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【KNOCK OUT】BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント開催、優勝候補の花岡竜「空龍以外は眼中にない」、心直は「どんな手を使ってでも勝つ」、濱田巧「気持ちは自分が一番強い」

2021/08/11 18:08
 2021年9月25日(土)東京・後楽園ホール『KNOCK OUT 2021 vol.4』の対戦カード発表記者会見が、8月11日(水)都内にて行われた。 「初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント」がワンデートーナメントとして行われる。花岡竜(橋本道場)、濱田巧(team AKATSUKI)、心直(REON Fighting Sports Gym)、空龍(=くうりゅう/空修会館)の4選手が出場決定。  花岡はアマチュアで28冠王を達成し、122勝20敗15分という驚異的な戦績を引っ提げて2019年春に中学卒業後すぐにプロデビュー。2020年8月のINNOVATION主催興行で王座認定戦を行い、勝利して無敗のまま王座に就いた。今年2月のNO KICK NO LIFEで吉成士門に惜敗してプロ初黒星を喫したが、5月のKNOCK OUTでは四冠王の松崎公則に2RでTKO勝ち、7月の同大会では那須川天心や鈴木真彦らと対戦したウィサンレックからも勝利を収めた。“平成最後の怪物”と呼ばれている。戦績は8勝(3KO)1敗1分。17歳。  濱田はREBELS軽量級のトップ戦線で活躍し、ひとつの引き分けを挟んで6戦負けなしと絶好調だったが、10月の『KNOCK OUT×REBELS』で国内トップクラスの実力者・大崎孔稀に惜敗して連勝がストップ。2019年12月にはREBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者・老沼隆斗のタイトルに挑戦して善戦したが判定で敗れた。前戦では5月大会で酒井柚樹を相手に熱戦を展開して延長戦で勝利をもぎ取っている。戦績は11勝(5KO)7敗1分。26歳。  心直は“プロフェッショナルシスト”健太を師匠に持ち、ジュニア時代はNJKFアマチュア大会で45kg級王者に。プロデビュー後、J-NETWORKではフライ級新人王となり、同級4位にランクイン。2020年9月の新日本キックで元日本フライ級王者・泰史から勝利を奪う番狂わせを起こした。12月のREBELSでも延長戦までもつれ込む接戦で老沼隆斗を苦しめ、2月のシュートボクシングでは伏見和之から勝利。戦績は5勝(1KO)6敗2分。20歳。  空龍はまだ16歳(試合時には17歳)の新鋭ながら7勝(3KO)1分と8戦無敗。ジュニアキック出身で高いレベルのテクニックを持つ。広島在住のため今回の会見は欠席したが、「いただいたチャンスに感謝し、このチャンスを活かせるように頑張ります。練習したことをしっかり出して優勝します」とのコメントを寄せている。  会見に出席した心直は「2月の試合で手を骨折して注目度はめちゃ低いですけれど復帰戦ということで、トーナメントに選ばれて嬉しいです。トーナメントをとやるだけあってみんな強敵で、花岡選手は凄く強いと思うし、空龍選手は全然戦績がないと思って映像を見たらめっちゃ強くて、濱田選手は出稽古に行かせてもらっているので強いのは知っています。僕が一番弱くね? って思ったんですが、選ばれた理由を考えて全部KOして優勝して一番面白かったと言われるような選手になりたいと思います」と挨拶。  濱田は「前回と一緒で有言実行して、一番会場を盛り上げて2試合勝ってベルトを巻きたい」、花岡は「トーナメントに呼んでくださってありがとうございます。他の選手を見る限りだと優勝できると思っているし、しないといけないと思っています。2勝2KOで勝ってベルトを持って帰りたい」と自信のコメント。  これまでヒジ打ちありのREDルールで試合をしてきた花岡だが、前々回のKNOCK OUTでの松崎戦後、「BLACKルールでも全然強い」との発言があり、これを受けて今回のトーナメント出場になったという。  トーナメント組み合わせは後日発表となるが、誰と対戦したいかとの質問に3選手は以下のように答えた。 心直「誰とやりたいというのはないですが、花岡選手とは決勝でやりたいです。ワンデーで勝ち上がって決勝にコマを進めるにはどんな手を使っても勝たないといけない。僕は皇治選手を例にして、1回戦は反則しない程度のところギリギリの技を使ってKOします。1回戦は前に組まれたことがある濱田選手とぜひやりたいです」 濱田「僕は誰と戦ってもいい。2回戦うつもりなので。去年、心直選手と4月に試合が組まれていて、コロナの影響で流れちゃって中途半端になっているので、心直選手とはやっておきたい。決勝は誰が上がって来るか分からないので勝ち上がった誰かと出来ればいいです」 花岡「空龍選手。無敗なので無敗に黒星をつけたい。他の選手に付けられたくないので自分が付けたいです。決勝は上がって来た選手は強いので誰でもいいです」  1日2試合を行うワンデートーナメントであることについては、次のように答える。 濱田「分けてやるより1日でやった方がラク。自分は1日2試合の方がラクですね。しんどい試合になると思いますが、結局最後は気持ちなので、その気持ちは自分が一番強いと思うので若干有利だと思っています」 心直「最初ワンデーと聞いて、えって言ったんですよ。マジで?と。僕の課題はスタミナなので。スタミナがない僕にワンデーを要求してくる宮田さんはちょっと厳しいなと思いました。でもトーナメントはやりたかったのでワンデーでも何でもよかったです。健太会長がKrushで70kgのベルトを獲った時に宮田さんが手を上げて健太会長が王者になったので、僕はそれをKNOCK OUTのリングで再現したい。自信はないですけれど勝ちたいと思っています」 花岡「ワンデーと聞いた時には1日でやるんだと思ったんですが、アマチュアの時は普通に1日で3~4回戦うことが多かったので、怪我しないようにして倒せる技術もありますし、自分は試合経験が豊富だと思っています。空龍選手のことはちょっと厄介だなと思うけれど、他の選手は眼中になかったので自分が優勝します」 「眼中にない」と言われてしまった心直と濱田。そのことについて聞かれると、心直は「その通りだと思います。僕が花岡選手の立場なら同じことを言ってしまいます。僕はアマチュアで100戦しているわけじゃないし、プロで何戦もやっているわけじゃないので。眼中にないは、その通りだと思います。そこを引っ繰り返す準備はこれからしていきます」、濱田は「そう言う気持ちは分かります。でもワンデートーナメントなので何が起こるかは分からない。その何かを手繰り寄せたいと思います」と、花岡の実力は認めながらも“番狂わせ”を起こすと燃える。  今大会では濱田と同門の安達浩平が初代KNOCK OUT-REDバンタム級王座決定戦を行うことも決まっており、もし安達が勝って濱田も優勝すれば一夜にしてteam AKATSUKIに2本のベルトをもたらすことになる。そのことについて濱田は「格闘技界としても1日に同じジムの2人でベルトを獲ることはないと思うので、安達が先にやって獲ってもらって勢いを作ってもらって、その流れで僕もベルトを獲りたいと思っています」と、team AKATSUKI祭りにすると宣言した。  最後に、心直は「大変な思いをして一番気持ちの強い選手が優勝すると思っています。僕は気持ちが弱いしスタミナもないですが、どんな手を使ってでも勝つことを選びます」と改めて死に物狂いで臨むとし、濱田は「必ず1回戦、決勝戦共に盛り上げて勝ちます。最後まで僕の試合を見てください」との意気込み。  優勝候補と目されている花岡は「橋本道場にはすでにREDのベルトがある(白幡裕星がREDルール王者)ので、BLACKも持って帰ってスーパーフライ級は2本とも橋本道場が独占したい」との野望を口にした。  なお、1回戦がノーコンテストになった場合や片方の勝者が決勝に出られなくなった場合どうするかは「運営と審判団で協議したうえで事前に決め、ルールを設定して当日バタバタしないようにしたい」(宮田充KNOCK OUTプロデューサー)とのこと。宮田Pは「このトーナメントは修羅場になると思いますが、そのうえでいい王者になって盛り上げて欲しい」と選手たちに期待した。
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