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【Bellator】マイケル・ペイジが母国・英国でドゥグラス・リマに際どい判定勝ちでリベンジ

2021/10/02 08:10
 2021年10月1日(日本時間2日)、英国ロンドンのSSEアリーナにて「Bellator 267: Lima vs. MVP 2」が開催された。  新型コロナウイルスの影響で、1年7カ月振りの開催となった英国大会。メインでは、地元のマイケル・“ヴェノム”・ペイジ(英国)が、前世界ウェルター級王者のドゥグラス・リマ(ブラジル)と対戦した。  両者は2019年5月に対戦。その時はリマがローキック&右アッパーでMVPの顎を打ち抜き、KO勝ちしている。  キャリア初の黒星を喫したMVPはその後、日本大会を含む5大会で5連勝。今回、2年4カ月ぶりの再戦でリベンジを狙う。  対するリマは、2018年9月にアンドレイ・コレシュコフをリアネイキドチョークで極めると、2019年から始まったウェルター級トーナメントの準決勝でMVPにKO勝ち。同年10月にはローリー・マクドナルドとの再戦でも判定勝ちで、3連勝で王座奪還に成功した。  2020年10月にはミドル級に上げて2階級同時制覇を狙ったが、ゲガール・ムサシに判定負け。2021年6月にウェルター級で再起戦&王座防衛に臨んだが、ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)に判定負けで王座陥落。今回の再起戦で、かつて勝利しているMVPと英国で戦う。 ◆Bellator 267: Lima vs. MVP 2 ▼ウェルター級 5分3R〇マイケル・ペイジ(英国)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×ドゥグラス・リマ(ブラジル)  先に入場のリマに続いて、MVPは入場曲をSkeptaが生ラップで歌うなか、花道を踊りながらケージイン。コールに右手を挙げていつものコブラの動きを見せる。  1R、大“MVP”コールのなか、半身に構え、左前足でサイドキックを突くMVPは、リマの右ローにカウンターの右の飛び込みを当ててリマに尻餅を着かせるが、深追いはしないMVP。すぐに立ち上がるリマだが、再び右に尻餅。  立ち上がり圧力をかけ直すリマ。MVPは右を振るがそこにカウンターのダブルレッグでテイクダウンはリマ!  MVPはクローズドガードで、前戦同様に下からリマの両手首を掴んで2分近くを防御。中腰になり手首のクラッチを切るリマに、MVPは下から蹴り上げを見せてゴング。  2R、左前足のサイドキックで牽制するMVP。その飛び込みに左を狙うリマ。ガードを下げたまま小刻みにステップを踏み、飛び込みを狙うMVP。左を振るが、リマは前戦と同じように前足を払いこかす。  スイッチして右足前になるMVPは、右の関節蹴り狙い。オーソドックスに戻し、レベルチェンジからダブルレッグも固執せず離れるMVP。  リマは左ジャブをダブルで突いて詰めるが、金網背に体を入れ替えるMVPがまたも右の飛び込みでリマに尻餅を着かせる。  3R、詰めて左右の左で今度はMVPに尻餅を着かせるリマ! すぐに立ち上がるMVPは飛び込んでの右ヒジを狙う。かわすリマが圧力をかけてニータップ気味にテイクダウン!  クローズドガードのMVPは抱きつくが、それを剥がすリマが中腰から鉄槌へ。MVPは1R同様にリストコントロールする。手首を回してクラッチを切ろうとするリマは、上からヒジも狙うが、決定打にはならずゴング。  判定は2-1のスプリットでMVPが勝利。中盤以降に攻勢に立ったリマだが、地元の後押しを受けたMVPにリヴェンジを許す形となった。  試合後、ビッグ・ジョン・マッカーシーのインタビューにMVPは、「ロンドーン! 」と観客に叫ぶと、「いい試合をしようと思ったけど、出来なかったことを謝りたい。フィニッシュしたかったけど、相手は距離を取っていたし、3度の世界王者はタフだった。ワン&オンリーMVPイズ・バック!」と咆哮した。 [nextpage] 女子フェザー級はマコートが6連勝!メインカード動画も ▼女子フェザー級 5分3R〇リア・マコート(英国・北アイルランド)[判定3-0] ※30-27, 29-28×2×ジェシカ・ボーガ(米国)  マコートはプロデビュー戦のKO負け以降は5連勝(Bellator4連勝)中。2021年5月の前戦ではジャネイ・ハーディングに三角絞めで一本勝ちしている。  対するボーガは2019年にTitan FCでTKO勝ち、Bellatorで腕十字で一本勝ちで2連勝も、2021年4月の前戦でタイタ・ノゲイラに判定負け。3勝3敗の五分の戦績だ。  1R、ともにオーソドックス構え。左の蹴りを掴まれたボーガだが先に組みに行く。体を入れ替えたマコートは近づきヒザを突き上げ、ボーガを小外がけで崩すとテイクダウン! ボーガはキムラグリップ、糸通し狙い。最後はボーガがリバーサルして上でゴング。  2R、互いに遠間から右オーバーハンドのフェイントを見せ合うと、左で差して足を払いテイクダウンはマコート! ヒジを落とすとボーガは金網を蹴って立ち上がると左ハイをガード上に当てる。  マコートはワンツーを入れ、右ストレートから右フックをヒット。ボーガの蹴り足を掴んで足払いでテイクダウンも深追いせず。スタンド勝負を望む。  3R、ジャブ・ローで攻めるマコート。ボーガの入りに前蹴りも当て圧力をかけていく。ボーガも押し返し右を当てるが、マコートも右で打ち返しゴング。  判定は3-0でマコートが勝利。MMA戦績を6勝1敗とした。ボーガはタイタ・ノゲイラ戦に続く2連敗。 ▼フェザー級 5分3R-ロバート・ホワイトフォード(スコットランド)[2R 2分50秒 ノーコンテスト] ※アイポーク-アンドリュー・フィッシャー(英国) ▼ライトヘビー級 5分3R〇ルーク・トレイナー(英国)[2R 2分50秒 ノーコンテスト]※ヒジ×ヤニック・バハディ(英国) ▼ライト級 5分3R〇ティム・ワイルド(英国)[判定3-0]×イーブ・ランジュ(フランス)
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