2021年8月22日(日)東京・新宿FACE『SACRED FORCE presents KNOCK OUT-EX 2021 vol.3~RED FIGHT~』のメインイベントで、新日本キックボクシング協会日本ウェルター級王者リカルド・ブラボ(伊原道場アルゼンチン支部)と対戦する西村介佑(クロスポイント吉祥寺)のインタビューが主催者を通じて届いた。
今回、試合5日前のオファーに即答したという西村は、キャリア32戦のうち約20戦をタイのリングで経験した異色のファイター。本場仕込みのヒジとヒザを武器に、新日本キック王者リカルド・ブラボの牙城に挑む。
ノックアウト狙いで思い切りいかせていただきます
──試合1週間前を切った段階で、他団体のチャンピオンであるリカルド・ブラボ選手との対戦。大変失礼ですが、率直に言って、よく対戦を引き受けましたね。
「いえ、逆にチャンスをいただいてありがとうございますという気持ちです。そんなに強敵ではないと思ってますし」
──というのは?
「私もタイでやってきてますから。相手はとても若い選手ですが、いい試合になるんじゃないかなと思ってます。自信はあります」
──所属はクロスポイント吉祥寺ですが、今は伊豆にいらっしゃるという話を伺いました。
「はい。今はしばらく伊豆白浜に滞在していて、この夏の間、海の家で働いてるんです。仕事もあるので前日の夜から移動して、試合が終わったらまたすぐ戻る予定なんです」
──そうなんですね。そもそもお聞きしたいことがいろいろあるんです。クロスポイント吉祥寺に所属されたのはいつからなんですか?
「昨年の11月ぐらいからだと思います。それまではタイにいたり、趣味でサーフィンをやっているのでバリ島にいたりといった感じでした。でも、コロナ禍で長く海外に滞在するのは危険だと感じて、日本に戻ってきたんです。その中で練習環境が一番いいところを探して、入会しました」
──では、試合をするつもりはなかった?
「いえ、山口会長には試合をしていきたいというお話はしていました。今年前半に一度、試合のお話をもらっていたことはあったんですが、その時はスケジュール的に実現に至らなくて。今回はタイにいた時以来、2年ぶりの試合になります」
──日本でも試合をされていた時期があったんですよね?
「それは20代の頃ですね。23歳の頃にタイでデビューしたものの、現地の壁が厚くて、一度戻ってきてたんです。ワイルドシーサー沖縄で、トレーナーをしながら試合にも出ていたという感じでした」
──1試合だけ、当時の試合がYouTubeに残っていますね。プロデビューからは20年近くで32戦というのは、少ないように感じますが。
「試合間隔がすごく空いた時期もあるんですよ。全く試合しないでサーフィンしていた時期とかもあるので。その間も、体を鍛えるのは好きなので、ジムに通ってトレーニングはしてたんですけど」
──今回の試合はいつ以来なんでしょうか。
「2019年以来ですね。タイでやった試合が、今のところ最後です。2年近く試合間隔が空いていますが、そういうこともこれまでよくあったので、問題ないです」
──西村選手についての情報が少ないので、ファンの方々からすると「知らなかった選手が急きょ代打で出場するらしい」という認識になっていると思います。でもご自身は、勝つ自信があってオファーを受けたということなんですね。
「そうですね。タイではヒザ蹴りとヒジを中心に戦ってきた経験があるので、自信はあります。ここで勝って、タイトルも狙っていければと思っています」
──では、リカルド選手を相手にどういう試合をして、どう勝ちたいですか?
「やはり『KNOCK OUT』なので、ノックアウト狙いで思い切りいかせていただきます」
──逆に警戒すべき点は?
「パンチですね。手が長いので。そのパンチにヒジを合わせていきたいですね」
──当日、一番注目してほしいポイントは?
「長年やっている技術を見てほしいと思います。その技術で勝って、皆さんをビックリさせたいと思います。よろしくお願いします」