されている篠塚に対し、新美は3分3Rフルに動くエンドレスラッシュの持ち主。スタミナ面に関して聞かれた篠塚は「新美選手のような体力があるわけではないので、最初から倒しに行こうかなと思ってるっす。3分3R、戦うつもりはないっす」と短期決戦を予告。


 その新美独特の戦い方については「いいんじゃないですか。頑張ってますね。特に言うことはないです」とし、新美陣営はパンチの対策を十分にしてくるのではと聞かれると「対策してもしきれないと思うので。軍司との試合を見ても自分なら倒せるなと思った」と、自分のパンチは防ぎきれないと答えた。

 タイトルマッチとしてどんな試合をしたいかと聞かれると、篠塚は「とりあえず倒して勝ちたい」、新美も「僕も倒して勝ちたいです。倒し合いが面白いんじゃないかと思っています」と、両者が「倒す」と口を揃える。


(写真)「試合後に渋谷でパーティーがあるからみんな来て」とちゃっかり宣伝した篠塚

 今大会ではクルーザー級のタイトルマッチも決まっており、ダブルタイトルマッチとなるが、中村Pは「皆さんの期待値、王者としての実績を含めて最終的な試合順を決めたい。あとはどっちの試合を最終試合で見たいか、今日の反応などを見て決めていきたいと思います。多分、ファンの皆さんに喜んでもらえるカードを提供できたと思いますし、K-1でも見たいと思われるくらいの熱のあるこのカードを、あえてKrushのタイトルを懸けてやることに意味があると思うので、ファンの皆さんの声を聞いて最終的な試合順を判断したいと思います」と、ファンの声を聞いてどちらをK-1 JAPAN GROUPの2021年最終試合にするかを決めたいとした。

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