2021年10月2日(土)にRIZINの新シリーズ『RIZIN LANDMARK vol.1』が、無観客の会場で開催されることが8月21日(土)、会見にて発表された。同大会はU-NEXTにてPPVでライブ配信される。
メインイベントは、朝倉未来(トライフォース赤坂)vs.萩原京平(SMOKER GYM)。また、その他カードとして、今成正和(今成柔術)vs.春日井“寒天”たけし(志村道場)、渡部修斗(ストライプル新百合ヶ丘)vs.伊藤空也(BRAVE)の2カードも発表された。
会見でRIZINの榊原信行CEOは、新シリーズについて次のように語った。
「このコロナ禍の中で大会を去年8月に再開することがファンの皆さんのクラウドファンディングを含めてできて丸一年。去年の夏には1年後は普通にお客さんに入っていただいて大観衆の中でまたRIZINを開催していけると漠然と疑わず思っていました。でも1年前よりもはるかに日々感染者数、重症者数も増えて僕らの事業は根本的に1~2年単位を耐え忍ぶということではどうしようもないなと。今の状況を受け入れて、9月19日も2万人入るさいたまスーパーアリーナで5000人という規制になっています。これが半年とか1年間とか期限が切られれば耐えられますが、ひょっとしたら1年後には悪い意味で違う方向になっている可能性もある。
そこでRIZINとしては今年の当初から目標のひとつに掲げていた、コロナの時代に強く生き抜いていくための新しい戦いのステージを作り出そうとういうことでスタジオマッチ。スタジオマッチというと無機質な感じでテレビの公開収録みたいになりますが、せっかくRIZINとしてやる以上は新しいチャレンジがあった方がいいなということで、まずタイトルを決めました。
無観客でゲート収入に頼ることなく、配信で見ていただくことに特化した大会を『RIZIN LANDMARK』というタイトルで10月2日に開催します。
ランドマークには2つの意味があって、ひとつはいろいろな地域のシンボルとなるような地点との意味があります。アリーナや体育館のインドアから飛び出そうと思っています。自分たちからランドマークということでいろいろな地点、みんながイメージする中心的なシンボリックな場所に戦いの舞台を作り出していきます。観客に入っていただくことを捨てることで自分たちは機動力を増すことになりますから、アリーナを飛び出して積極的にいろいろ皆さんがイメージしたり、日々よく分かっているような中心的な場所に戦いの舞台を作り出していこうと思っています。
10月2日は東京都内の某有名なランドマークで開催します。ランドマークには場所=地点を指す意味があるのと、RIZINの戦いの歴史を紡いでいく中でのランドマークになるような、意味のある戦いになるようなことをイメージしてタイトルを付けました。配信に特化して全世界に届けていきます。
強力なパートナーとして日本国内最大規模の加入登録者数を220万人を誇るU-NEXTさんと共同で配信させていただくことになりました。全面的にパートナーとして入っていただいて展開していきます」
会見にはU-NEXTの堤天心・代表取締役も登壇し、「昨年6月からライブ配信、プレミアムライブサービスに力を入れています。1年前より大小問わず舞台、音楽ライブ、スポーツを含めて280以上のライブエンターテイメントの配信をお届けしております。そして今回、新しい企画に独占配信パートナーとしてご一緒させていただくことをとても嬉しく思っています。我々が培ってきた技術力で高画質、安定した配信はもちろんのこと、マルチアングルでの配信など配信ならではの新しい視聴体験を格闘技ファンの皆様に新しい興奮をお届けしたいと考えております」と挨拶。
『RIZIN LANDMARK』は有料のPPVとなり、5,000円前後を予定。榊原CEOは「Dynamite!! がPPVで10万件を越えているので、今はネット環境も異なるから目標としては10万件くらいは叩き出したい」との目標を掲げた。