ライブ配信のみの新イベント『RIZIN LANDMARK vol.1』のメインイベントで決定した朝倉vs萩原
2021年10月2日(土)にRIZINの新シリーズ『RIZIN LANDMARK vol.1』が、無観客の会場で開催されることが8月21日(土)、会見にて発表された。同大会はU-NEXTにてPPVでライブ配信される。
その第一弾大会のメインイベントでは、朝倉未来(トライフォース赤坂)と萩原京平(SMOKER GYM)が、68.0kg契約(5分3R)で対戦する。
会見に出席した萩原は「まず今年に入ってずっと試合が決まっていなかったのでモヤモヤしていたが、正式に試合が決まって相手もずっとやりたかった相手でワクワクしている。最高の気分です。この試合実現のために裏で動いていただいた方には感謝しかありません。そういう方々、チームのみんな、ファンのみなさんのためにもしっかり勝って次のステージに進みたい」と意気込みを述べると、朝倉に向かって「この大会が終わった後に素人をいじめるくそつまらない企画をやるらしいが、凄いナメられているなと思って腹が立ったし、そういうナメた考えをしているヤツはフルボッコにして引導を渡してやろうと思っています。そもそも俺と試合をして無事に帰れると思うなよ。そういう甘い考えを叩きなおしてやろうと思う。試合当日はどっちかが倒れるまで思い切り殴り合いしましょう」と挑発。
朝倉はその挑発にも無表情のまま「今回の新しい試みでスタジオRIZINということで観客は入れずにPPVということですが、この時代に合った形で新たな挑戦で面白いなということでこの試合を引き受けました。(萩原の)実力はあまりないと思いますが、対戦カード自体は盛り上がるカードかなと思うのでみなさん楽しんでもらえたらと思います」と、出場を決めた理由を話した。
昨年大晦日の平本蓮戦から試合の期間が空いた萩原。その理由を聞かれると「大人の事情も含めていろいろあったんですけれど、この試合が出来ていない間にハードなトレーニングをして打撃も寝技もどっちも全てレベルアップしているのが自分でも分かっているので、それを早く皆さんにお見せできることを楽しみにしています」と、詳細は明かさなかったが練習を欠かさずやっていたとする。
萩原の挑発について聞かれると、朝倉は「どうも思わないですね。やれば分かるんじゃないですか。だいぶ実力が違うと思うのでいろいろ言っても気にならない。(試合後に)無傷かどうかは分かりません。戦いなので。自分が殴って折れるかもしれないし。まあ、圧勝しようかなと思っていますね。シンプルに。圧勝しないといけないレベルの相手かなって印象です」とクールに答える。
これは17日に発表されたABEMAオリジナル「1000万円シリーズ」の最新作『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』(10月31日)についてのことだが、萩原は「多分本人が出られないので代わりに僕が出ますよ」と薄笑いを浮かべた。
互いに相手を上回っている部分はどこかと聞かれると、萩原は「全てで相手を上回っていると思う。まず打撃でも僕の方が確実にインパクトも破壊力もあると思うし、全てにおいて打撃のスキルがこっちの方が上だと思っています」と自信満々。朝倉は「全部です」とだけ答えた。
寝技で極めることも考えているかと聞かれた朝倉は「ストライカー同士と言われてますけれど、僕はレスリング力も相手よりはるかに上ですし、総合格闘技って相手の弱いところで戦う競技なので。いま殴り合いしてって言ったけれど、思い切り漬けて前に(萩原が)MMA素人をいじめていたような感じで俺が逆にやってやろうかなっていう。それで削れたところを打撃で仕留めてもいいし。勝利の選択肢はいろいろあるので、リングに立ってやってみて相手の組み力とか打撃とかを見ながら自分の試合を組んでいこうかなと思っています」と、昨年大晦日に萩原が平本蓮にやったことをそのまま萩原にやってやると予告。さらに相手の弱いところを突いて戦うとする。
しかし、萩原の実力をなめているわけではなく「右ストレートがノーモーションでけっこういいなというのと、けっこう打たれ強い。眼がいいので。あとは右のヒザと見せかけてのストレートとか蹴りとの連動が上手いところがあるので、全てに反応しすぎると顔にもらっちゃうかなというくらいですか」と、すでにかなり分析している様子。
これに萩原は「寝技のレベルはもちろん凄い上げていて、それと同じで打撃の練習ももっともっとやっているのでレベルが上がっていると思います。今回はその警戒している右ストレートを打ち込んでやろうと思っています」と、警戒している技を当ててやるとした。
6・13東京ドームでのクレベル・コイケ戦以来、意識は変ったかと質問された朝倉は「とりあえず持久力をつけるためやフィジカルを上げるためにウエイトをやってみたりとか、いろいろなトレーナーを付けて今は一から改善しています。パンチの打ち方ひとつから全部変えている段階です」と朝倉未来をリニューアルしているとし、復活を決めた理由は「まずファンの方の声が思ったより大きかったことと、クレベル戦に関しては1カ月間死に物狂いでやってきたんですけれどもっとそれを継続することによって半年から1年で結果が変って来るのかなと。自分の可能性をもう少し信じたいなと思ったところです」と説明。
今後の新たな目標については「野望としては斎藤(裕)選手とクレベル選手にやり返すことです。(ファンが)やり返すところを見たいと思うので、それを実現させたいという想いがあります」と、変らず2人へのリベンジをあげた。