再びタイトルへ向けて再起戦を行う朝久 (C)M-1 Sports Media
2019年5月18日(土)東京・後楽園ホール『K-1 KRUSH FIGHT.101』で、山本直樹(優弥道場)とスーパー・フェザー級3分3R・延長1Rで対戦する朝久泰央(朝久道場)。
朝久は幼少の頃から父に空手を学び、キックボクシング転向後は2014年9月にJ-NETWORKの「Next Generation Cup -55kg級」(キック8戦以下の次世代選手による1DAYトーナメント)で優勝。2015年1月からはKrushに参戦し、独特な動きと記者会見での独特な発言で活躍。2018年12月のK-1では第5代K-1 KRUSH FIGHTスーパー・フェザー級王者の安保璃紅に勝利したが、今年2月にはレオナ・ペタスに敗れて今回が再起戦となる。
前回の負けは次の試合に向けたいい起爆剤になった
──2月のKrush後楽園大会ではレオナ・ペタス選手との再戦に敗れるという結果でした。試合そのものは接戦だったと思うのですが、どこが敗因だったと感じていますか?
「調子が良すぎて一発かましてやろうと思ってリングに上がったら、それが空回りしたというか…気持ちが先走ってしまいました。それで普段の動きが出来ないままポカをして、1Rにダウンを取られて、そのダウンのポイント差をそのまま逃げ切られたという感想です」
──朝久選手としては、ダウンを取られた以外の場面は良い動きが出来たという感覚ですか?
「ダウンを取られた直後は視界がおかしくて、距離感が狂ったんですけど、ハイキックを当ててレオナ選手をグラつかせた場面もあったし、そういう一発一発の技に関してはいいものが出せたと思います」
──もちろん負けた悔しさはあると思いますが、収穫もあった試合でしたか?
「そうですね。勝たなくちゃいけない相手にダウンを取られて負けるというのは『やっちまったな』って感じですけど(苦笑)、練習はすぐに再開したし、次の試合に向けたいい起爆剤になりました」
──今大会では山本選手と対戦することになりました。山本選手と戦うことはイメージしていましたか?
「山本選手がプレリミナリーファイトで試合をしている時から名前は知っていました。その時は名前を知っているぐらいだったんですけど、最近は連勝して実力もついてきてると思うし、近いうちに当たるだろうなと思ってました」
――ファイターとしての印象はいかがですか?
「会見でも話した通り、何でもできる選手という印象です。特別パワーがあるとは思わないですが、全部が出来てバランスが良いというイメージです」
──言える範囲で構いませんが、どういった試合をして勝ちたいと思いますか?
「レオナ戦は自分の動きが全然出来なかったんで、今回は自分の動きをして一方的にパーフェクトに勝ちたいです。ディフェンスでも一発ももらわないように、オフェンスでは全ての攻撃を当てて、一方的に終わらせる試合をしたいです」
──レオナ戦で落とした星を取り戻すだけじゃなく、それ以上の試合を見せたいですか?
「はい。自分自身の意地もあるし、負けて周りの評価や反響も悪くなったと思うので、それをすべて取り返してお釣りがくるぐらいの良い試合をして勝とうと思います」
──今はタイトル戦線から一歩後退してしまったかもしれませんが、ここからの目標を聞かせてもらえますか?
「やっぱり僕はKRUSHのベルトを狙っているので、一つ一つ倒して勝てるようにKOにこだわって行こうと思います」