MMA
レポート

【UFC】パンクラス女王ヴィヴィアニが強烈フックでKO勝ち、2階級上での初陣でビッグインパクト残す

2019/05/12 11:05
UFCが日本時間2019年5月12日(日)にブラジル・リオデジャネイロ州バーハ・ダ・チジュカにあるジュネス・アリーナにて「UFC 237」を開催した。▼女子バンタム級 5分3R●タリタ・ベルナルド(ブラジル)[3R0分28秒 KO]※右フック〇ヴィヴィアニ・アラウージョ(ブラジル)  第2代ストロー級クィーン・オブ・パンクラシストのヴィヴィアニがUFCデビュー戦を迎えた。急遽のオファーがあったのは10日前で、なんと2階級上のバンタム級での初陣。対戦相手は6勝3敗のベルナルド(ヴィヴィアニは6勝1敗)。  1R、お互いにワンツー&ローを繰り出す中、まずはヴィヴィアニがカウンターで右をヒットさせる。ヴィヴィアニは前後へステップしながら右ストレートと右ローを放つ。ベルナルドは強い右ローをヒットさせるが、ヴィヴィアニがスイッチしての左ミドルを強打すると警戒を強めたか手が出なくなる。ヴィヴィアニは日本での試合でもそうだったように、気合いの声を発しながら技を繰り出していく。ベルナルドのパンチをバックステップでかわしての右ストレートも。軽快なステップで動くヴィヴィアニにベルナルドは残り30秒でダブルレッグを仕掛けたが、ヴィヴィアニに潰されてトップを奪われる。ヴィヴィアニはハーフからパスしてサイド、そしてバックを奪って優勢のまま初回を終えた。 日本でもその威力を見せつけた右がUFCでも火を噴いた(写真は2018年8月、パンクラスでの藤野恵実戦) 2Rも軽快なステップを踏むヴィヴィアニにベルナルドはパンチ&ローのコンビネーションでアタックするが、ヴィヴィアニはバックステップでかわす。ヴィヴィアニが気合いと共に放った右ストレートがクリーンヒットし、快音を発する。これで下がったベルナルドを追っていくヴィヴィアニは、ベルナルドの蹴り足をキャッチして転倒させるがスタンドを要求。ベルナルドが立つとまたも強烈な右をヒットさせる。明らかなスピードの差を埋めようと連打を繰り出すベルナルドだが、ヴィヴィアニのバックステップに空振りが目立つ。ならばと低いダブルレッグにいったベルナルドに、ヴィヴィアニは片足を抜き、ベルナルドの頭を押さえるも金網までベルナルドもドライブ。ヴィヴィアニはケージを背にしてベルナルドの頭を押さえつけて左をおっつけてテイクダウンを防ぐとバックへ回り、すぐに離れる。左右フックで前に出るベルナルドの左フックをもらったヴィヴィアニだが、大振りに合わせてカウンターのダブルレッグでテイクダウン。インサイドガードでパウンドを落としたが、ベルナルドの蹴り上げに深追いせず、体を離してスタンドを要求した。しかし、ラウンド終了間際にベルナルドの左右フックを連続被弾して棒立ちになるピンチの場面も。  3R、ベルナルドは再び前へ出て左右フックの猛襲。これに下がるヴィヴィアニだったが、右ストレートをヒットさせると圧力を強めて前進。またも右を強打するヴィヴィアニにベルナルドも連打を返していくが、バックステップでかわされる。ワンツーに足元がフラつくベルナルドが右フックを振るって前へ出ようとした瞬間、ヴィヴィアニの右オーバーハンドがカウンターでビッグヒット。全身の力が抜け、一瞬で崩れ落ちるベルナルド。レフェリーがすぐ制止に入り、ヴィヴィアニは追撃のパウンドを打つことなく、オクタゴンに大の字になって勝利を喜んだ。  勝利者インタビューでは「私はストロー級。自分の階級に戻るわ」と、次回は本来の階級で戦いたいと笑顔を見せたヴィヴィアニ。  パンクラスは3月14日にONEとの3年間にわたるパートナーシップ契約を結んだことを発表したが、5月10日にはウェルター級王者グライコ・フランサもPFLで無敗のロシア人相手に勝利したばかり。両王者は北米のメジャー団体と契約を果たし、結果を残したことになる。
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.331
2024年3月22日発売
UFC参戦に向け、ラスベガス合宿の朝倉海。「プロフェッショナル・ファイターの育て方」でチームを特集。『RIZIN.46』鈴木千裕×金原正徳インタビュー、復活K-1 WGP、PFL特集も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント